ベンジャミン・バトン 数奇な人生


2008年 アメリカ映画

原作 F・スコット・フィッツジェラルド

監督 デヴィッド・フィンチャー

脚本 エリック・ロス

出演 ブラッド・ピット

   ケイト・ブランシェット

共に歳をとるって幸せなこと

老人で生まれて、歳をとるごとに若返るという数奇な人生を歩んだ男の物語りです。



⚫︎あらすじ


病院のベットで死を前にする老女デイジー、その横で付き添う娘のキャサリンが

「死ぬのは怖い?」

と聞くと

「好奇心でいっぱいよ」

「死ぬとどうなるか


デイジーはキャサリンに古い日記を読んでほしいと頼みます…


『日記』

これは私の遺書に等しい

財産は何もない

身の回りの物が少しだけ

生まれたときのように

何も持たず

ひとりで死んでいく

私の人生を

忘れないうちに書いておこう

私の名はベンジャミン・バトン

数奇な運命の下に生まれた


赤ん坊で生まれたときには老人で

目は白内障で耳も遠い

母は私を産んで死に

父は私を老人介護施設にそっと捨てた


老人介護施設には色々な人がいた


ピグミー族の男が言う

食料や靴と交換にアメリカ人に売られた

動物園でサルの檻に入れられて

見せ物にされた

人と違う者は

ひとりで暮らすのが定めだ

ひとりで生きるんだ

デブや やせっぽち

ノッポや 白人も

結局はひとりだ

皆 孤独を恐れている


1930年 運命の人と出会う

見舞いに来た青い瞳の少女デイジーに

私は 心を奪われた


外出もできるようになり

引き舟船の船長と出会った

しっかり働けば金をやると言われた

何かをすることで金がもらえる

船長は言った

女と寝たことが無いのか?

なら俺が教えてやる

私は金を稼ぐ意味を知った

快楽も金で買えると


ある日トーマス・バトンという人が

酒をおごってくれた

ボタン製造業をしている

バトンのボタンは世界一

ライバルはファスナー製造会社だと


散髪をしてくれた女性が言う

あなた髪が増えているわ

年を取るのでなく若返るとしたら?

と ベンジャミンが聞くと

愛する者が先に死ぬのはつらいわ

人は皆 愛する者を失う運命なのよ

失って初めて大切さが分かるの


17歳になったベンジャミンは施設を出る

出るときにデイジーから

必ず手紙をちょうだいと言われ

ベンジャミンはどこからも手紙を出した


あるときベンジャミンは

恋をしたと手紙に書いてあった

ロシアのムルマンスクで

英国スパイの妻エリザベスと

毎晩 逢瀬を交わした

夜ごと新たな喜びを感じた

私を愛してくれた初めての人だ

そしてある晩 女は姿を消した


1941127

日本によるハワイ真珠湾攻撃があり

船に乗る者は海軍の一員と同じになった

船長は言った

日本軍とドイツ軍を痛い目にあわすぞ!


1945年5月 

26歳になっていた私は故郷に帰った

何も変わらないのに

なぜか不思議な感じがした

そう 私自身が変わってしまったのだ


トーマス・バトンが訪ねて来て

父だと打ち明けられた

私は財産を引き継いだ


ニューヨークでバレエダンサーとして

生きているデイジーを知り

ベンジャミンは訪ねて来た

しかし連絡せずに突然来たことを

デイジーに詫びて立ち去った


しかしデイジーも

ベンジャミンを忘れた日は無かった


その後デイジーは

パリでタクシーに跳ねられ

バレエが踊れなくなってしまう

人生は

多くの人々の生活と

不可抗力に左右される


1962年デイジーは戻って来た

なにも言わずに笑顔で迎えた

この瞬間を大切にしたいから

そして2人はひとつになった


デイジーが

シワだらけになっても愛してくれる?

ベンジャミンは

おねしょの坊やでも愛してくれる?


永遠に続くものはない

悲しいことだけれど

人は永遠に完璧ではいられない


デイジーは妊娠した

だがベンジャミンは心配した

自分のような逆行した人生の子ではと

デイジーは

何も問題ないわ

最後は皆 オムツよ

そして完璧なキャロラインが生まれた


しかしキャロラインには

共に年を重ねる父親が必要だ

私は

父の財産を全て売って銀行に預け

君たちが不自由せず暮らせるように

記憶が刻まれる前に遠くに去ろう


ここからはキャサリン宛ての手紙になる

19702

お誕生日おめでとう

… … …

いよいよ学校か 送って行きたかった

君にピアノを教えてあげたかった

君の父親でいたかった


遅すぎることは何もない

夢をかなえてほしい

いつ始めてもいい 時間制限はない

生き方を変えようが変えまいが自由だ

最高の人生を

多くの驚きを経験してほしい

常に新たな感動を覚えてほしい

さまざまな価値観を知ってほしい

人生につまずいたら

もう一度力強くやり直してほしい


2003年 子供に戻ったベンジャミンは

私の腕の中でゆっくり目を閉じた



⚫︎感想


長いけど面白くて人生哲学がつまった映画です。


ベンジャミンは幼少期から見た目は老人の姿だったため、人生経験が豊富な年配の人たちと話すことが多かったんです。


ピグミー族の男からは

人と違うものは1人で生きるんだ

とか


散髪してくれた女性からは

人は皆 愛する者を失う運命なのよ

失って初めて大切さが分かるの

とか

教わるんです。


ベンジャミン自身も

エリザベスが船乗りとしては

年を取りすぎてない?と聞くと

働ける限り 年は関係ない

と答えます。


やがて老人がカッコいいブラピに変わり

イケメンはバイクで走ります。

やっぱり

イケメンとバイクって似合います!


原作は『華麗なるギャツビー』のフィッツジェラルドです。ギャツビーがずっとずっと愛していた女性もデイジーでしたね。


フィッツジェラルドはデイジーという名前に思い入れがあるんでしょうね。




フィッツジェラルドの『華麗なるギャツビー』はこちらから

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