舟を編む
2013年 日本映画
原作 三浦しをん
監督 石井裕也
脚本 渡辺謙作
出演 松田龍平
宮崎あおい
オダギリジョー
2012年、本屋大賞に選ばれた小説の映画化作品です。辞書編集者のお話しで、どのようにして辞書が出来上がるかがわかります。
⚫︎あらすじ
1995年、大手出版社にある辞書を編集する部署のお話しです。
定年になる辞書編集者の荒木は自分の後継者を探していました。
部下の西岡(オダギリジョー)は社内に顔が広く、馬締(松田龍平)という名前どおりの真面目な男を後継者に探してきます。
新たに出版する予定の辞書『大渡海』は言葉の海を渡る舟というキャッチフレーズで売り出す見出し語が24万語という大規模なものでした…
⚫︎感想
辞書を編集する人たちの大変さがわかります。三省堂の大辞林は28年もかかっているんですね。
出来上がるまでに何年もかかる辞書編集の大変さが伝わりました。
駄目な意味のヤバイが、「このハンバーガーヤバイ!」って言うと美味しい意味になるように言葉って時代とともに変化していくんですね。
そんな世の中の言葉を集めて歩く作業や、
本来は「見られる」を「見れる」と言う“ら抜き言葉”などまでも集めて編集していきます。
右をどう表現する?では
数字の10を書いて0のある方という表現には感心しました。
馬締が恋するかぐや(宮崎あおい)に筆で恋文を書きます。
かぐやは「こんなの読めないから、きちんと言葉に出して言ってほしい」と言います。
そのシーンには
恋=ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。 成就すれば、天にものぼる気持ちになる。
という辞書の説明が出てきます。
辞書って、こんなふうに上手く表現しているんですね。
世界には頭と脳の言葉の違いが無い国があるそうです。
全てを頭という言葉で表現するために脳腫瘍は頭の腫瘍となってしまうそうです。
ヘッドとブレインが、日本語には頭と脳という日本語できちんと表現されています。
自国の言葉って大事にしたいですね。
⚫︎著者 三浦しをん
1976年9月23日生まれの日本の作家です。2006年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞、2012年に『舟を編む』が本屋大賞に選ばれました。
