無法松の一生


1943年 日本映画

監督 稲垣浩

脚本 伊丹万作(いたみまんさく)

原作 岩下俊作

出演 阪東妻三郎

   園井恵子

   沢村アキヲ(長門裕之)



福岡県小倉で暮らす荒くれ者の人力車夫と、陸軍大尉の未亡人と幼い息子との交流を描いた作品です。なんと4回も映画化されています。



⚫︎あらすじ


人力車夫の松五郎は荒くれ者だったが、子供には優しかった。


ある日、竹馬でケガをした男の子を助けて医者まで連れて行ったことが縁で、陸軍大尉の吉岡の家に呼ばれることになる。


吉岡家と仲良くなった後、急に吉岡が亡くなってしまったため、松五郎は何かと息子、敏雄の面倒を見ていた。


しかし、そんな松五郎の心の底には未亡人に対する恋心もあった。そのことを告げずに亡くなった松五郎の遺品には夫人と敏雄名義の貯金通帳があった



⚫︎感想


日本映画の創成期を観るような感じがしました。なんだか古くて音声も聴き取りづらい映画でした。ですがその理由の一つとして、この映画には検閲が入り度重なるカットがあったようです。


1945815日が日本の終戦記念日なので、1943年の『無法松の一生』は太平洋戦争の最中に撮った映画なんですね。


阪東妻三郎さんを初めて映画で観ました。この人が有名な阪妻さんなんだと知りました。


そしてボンを演じた子役の沢村アキヲは長門裕之さんの幼いころでした。面影がありました。


無法松の一生は4回も映画になっています。人気があったんですね。


なかでも1958年の子役の芥川比呂志さんは芥川龍之介の息子だそうです。今度ぜひ観てみたいです。


⚫︎1943

阪東妻三郎、園井恵子、沢村アキヲ

⚫︎1958

三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志

⚫︎1963

三國蓮太郎、淡島千景、中山昭二

⚫︎1965

勝新太郎、有馬稲子、宇津井健



⚫︎阪東妻三郎


田村正和さんのお父さんです。やっぱりイケメンなんですね。