エリン・ブロコビッチ


2000年 アメリカ映画

監督 スティーヴン・ソダーバーグ

脚本 スザンナ・グラント

出演 ジュリア・ロバーツ


スタイル抜群のエリンはバツ23人の子持ちで無職。そんなエリンが大企業を相手に訴訟を起こして勝利するまでの、実在するエリン・ブロコビッチという女性の実話映画です。



⚫︎あらすじ


ロサンゼルス郊外にあるヒンクリーという町で、失業中でシングルマザーのエリンが3人の子供を育てていました。


高卒で何の資格も無いエリンはどこからも採用してもらえません。職探しの運転中に信号無視してきた車にぶつけられてムチウチ症になってしまいます。


弁護士のエドは相手が100%悪いので保険金を取れると言っていたのに、エリンの印象が悪く裁判で負けてしまいます。


負けたのは弁護士エドのせいだとして、エリンはエドの弁護士事務所で自分を雇えと言って居座ってしまいます。


エリンが資料整理をしているときに、不可解な書類を見つけます。


それは大企業が近隣住民に対して無料健康診断を行なっているものでした



⚫︎感想


エリンを演じるジュリア・ロバーツが露出度の高い服を着て、きっぷのいい言葉で訴訟相手の弁護士に啖呵を切るところが見ていてスッキリします!


頭を使って論理的に話して、少しでも安い和解金に持ち込もうとする大企業側の弁護士に対して、本当に住民たちの側に立っているエリンの言い分にはぐうの音も出ないのです。


自ら被害者の住民たちと何度も何度も話し合って、汚染水を調べ、そこで見つけたカエルの死骸さえも頑張って手で摘んで持ち帰り調べたエリンには流石の弁護士も、かなわないんです。


エリンは大企業PG&E社の六価クロムによる土壌汚染を見つけ、訴訟を起こし1996年に33,300万ドル(約350億円)という、当時全米史上最高額の和解金を勝ち取りました。


勉強だけをして口先だけの弁護士とは、一味も二味もちがうエリン・ブロコビッチの人間味溢れる口調にやられちゃうって感じの映画です。



⚫︎エリン・プロコビッチ

本人も映画にウェイトレスとしてカメオ出演しています。無理やり居座って就職したり、ちょっとヤバそうな男に子供をあずけて仕事に行く彼女を見ていると「人間は、やればできる」と思えてきます。


⚫︎ PG&E

エリンが訴訟を起こしたPacific Gas and Electric Company (パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社)は、カリフォルニア州北部地域の天然ガスと電力を供給する企業です。


⚫︎六価クロム

電気メッキ、酸化剤、金属の洗浄、黄色顔料などに広く使われています。非常に強い毒性があり、肌に付着すると皮膚炎や腫瘍を起こし、長期間体内に取り入れると、肝臓障害・貧血・肺がん・大腸がん・胃がんなどの原因になる可能性があります。


⚫︎日本での六価クロム問題

六価クロムは、かつて重大な社会問題となったアスベストと並んで二大発ガン性物質です。昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて、日本化学工業(株)小松川工場から排出された大量の六価クロムによる土壌汚染が江東区で見つかり社会問題になりました。


⚫︎日本化学工業

化学メーカーは、素材や原材料を製造する企業で、あらゆる業界において需要があります。社会貢献性や将来性が高く、製造業の中でもホワイトなイメージがあることから転職先としても人気です。


⚫︎日本化学工業六価クロム訴訟

http://www.econ.ryukoku.ac.jp/~tlee/seminar-6.files/G3-chemical-Hexavalent%20chromium-v2.pdf