素晴らしき哉、人生
1946年のアメリカ映画
WONDERFUL LIFE(ワンダフル ライフ)の邦題が「素晴らしき哉、人生」です。
何となく題名を聞いたことがあるので、観てみました。
白黒映画で、最初に宇宙のアンドロメダ星雲が神様として話をしているような不思議なシーンから始まります。
(大丈夫かナ?)
と思いながら観ていると、最後には
(人生って、そういうものかも!!)
と思えるような、ちょっといい映画でした。
⚫︎あらすじ
真面目に生きてきたアメリカの青年ジョージが、借金苦で川に飛び込もうとします。
その自殺を天使が助けます。
しかし、ジョージは「自分は、この世にいないほうが、きっと皆んな幸せだった」となげきます。
それを聞いて天使は「それなら、この世に生まれて来なかったことにしよう」と言って、ジョージを生まれて来なかったことにしてしまいます。
すると母親も友人も自分を知りません。もちろん妻も自分のことを知らず、子供達も生まれていません。
ジョージは嘆いて「もとに戻してほしい」と天使に祈ります。
すると、みんなが元に戻ります。
そして、ジョージのことを聞きつけた街中の人たちが借金返済のために寄付を持って集まって来るのでした。
⚫︎感想
「人生とは真心で人と人とが繋がること」なんだなと感じました。
私がいなければ、私の周りにいる人の人生も全く違ってしまうのです。
人と人との交わりが、どんなに大切で大事なことなのかを感じる物語りでした。
コロナ禍では、人と人との交わりが希薄になってしまいました。
そして、ITによる新しいコミュニケーションが生まれたことで、みんなで集まって喜ぶ機会や、みんなで集まって分かち合う機会が減りました。
やっぱり、飲みニケーションとかも必要なのかもなぁ!と思えるような映画でしたね。
⚫︎気になったシーン
①アメリカのダンスフロアの床が電動で動いて、なんと下からプールが出てきたシーン。
1946年の映画です。1945年に終戦を向かえ貧しかった日本から見たアメリカはすごい国に見えたことでしょう。
②強い酒を出すイタリア人らしき人の店のシーン。
アメリカでは、イタリア系アメリカ人は下層ヒエラルキーです。
そのため、イタリア系アメリカ人の仕事は肉体労働か料理店などの小規模な自営業だったようです。
そういう環境からアメリカで、イタリア系アメリカ人のマフィアが生まれてきたのかもしれないと感じました。