鉄道員(ぽっぽや)
1999年 日本映画
監督 降旗康男(ふるはたやすお)
脚本 岩間芳樹
原作 浅田次郎
出演 高倉健
大竹しのぶ
広末涼子
小林稔侍
吉岡秀隆
志村けん
キャッチコピーは「男が守り抜いたのは、小さな駅と、娘への想い。」「1人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…」
⚫︎あらすじ
若いころ佐藤乙松(高倉健)はD51を走らせていた。今では幌舞(ほろまい)駅の駅長として雨の日も風の日もただ一人で駅を守り続けていた。
鉄道ひとすじに生きてきた乙松にやっと娘が生まれ雪子と名づけるが、ほどなく病気で亡くなってしまう。そして何年かして妻にも先に逝かれてしまう。たった1人で守り続けてきた駅も乙松の定年と同じくして廃線計画が決まっています。
そんなある日、見慣れない少女が乙松の前に現れます。「こんど一年生になるの」と言って乙松の駅に古びた人形を忘れて行ってしまいます。
その少女の忘れた人形を取りに来た中学生ぐらいの姉が、ひとしきり乙松と楽しく話しをしだ後にまた人形を忘れて行ってしまいます。
その後一番上の高校生らしい姉が人形を取りに来て、自分たちは近くの寺の孫で遊びに来ていると話してくれます。鉄道が大好きだと言って乙松と楽しく話しをします。
そのとき寺の住職から孫娘は帰って来てないという電話がかかってきます。その娘は死んだ雪子の幽霊だったのです。乙松に育つ姿を見せに来たのでした。やはり見覚えのある人形は雪子の墓に入れたものでした。
「雪子は幸せだったよ お父さん」
その晩、乙松は雪の降りしきるホームで眠るように息を引き取っていました。
⚫︎感想
ちゃんと見たらめちゃくちゃいい映画でした。泣けました…
死んだ娘が父親に会いに来てくれるという話しだったんですね。
⚫︎幌舞駅(ほろまいえき)
幌舞駅は架空の駅ですが、北海道根室本線の幾寅駅(いくとらえき)だそうです。残念なことに幾寅駅のある路線も2022年3月に廃線となったそうです。ですが今でもファンが訪れるようです。
⚫︎原作 浅田次郎(あさだじろう)
1951年12月13日生まれの日本の小説家です。中央大学杉並高校卒業後に自衛隊に入隊します。除隊後アパレルなどの職につきながら執筆を続けて鉄道員で直木賞を受賞します。
さんぽしていたときに鉄道員の物語りが全て降ってきたそうです。天才ですね!
私の好きな映画の「壬生義士伝」も浅田次郎作品です。
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