あの「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホが主演です。


1980年に韓国で起きた光州事件を描いた実話作品です。


韓国は1987年に民主化されました。それ以前に起きた市民と軍部との抗争が光州事件です。


軍部が市民を力づくで制圧する様子を、世界に知らせようとしたドイツ人カメラマンを乗せて走るタクシー運転手の話です。


ちょっとだけ韓国史をお勉強してみました。

⚫︎1910〜1945 日本統治時代

1392年の建国以来、朝鮮は中国の冊封体制(中国の属国)にありました。

その後、日清戦争、日露戦争に勝利した日本に統治されます。


⚫︎1945/8/15 日本統治離脱

日本が太平洋戦争に敗北して統治が終わると、北をソ連に、南をアメリカに統治されてしまいます。


⚫︎1948/8/15 大韓民国樹立

1948〜1960→李承晩(イ・スンマン)

李承晩は大韓民国の初代大統領です。

李承晩は日本を嫌い、日本と韓国の問題は李承晩時代に始まりました。

李承晩は日本統治時代はアメリカにいたため、人から聞いて反日を深めたともいわれています。


⚫︎1950/6/25 朝鮮戦争勃発

北朝鮮の金日成(キムイルソン)が38度線を超えて南に侵攻してきました。

南をアメリカ中心の連合軍が支援し、北を中国共産党の義勇軍が支援して、1953/7/27 休戦協定が結ばれました。


⚫︎1963〜1979→朴正煕(パク・チョンヒ)

朴正煕大統領は日本との妥協点を模索して日韓基本条約を結びました。

これにより日本から11億ドルが入り韓国は最貧困国から脱出しました。

このときの経済成長を漢江(ハンガン)の軌跡と呼ばれています。

しかし韓国の国民からは「日本の侵略をはした金で許すのか!」という抗議が起きています。

朴正煕大統領は1979/10/26に暗殺されました。直後から民主化運動が活発化して「ソウルの春」と呼ばれています。


⚫︎1980〜1988→全斗煥(チョン・ドファン)

全斗煥大統領は「日本に学んで日本に追いつこう」をキャッチフレーズに経済を成長させました。

また「朝鮮半島が日本領土になったのは自国の弱さにも責任があった」と認めたました。

来日した時に、安倍晋太郎外務大臣から「弱い立場の人は、豊かな人にひねくれを感じる。だから豊かな人が少しぐらい損しても寛大な気持ちを持つべき。韓日の過去の誤解はそういうものだった」と述べたそうです。

それ以来韓国は、大統領が代わるたびに謝罪請求するようになったそうです。


・1980/5/18 光州事件

全斗煥率いる新軍部は戒厳令を出し、民主化を訴える金大中(キム・デジュン)を逮捕しました。

金大中は光州近郊出身で人気がありました。このことをきっかけに鬱憤が溜まっていた民衆は抑圧する軍部に対抗しました。


・1987/6/29 民主化宣言

盧泰愚(ノ・テウ)大統領が民主化宣言



この映画は天安門事件をなぞられて、中国本土では放映されていないそうです。