聲の形
2016年 日本アニメ映画
原作 大今良時(おおいまよしとき)
監督 山田尚子(やまだなおこ)
制作 京都アニメーション
耳の聞こえない西宮硝子(にしみやしょうこ)をいじめた石田将也(いしだしょうや)は学級裁判によって、こんどは自分自身が孤立してしまいます。
⚫︎あらすじ
小学校に一人の女の子が転校して来ます。挨拶のときに担任の男性教師は「あっ」と忘れていたように彼女の肩をたたきます。
気づいた彼女がノートを出すと
“西宮硝子です。耳が聞こえないので、このノートで話してください”
と書いてありました。
ガキ大将の石田将也は、はじめて見る耳の聞こえない子をからかい始めます。そしてそのイジメはエスカレートして行き、補聴器を取り上げてしまいます。
西宮は学校を休み、母親から苦情が入ると「石田くんがイジメてました」と言うことになって、今度は石田自身がクラスから孤立していきます。
そして月日は経ち高校生になったある日、石田は西宮を見かけて謝ろうとします…
⚫︎感想
西宮硝子ちゃん可愛いです。
あんなに可愛くて優しい西宮をイジメた石田が悪いです。
でも、クラスの何人かは石田と一緒にイジメていたので同罪です。
そして、クラスの皆んなが見て見ぬふりをしていたのでやはり同罪です。
でも1番悪いのは、きちんとした説明をしない担任教師です。
西宮硝子も石田将也も“しょうちゃん”だね!と植野直花(うえのなおか)から茶化されたことでイジメが始まる一因になったとも感じました。
植野直花は石田のことが好きです。西宮硝子を見た石田のちょとした変化を見逃しません。植野直花が西宮硝子の補聴器を取り上げたことでイジメがエスカレートしてしまいました。
これが、聲の形を観た感想です。
ここからは自分の考えたことです。
もしもクラスの中に石田のような強い男の子が居たとして、小学生の自分は止めることが出来たでしょうか。
そしてはじめて見る聾唖者(ろうあしゃ)をきちんと理解することが出来たでしょうか。
はじめて見る補聴器を石田と一緒になって「汚い」と言ってしまわなかったでしょうか。
はじめて見る障害者や外国人に違和感を感じてしまうことは、きっと誰でもあることだろうと思います。
そう思うと自分だって石田になることは、ぜんぜんあり得ることです。
そこで経験の豊富な大人である担任教師が、そのことを上手く子どもたちに伝える役目を負って欲しいと感じました。
さまざまな価値観の違いは、大人にも存在します。石田の母親はすぐに200万円降ろして西宮さんの家に謝りに行きました。
この母親の行動が石田に強い印象を与えたんだと思います。反省した石田は自殺を考えるようになります。
西宮硝子の父親は娘の障害を知って離婚してしまいました。そんな西宮も自殺を考えてしまいました。
だれが死んでも無かったことにはなりません。悲しむ家族や、愛してくれる人もいますから…
⚫︎声優
西宮硝子の声優さんは早見沙織さんです。「鬼滅の刃」の蟲柱、胡蝶しのぶの声を担当しています。
そして、石田将也の小学生時代の声優さんは、「あまちゃん」の女優、松岡茉優さんです。多才ですね。
⚫︎京都アニメーション
創業者の八田陽子は手塚治虫の虫プロで仕上げを担当していました。のちに京都の宇治市でシンエイ動画やタツノコプロの仕上げをしたことが始まりです。
2005年「AIR」、2006年「涼宮ハルヒの憂鬱」、2009年「けいおん」のアニメを担当して“京アニクオリティ”と称され社会現象になりました。
2019年7月18日、放火事件が発生して36名が死亡、33名が負傷してしまいました。この事件により原画は殆んど焼けてしまいました。
⚫︎いじめ
「あの子って両親がいない」
「彼らには外国人の血が入っている」
など、人は自分たちとは異なる部分を見つけ出して、それをいじめる理由に仕立て上げています。
「いじめが起こる空気」は、自分たちと似た性質の人が多い、比較的「閉じた集団」で生じます。さまざまなタイプや特徴がバラけていればいるほど、いじめが起こる空気感は薄まっていきます。
だから、いじめを回避するには、もっと雑多な人が集まるところに移るようにしましょう。都会であればあるほど、組織が大きければ大きいほど、人を排除する動きはゆるやかになります。
と、ひろゆきさんは言っています。
たしかに閉鎖された学校の中に、外から異物が入ってくることは絶好のいじめの対象になってしまいがちですね。
大人になれば理解できることが、子供のころは理解できずに、共存ではなく、排除しようとしてしまうんだと思います。
いじめる人のパターンは色々あるそうです。ストレス、嫉妬、愛情に飢えているなどなどなんだそうです。対処法などは距離をとる、相手の劣等感を刺激しないなどがあるそうです。
いじめの詳しいサイトがありました。
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