22世紀の民主主義 成田悠輔



ざっくりまとめ

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経済は資本主義、政治は民主主義を組み合わせればバランスの良い仕組みだと思っていました。


ところがSNSが出て来たことで扇動するのが上手い政治家やインフルエンサーによって民衆が間違った方向に誘導されてしまうようになってしまいました。


それならいっそ不満や要求を吸い上げてアルゴリズムに落とし込んでいく、そうすれば政治家が要らなくなります。




成田悠輔(なりたゆうすけ)

丸と四角のメガネをかけた成田さんは、東大を首席で卒業して、マサチューセッツ工科大で博士号を取得して、現在イェール大の助教授です。


データやアルゴリズムから公共政策などを提案しているすごい人です。


*アルゴリズムとは

コンピュータの計算式のこと


⚫︎政治家不要論

選挙は古くて雑、これからはアルゴリズムが政治を決めるので政治家はいらない。


⚫︎日本の衰退

失われた20年、日本発のユニコーン企業は無く、増税ばかりされている。


では失われた20年は日本だけ?


いや、ほかの民主主義国家も停滞していました。しかも独裁国家や専制主義国は成長していたんです。


『先に富める国はさらに富める』が資本主義の流儀なんです。


しかし資本主義&民主主義の国はなぜか停滞していました。


専制主義国家&資本主義の中国は急成長しました。


⚫︎資本主義&民主主義


人間はできる人とできない人の差が激しい生命体でした。一部の天才が圧倒的な商品を生み出すことによって人類は進化していきました。


しかし、共産主義では凡人にも分配することによって天才には見返りが無かったのです。そのため天才たちは資本主義により新商品を生み出して成長しました。しかしその結果格差を生んでしまいました。


その資本主義に対して民主主義は大多数の凡人の意見が採用される共産主義的じゃないのか…


一部の優秀な人が成功する資本主義と、大多数の凡人の意見が採用される民主主義は相反する要素が強いんです。


今までは資本主義で強さを、民主主義で優しさを、というバランスをとってきました。一部のお金持ちが生まれても、民主主義で上手く分配すればいいじゃないか。と考えたのです。


経済は資本主義、政治は民主主義を組み合わせればバランスの良い仕組みと考えました。


⚫︎民主主義の重症


2000年代からSNSの普及でみんなの意見が可視化されました。


SNSが流行ったことで扇動するのが上手い政治家やインフルエンサーによって間違った方向に誘導されてしまうことが起きるようになりました。


トランプ大統領が「アメリカの労働をメキシコ移民が取っている」とか言うのもそうです。


そう言ってトランプが大衆を動かし大統領になったこと、これも1つのポピュリズムです。


これはナチスドイツのヒトラーが国民を扇動してユダヤ人ヘイトをしたのと同じ現象が起きているのです。


*ポピュリズム

有権者をエリートと大衆に分けて、大衆の権利こそ尊重されるべきだと主張する政治思想のこと。


*ヘイト

憎むこと、反感をいだくこと。


民主主義がSNSのヘイトにより分断されてしまい民主主義が機能不全になった。


ではどうすればいいのか?


⒈正攻法…選挙の改良

政治家の報酬を変える

→シンガポールのように成果報酬にする

政治家の年齢制限

→例えば30歳以下の投票は義務にする

政治家の顔写真で選ぶ

→識字率の低い国

平均残り寿命で1票の重さを変える

→若い人の1票が重くなる

既得権がある人が反対している


⒉回避法…外国へ行くことで回避

税金の安い国へ行く

→タックスヘイブン

政治制度の違う国に行く

→デモクラシーヘイブン

独立国をつくる

→公海、宇宙、Web3

限られた富裕層しかできない


⒊新構想…選挙に頼らない民主主義

現在やっているのは紙で1つの政党を選ぶというやり方です。

これって、古(いにしえ)のやり方


経済、国防、失業率、子育て、核保有など皆んな違う考えなのに1つの政党で選べますか?


人それぞれの考えが違うのに1政党だけ

これって選び方が雑じゃない?


だったら今の時代なんだからアマゾンみたいに個人データを自動集積すればいいんじゃないですか。


たとえばLGBTの人たちが日常的につぶやいている本心を知ることが出来るだろうし


子育て中の家族の本当に考えていることを集積することも出来る時代です。


そんな時代に多種多様な意見がある中で、投票日に1つの政党を紙で選んでいる。


変じゃない?


だったら不満や要求を吸い上げてアルゴリズムに落とし込んでいく、そうすれば政治家が要らなくなります。


でも、そうならないように既得権益を持つ人たちが止めるんじゃないの?


でも、どうでしょう。


アメリカが嫌がっても中国発のTikTokは普及してしまうんです。テクノロジーは止まらないんです。


便利なものは広がるんです。


自動運転だってタクシードライバーは嫌がるはずです。でも止まりません。


おそらくお金の無い自治体が実験的に導入すると考えられます。


もしそこの自治体が栄えたとしたら?


アルゴリズムにより日本が急速に成長していく未来があるかもしれません。


これが未来予測です。


*アルゴリズム(もう少し詳しく)

解が定まっている「計算可能」問題に対して、その解を正しく求める手続きです。

簡単にいうと「手順や計算方法」です。

IT分野ではコンピュータにプログラムの形で与えて実行できるよう定式化された「処理手順の集合」のことです。



⚫︎感想


成田悠介さんの本、面白い未来予測です。


たしかにSNSの普及で、一部の強い意見を持つ人によって民主主義が偏った方向に扇動されているのかもしれません。



未来は政治家が居なくなってコンピュータが政治をやる。


確かに、そんな未来が近づいているのかも知れませんね。


以前NHKで放送された「17歳の帝国」っぽい話しだなと思いました。


その物語りは、衰退した都市“ウーア”を何の経験もない高校生がコンピュータのデータをもとにして政治をするものでした。



でもコンピュータにプログラミングする人たちが扇動することはないのでしょうか?



中田敦彦先生の動画はこちらから

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