音声配信のボイシーで知ったちきりんさんの本です。「知っていると考えるは別モノだよ」って聞いてハッとしました。


なんだかいつもランチしながら話してることって大体が知っていることをお互いに話しているだけな気がしたんです。


ニュースで見たこと、本で読んだこと、YouTubeで勉強したこと、これって知識の棚から出してきた他人の知識を話してるだけなんだと。


ちきりんさんは「なぜ?」「だから何なの?」と自問自答してインプットした知識を、自分の考えた意見にしてアウトプットしろと言っています。


いろいろな情報や資料を集めて、分析して、自分のアタマで考えて、自分の意見にまとめてアウトプットすることが大事だと言ってます。


知識は過去の事実の積み重ね


思考は未来に通用するための行動


アウトプットする前提で情報をインプットすることで吸収力が高まるとも言っています。


ちきりんさんはボイシーより、ブログより、本はキッチリ考えて出しているそうです。


確かに見た目はかわいい表紙なんですけど、かなりしっかりとした内容でした。


ほんの一部を紹介します。



⚫︎少子化問題のだから何なの?


日本の少子化問題って、先進国のイギリスやフランスだって6000万人の人口なんだから日本はまだまだ大丈夫なんじゃない⁉︎とも思います。


ですが人口が減ることと、出生率が減ることとは別のことです。


イギリスやフランスは2050年でも65歳以上の人口が20%台との予測に対して、日本は40%台と予測されています。


人口が少ないことではなくて、人口のバランスが崩れることが大きな社会問題なんです。


※少子化問題は、人口の数では無くて、高齢者とそれを支える労働人口のバランス問題なんですね。



⚫︎政府系の新聞広告には裏がある


「70歳まで働ける企業」厚生労働省


将来の日本は働く生産人口と、働かない高齢者人口のアンバランス問題を解決するために、70歳まで働くのが普通となる社会を作ろうと言うセミナーが開かれています。


これを「だから何なの?」と考えると、銀行員ならローンを35年から40年にできるかもと考えたり、定年後に第2の人生を楽しもうと思っていた人は、定年までやりたいことを我慢しないで、若い頃からやろうと考えることも「だから何なの」に対する答えです。


※フェイクニュースも多いので気をつけて見極めるようにしないと…



⚫︎あらゆる可能性を検討しよう


ちきりんさんは、増え続ける生活保護者について「格安生活圏を作る」と言う構想を出しています。


スーパーマーケットのイチゴがみんな同じ方向に並んでいる国は日本だけだと言います。


その手間代がイチゴの価格に上乗せされています。


そしてその手間代を払える人しかイチゴが食べられないのです。


外国には高級住宅地と格安生活エリアが存在しています。


そういう地域は、週ごとに契約できる安いアパートがあったり、安く食事のできる屋台があったりします。


スラムとか貧困地域とか呼ぶ人もいますが、日本にもこういう格安地域を作れば助かる人は大勢いると思います。


※あらたな差別問題も生まれそう…でも食品ロスになりそうな食材を、格安地域で消費してもらうなんて言うことも出来るかもしれない。



⚫︎縦と横に比べてみよう


縦は歴史的に、横は国際的に比較しようと言うことです。ライフネット生命の出口治明社長もそうおっしゃっています。


二種類の比較

①自・他の比較

 ・自分と他者

 ・自社と他社

 ・自国と他国

②時系列の比較

 ・過去と現在(歴史)

 ・過去と現在と未来(予測)

 ・現在と未来のあるべき姿(目標)


1945年〜1955年の日本はOccupied Japan(オキュパイド ジャパン)と言われる戦勝連合国の占領下にありました。


1952年にサンフランシスコ講話条約で日本は西側陣営に入りました。


その後は、ソビエト連邦vsアメリカの東西冷戦時代になります。


1952年〜1990年の日本は、政治的には共産主義にならないこと、経済的には資本主義国として成功することでした。


そのために1955年に誕生したのが自由民主党です(55年体制の確立)。


その後1989年〜1990年にソビエト連邦が消滅すると東西冷戦は終焉に向かいます。


つまり日本は戦後40年近く政治的自由度がなかったんです。


その後、1989年〜2009年に民主党政権になるまでの20年間は、小沢一郎氏が自民党を飛び出し、小泉純一郎首相が「自民党をぶっ壊す」と言う政治的混乱の時代で、失われた20年と呼ばれた経済停滞の時代でした。


次に日本、中国、韓国を横の視点で見てみましょう。


韓国は1910年〜1945年まで日本が併合していました。1945年〜1988年までは米軍に傀儡(かいらい)された政権で、その後は軍事政権となり民主政権へと移行します。


中国は1910年までは清朝でした。その後共産主義勢力と資本主義勢力との内戦の時代になり、1949年戦いに勝利した共産主義国家が中華人民共和国です。

1966年〜1976年は文化大革命となり 、1977年、鄧小平による改革開放により経済が成長します。


日本は1910年〜1945年が軍国主義・帝国主義国家です。1945年〜1952年まではGHQ占領下で、1952年以降独立し高度成長をします。1985〜1990にバブル経済が崩壊し、その後は失われた20年となり経済が停滞します。


※確かにこうして縦の歴史的時間軸と、横の地図上の他国を比べてみるとわかりやすいですね。



⚫︎アフリカって1つの国?


アフリカには9億人以上の市場があると言われていますが、この9億人ってアフリカ大陸全土の合計なんです。


アフリカが9億で巨大だ有望だと言うのなら、アジアは35億人の市場です。アフリカには54の国があるのにどうして大陸全体で考えるの?


※確かに数字や大きさのレベルを合わせて考えないと分かりづらいですよね。



⚫︎自殺率、日本は3位


主要国の自殺率一覧では、韓国、ロシア、日本の順になっています。


では自殺の最大の原因はと言うと、健康問題15,867人、経済問題8,377人、家庭問題4,117人、勤務問題2,528人です。


しかし、これを男女別の棒グラフで見てみると男性の自殺率が圧倒的に多いことがわかります。


それから経済問題で自殺する女性はほとんどいないことや、自殺する男性はお金や仕事の事が原因だと言うことがわかります。


※会社の決算書も棒グラフで表したほうが断然見やすいんじゃないかな!



最後に、ちきりんさんはこう言ってました。「素晴らしい本を読んで知識を入れているうちに、本の知識が自分の考えのようになってしまう」って…


そうかも。



悩み事や、気になっていることをついつい検索してしまいがちです。


確かに良い案が見つかることもあるかもしれませんが、今の自分にピッタリの解決策があるとも思いません。


1日のうちに、自分の頭で考える時間を1時間だけでも意図的につくるといいんだろうなと思いました。