著者の上坂さんは23年間1度も〆切に遅れることなく「5日で1冊」書き続ける超速筆ライターです。
スピードの秘訣は
どう書くか?ではなく
何を書くか?に集中することです。
早く書ければ仕事は早くなる
仕事の文章に文才は要らない
わかりやすくて役に立つ文章
それには素材を意識することである
⚫︎文章は素材が9割
独自の事実、エピソード、数字
魅力的な素材は料理しない
著者が最初にコピーライターになったときに真っ先に上司から言われたことは「わかったようでわからない言葉を使うな」だったそうです。
例えば
✖️「当社はとても良い会社です」
読者が知りたいのは具体的な事実
↓
5年間社員が1人も止めていない会社
有給休暇を全員が消化している会社
社長が年度末に金一封をくれる会社
となります。
⚫︎書く理由と読者を決める
誰が読むか決められないなら知人の1人に向けて書く
カルロスゴーンの話は銀行の知人に
鶴瓶の話は面白かった昔の友人に
残念ながらみんなに向けた文章は誰にも伝わらない
あなたが30代〜40代の男性に共感を得るような文章を書こうとしても共感は得られません…
なぜなら平均的な30代〜40代の男性など1人もいないからです。
真の目的を決めて友人、知人の1人に書く
そうすると素材も集めやすくなる
例えば交通安全というテーマでどう書くか?
交通安全のルールについて、交通事故についてなど色々と考えて時間がかかる。これはテーマが漠然としていてとっかかりがないのです。
そこで目的を交通事故防止として、読者を高齢者と定めたらどうでしょう。
高齢者が起こす事故の原因は?
高齢者ドライバーの事故件数の推移は?
このように書く内容と集めるべき素材が具体化します。
ではテーマ自殺ではどうでしょう
目的:いじめによる自殺の防止法
読者:小学生
このように決めると書くことのイメージが一気に湧くのではないでしょうか。
⚫︎読者が誰でも面白い文章を書く方法
サムい文章を避ける
自分が面白いことが読者にとって面白いわけではない
こうした読者の面白いを設計するための周辺状況をつかむ事を相場感を得ると呼んでいます。
少なくとも「知りたい」「興味がある」「これは便利だ」に対してはおもしろいと感じるでしょう。
読み手が触れている情報に自分も触れてみる
「人の話を聞く」「情報に触れる」これらのことで相場観を得ようとする
例えば30代の女性に文章を書くなら、30代の女性は何を知っていて、何を知らないのか
どんな言葉を好んで、どんな商品や色に人気があるかなどを体感しておくのです。そうすることで読書の相場をつかんでおくようにしています。
⚫︎自分がどう見られているかを知る
読者はこれは誰が書いた文章なのかを常に見ています。
「おまえが言うか!」にならないよう気をつけましょう。
「この人はどの立場からモノを言っているのか」「あんたにそんなこと言われてもね」と思われたら伝わらない
村上春樹さんの「職業としての小説家」という本があります。これは村上春樹さんだから成立しているのです。
⚫︎配慮のある文章
例えば東日本大地震直後は不適切な素材は削る、これも時代の相場感です。つまり相場感は武器でもあり、防具でもあるのです。
⚫︎素材は多く集めてあとで削る
ひたすらメモ
自分の記憶は絶対に信用するな
人間がすぐ忘れるのは…
かつて猛獣のいるジャングルで暮らしていたころ、常に周囲に注意して集中力を切らさないでいました。そんな状態のときに何か1つのことが脳を占領してしまったら周囲の状況に対処できず命を落としてしまいます。そのため人間の脳はすぐ忘れるようにできているそうです。
見た情報で読者に臨場感を与える
例えば「重厚感のある社長室」では読者はイメージできません。壁やカーペットの色、テーブルやソファーの特徴、窓から見える景色などもメモしておくのです。この自分だけが体験したこと、自分自身の感覚も素材になります。
これらの情報をスマホのメールの下書きに件名をつけて放り込んでおく
