ベン・ハー


1959年 アメリカ映画

原作 ルー・ウォーレス

監督 ウィリアム・ワイラー

出演 チャールトン・ヘストン



なんとなくコロッセオのようなところで馬車が争うようなシーンだけを知っていた映画です。


観てみるとなかなか壮大な映画でした。

ベン・ハーっていう人の話しだったんですね。イエス・キリストまで出てくる内容でした。


アカデミー賞史上最多受賞作品です。

1997年『タイタニック』

2003年『ロード・オブ・ザ・リング』

が11部門受賞でようやく並んだそうです。



⚫︎あらすじ


ローマが統治するエルサレムにユダヤ貴族のユダ・ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)が暮らしていました。


旧友のメッサラはローマ軍司令官として、ベン・ハーにユダヤ人が従うように協力を求めに来ました。


ベン・ハーは同胞を裏切れないと断ります。


しばらくしてエルサレムにローマ新総督が赴任してきました。


ベン・ハーと妹が屋上から見ていると瓦が落ちて新総督に当たりそうになってしまいます。


そのせいでベン・ハー家族はローマ軍に拘束されてしまいます。冤罪と知りながらもメッサラはベン・ハーを助けず、奴隷としてガレー船の漕ぎ手に、そして母と妹は牢獄送りにしてしまいます。


あるときガレー船で海戦が始まり、ベン・ハーは海軍総司令官アリウスの命を救います。アリウスはベン・ハーを養子にして、ローマ市民権を与えます。


ベン・ハーはエルサレムに戻り、家族を探します。そして宿敵メッサラと戦車競走で戦い勝利します。


瀕死のメッサラはベン・ハーに家族は生きていて、死病にかかり死の谷にいると伝えました。


その後、救世主が磔にされると天変地異が起きて嵐が吹き荒れました。ベン・ハーが帰宅すると家族の死病は回復していて神の奇跡を知ります。



⚫︎感想


ちょっと長い映画ですが、戦車競走のシーンは本当に迫力満点でした。古い映画ですのでCGを使ってない分、臨場感があふれています。


ユダ・ベン・ハーには、さまざまな奇跡が起きます。奴隷として歩いている時に水をくれた人、ガレー船の漕ぎ手のときにベンハーだけ足輪が外されていたこと、家族の死病が回復することなどです。


原作はBen-Hur:A Tale of the Christ

ベン・ハー/キリストの物語というそうです。


最終的にユダヤ人のベン・ハーは恨みや戦いでは何も解決しないと気づきます。そして最後はキリストによって救われることになります。



⚫︎ユダヤ人キリスト教徒

 キリストはユダヤ人ですので、最初のキリスト教徒の多くはユダヤ人でした。


⚫︎エルサレム

 イスラエルの都市です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地です。

イスラエルは首都と主張していますが、国連はテルアビブを首都とみなしています。


⚫︎ユダヤ人

 ヘブライ人の族長ヤコブの子ユダに由来します。ヤコブの別名はイスラエルです。

 すなわちイスラエルの民はヤコブの子となります。このあたりは古い言い伝えもあるので分かりづらいです。

 元々はイスラエル王族の家系の1つ、ユダ族から始まっています。ユダヤ教信者とその子供たちをユダヤ人と言います。

 キリスト教文化圏ではユダヤに差別概念を持っています。


⚫︎ユダヤ教とキリスト教

 エジプトで奴隷だった人に急にお告げがあって海を割り聖地イスラエルに向かいます。選ばれた人々はユダヤ人となりました。

 ユダヤの地に生まれたキリストは「選ばれた人しか救われない選民思考はおかしい、神は万人を救う」と言って回りました。

 困ったユダヤ人はキリストを磔にしましたが、弟子たちはキリストの教えを広めました。

 皆んなが救われるキリスト教はヨーロッパ中に広まり、イエス・キリストを磔にして、キリスト教を否定したユダヤ人は迫害されるようになりました。


⚫︎ガレー船

 両側に数多くのオールを出して奴隷による人力で進む船です。帆船より非力ですが風の少ない地中海では軍用船や香辛料貿易に使われていました。


⚫︎戦車

 古代ローマの戦車は馬で戦士を運ぶ車という感じです。


⚫︎死病

 ハンセン病は、らい菌による感染症でらい病とも呼ばれていました。1873年にノルウェーのアルマウェル・ハンセン博士により発見されました。

 ハンセン病は外見と感染の恐れのため、古くは紀元前のインド古典やキリスト教の聖書にも記述が残っています。