スポットライト 世紀のスクープ
2015年 アメリカ映画
監督 トム・マッカーシー
出演 マイケル・キートン
レイチェル・マクアダムス
マーク・ラファロ
敬虔なキリスト教信者が多数いるアメリカで、神父による性的虐待をジャーナリストが暴き出した映画です。
⚫︎あらすじ
2001年マサチューセッツ州ボストンの新聞社に新しい編集長バロンが来ます。
バロンは「キリスト教会の神父による性的虐待をスクープしろ」と命じます。
新聞の「スポットライト」を取り上げる精鋭チームでアンタッチャブルな教会に入り込んで取材していきます。
調べていくうちに聖職者の性犯罪はボストンだけじゃなくて、国じゅう、いや世界中で起きているということが分かってきます。
しかも、被害者が少ないのは教会側の弁護士により示談にされて表沙汰にならないか、被害者が自殺してしまっているからでした。
聖職者を30年間調べた研究者にコンタクトが取れると深刻な実態がわかってきます。
神父はターゲットの男の子に最初は口でさせて、しだいに本番に持ち込むこと。
危機の原因は聖職者の独身性にあること。
禁欲を守る聖職者はたった50%で、今はほとんどが性交渉をしている。だが、教会の秘密主義が小児性愛者を守る結果になっていること。
予想では6%が小児性愛者だ。
ボストンには1500人の神父がいる。だから90人は小児性愛者だ。
【最後のテロップ】
2002年スポットライトは600近く虐待記事を掲載
249人の神父が性的虐待で告発された
被害者数は推定1000人以上
2002年12月ロウ枢機卿はボストン大司教を辞任
ローマにあるカトリック教会最高位の教会に転属した
(そして虐待が判明した主な都市が延々と並んで映画は終わります…)
⚫︎感想
これは面白い映画です。★★★
アメリカ自体がキリスト教信者が集まって出来たような国です。そんな国の神父は神さまなんです。
聖職者といえども犯罪者は犯罪者なんです。ボストン・グローブのスポットライトチームはアンタッチャブルな部分に真っ向から立ち向かいます。
「これを記事にした場合、責任は誰が取る?」
「では記事にしない場合の責任は?」
これが本当のジャーナリストですね。
⚫︎ボストン
アメリカ東海岸にある街でニューヨークの北東にあります。マサチューセッツ州の州都でアメリカ最古の都市のひとつです。
ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ボストン大学などが建つ学生の街です。
⚫︎ボストンの歴史
1630年イングランドから来た清教徒たちによって築かれました。清教徒(ピューリタン)はイングランド教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタントです。
*映画スポットライトはカトリック司祭による性的虐待事件です。
⚫︎キリスト教の分裂
①キリスト正教
東ローマ帝国(ビザンツ帝国)側のキリスト教が偶像信仰を批判しました。
②カトリック(神父=独身男性のみ)
それに対して偶像信仰をする西側の西ローマ帝国側は東側とは別のカトリックと言う呼び方をして分裂します。
③プロテスタント(牧師=結婚.女性ok)
ルターが「お金で免罪符を買える」と言うカトリックのやり方を批判しました。その抗議(Protest:プロテスト)に同意した人たちがプロテスタントです。
⚫︎ボストン・グローブ
ボストンで最大部数を発行する新聞社です。1993年にはニューヨーク・タイムズの子会社になります。その後2013年にボストンレッドソックスのオーナー、ジョン・ヘンリーに売却されました。ボストンにはもう一つライバル誌のボストン・ヘラルドがあります。
⚫︎レイチェル・マクアダムス
紅一点の美女は『君に読む物語』の主役を演じたアリーです。やっぱりチャーミングですね!