⚫︎読みやすい順番に組み立てる
集めた素材を見えるようにプリントアウトしてそれを見ながら書きます。
相手にしゃべるように書くと伝わります。
もし本当に相手がいれば「よくわかんない?」と、おしゃべりならこんな反応があるけれども、文章は伝え直すことができません。
目の前におしゃべりする相手=読者がいると思えば話の順番が決められます。
途中で相手が飽きないように
「最近うちの業界で革命が起きたんだよ。利益がさ一気に倍になったんだよ!」
と結論から話初めて相手の興味を刺激してから
「できるだけ簡単に話すからちょっと聞いて、もともとウチの流通の仕組みってさ…」
とこんなふうに話し始めます。
読書の相場観を想像しながら1番伝わりやすい順番を考えていくのです。
⚫︎だれも文章を読みたがっていない
そもそも文章は読んでもらえないものだと考えています。
どうしたら読んでもらえるのか
意識しなければならないのは書き出し
書き出しにはその先を知りたいと思わせる内容を書く
導入部分に最も共感できる素材、印象深い素材、気になる素材を配置することです。
「そうだよね」「ふむふむ」「へぇ」「おっ!」「えっ!」「なんだそれ?」「すごい!」と思えるような内容を書き出しにぶつけることです。
文章の最後はオチが見つからなければまとめを書けばいいと思います。
⚫︎やっちゃいけない!
資料の内容をコピペ
よくわからないような専門用語を説明なしで使ってしまう。
わかりやすい文章とは「何も知らない人」を前提にしているかどうかと言うことです。
専門用語はそのまま使わない
「アライアンス*」「エビデンス*」「コンバージョン*」など意味がわからない専門用語が出てきただけで読む気が失せる人もいるのです。
*アライアンス alliance
企業同士の提携、同盟
*エビデンス evidence
証拠、根拠
*コンバージョン conversion=CV
EC上の最終的な成果、変換、転換
⚫︎形容詞を使わないように意識する
「今日遠足で太郎君と一緒にお弁当食べて楽しかったです」
この小学生のような文章の幼稚さは形容詞が原因です。
「楽しかった」「うれしかった」「おもしろかった」では何に感動したか伝わらないんです。
「お弁当食べたら、おにぎりが1つこぼれて草むらをどんどん転がっていった。楽しかった」
このように形容詞を具体化してあげただけでぐっと上手になります。
形容詞は使わず素材を書く
素材とは事実、数字、エピソード
「すごく寒い」
↓
「手袋をしても手がかじかむくらい」
「温度計は零下5度を指していた」
《まとめ》
⚫︎具体的事実の素材を集める
独自の事実、エピソード、数字
⚫︎取材をひたすらメモ
自分の記憶は信用せずメモ
⚫︎読者を決めて書く、友人・知人
読者の相場感を得る
⚫︎書き出しで気を引かせる
共感、印象深い、気になる
⚫︎コピペしない、専門用語使わない
⚫︎形容詞は使わない
《感想》
これらを意識して書くだけで文章がずいぶん変わる気がします。上坂さんを見習って少しでも人に読まれる文章が書けるようになりたいものです。
上坂さんは昔で言うゴーストライターです。いろいろな人に成り代わって文章を書くため、ひたすら素材を集めるために取材をするそうです。
ライザップの本を書くときには実際にライザップに入会したそうです。
そしてライザップで痩せるためのロジック*を理解したそうです。
*ロジック Logic
論理
太る正体は糖質でカロリーではない
ご飯1杯に11個の角砂糖が入っている
パン1枚に6個の角砂糖が入っている
大事なことは筋肉を維持しつつ糖質を減らすこと!
そのためには
低糖質食事法 + 筋力トレーニング
これだけなんです。
というような内容の本を書かれたそうです。ここだけ聞いただけでも読みたくなりますよね。
『ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか』あさひ出版、だそうです。
