フロイトはオーストリアの精神科医で潜在意識のなかに無意識と言う領域があることを見つけた人です。ユダヤ人だったためナチスドイツの迫害も受けました。
フロイトの思想をわかりやすく解説してくれているリョウさんのYouTubeをまとめました。最後にYouTubeを貼り付けました。とても面白いので見てください。
⚫︎心理性的発達理論によれば人間の性的発育は口唇期(こうしんき)、肛門期、男根期、潜在期、性器期の5つの段階がある。
1.口唇期(出世〜満1才)
この時期は性感帯が唇にあり、おっぱいを吸うことに快楽を感じます。
その時に母に対する信頼も感じます。そのため口唇期におっぱいが得られないと信頼感を手にすることができず、新生児の心理的発育を阻害することになります。
口唇期固着といい、大人になると口唇の快楽に対する執着が見られます。過食、たばこ、飲酒などです。
また心理的に信頼感が未発達のため寂しがり屋で他社に依存しがちな性格になると言われています。
2.肛門期(2〜3才)
この時期は性感帯が肛門にあり、排便することに快楽を感じます。
我慢する能力や、うんちを漏らさずちゃんとトイレでできたことによる達成感と自信を手にすることができます。
肛門期は自己規律性(ルールや約束を守る力)にも影響すると言われています。
このように肛門期がうまくいかないと、大人になっても我慢ができなかったり、逆に我慢しすぎる人に成長してしまいます。
この頃親の躾(しつけ)がおろそかな場合、どこでもうんちをしてもいいと言う考えになり大人になっても財布の紐が緩く、不潔なのが気にならず整理整頓ができない大人になります。
一方親の躾が厳しすぎた場合、子供はなんでも溜め込むようになり大人になっても極端なケチであったり、ものが捨てられなくなったりします。
3.男根期(5〜6才)
この頃には発育に男女差が出てきます。
男児は勃起で性器の役割を知り、女児は男根が無いことに気付きます。
男児は母への愛情は性的に理にかなっていますが、父は母を狙う性的なライバルです。このことをエディプスコンプレックスといいます。
エディプスとはギリシャ神話の王子です。エディプスは父である王を殺して実の母と結婚しました。
この頃の男児は近親相姦への願望、肉親に対する嫉妬、憎しみ、葛藤など複雑な感情にさらされます。
しかしそれらは父に対する畏怖(いふ)の感情により無意識の領域に押し込まれていきます。
この父への畏怖(恐れ)の感情を去勢不安と呼びます。このことで表の意識と裏の無意識の境を明確にして社会性を身に付けていくようになります。
男根期がうまくいかなかった場合、母親やそれに類する存在に強く魅かれるようになり極端に年上の女性が好きになります。いわゆるマザコンです。
また父への恐怖が強すぎると(チンチン切られちゃう…と言う)去勢不安が強くなりすぎてしまい大人になってから恐怖症や不安症に悩まされます。
女児はペニスを持たないことで劣等感をいだき、女に産んだ母親に憎しみを感じます。
一方ペニスを持つ父に対しては性的な愛情や憧れを感じるようになります。
女児の男根期の克服は思春期に父とは別の男性に愛情を感じた時になります。
4.潜在期(小学校に上がる頃)
性欲は一旦影を潜め、関心は性的なものから知的なものへ変わります。
5.性器期(思春期)
性欲は性器に移り男子は射精を知り、女子は初潮を迎えます。
こうして潜在期、性器期をへて大人になっていきます。
性的発達は心理的発達に強く結びついていて、各段階の発達がうまくいかないと大人になってから心の問題が生じます。
⚫︎私たちの意識は普段の「意識」、努力すれば自覚できる「前意識」、普段は表に出ない「無意識」の3段階に分けることができます。また無意識はエディプスコンプレックスの抑圧によって生まれてきます。
意識…「トイレに行きたい…」
前意識…これからバスに乗るからしばらくトイレ行けないなぁ…と思ったら「トイレに行きたいかも…」
無意識…誤り、夢、心の病気として表れてしまいます。
誤り→「ランチに行きたい」を無意識でトイレに行きたいので「トイレに行きたい」と言い間違いしてしまう。
夢→夢の中でトイレに行こうとして、慌てて起きると本当にトイレに行きたいということありますよね。
心の病気→車でおしっこ漏らした経験がトラウマになり、なぜか車に乗ると汗が出てパニックになってしまう。
人は防衛本能から辛い過去を忘れ去ろうとして、おしっこを漏らした事実を無意識の中に閉じ込めてしまいます。
しかし車というキーワードから無意識のうちにトラウマを引き出してパニックになってしまったりするのです。
神経学者シャルコーは催眠療法でヒステリー患者の手足の麻痺を自由にコントロールできることを発見し、ヒステリー症状が脳の異常ではなく心理的要因で起こるとフロイトに教えました。
そのような催眠療法の経験から人間の心理の中に未だに知られていない部分、無意識が存在するのではないかと考えたのです。
しかしこの頃19世紀の医学会では無意識は脳や神の領域であり心の領域ではありませんでした。なんとこの頃は外科医がまだ手を洗わずに手術をしていたような時代なんです。
その後フロイトは催眠療法と無意識に関する理論 を深め精神分析学を打ち立てました。
⚫︎フロイトは無意識の領域に閉じ込められてしまった記憶を思い出して言葉に表すことでヒステリーを始めとする神経症が治るのではないかと考えました。
自由連想法とは患者にソファーに横になるなどしてリラックスしてもらった状態で心に浮かぶ気まぐれな考えを自由に語ってもらう方法です。
フロイトは自由連想法で無意識を顕在化し、術者がそれを解釈して患者に伝えることでトラウマを治療できると考えました。
これは無意識の中にあるトラウマを言葉にして口から出すことで、トラウマの膿を出す効果があると考えたからです。
しかし精神分析学はエビデンスや再現性の乏しさから精神医学界には認められず、代わりにクレペリンによる精神症状の分類や向精神薬による治療が主流となりました。
このように精神分析学は学問としては役に立たなかったものの、哲学や文学、思想、芸術などの人文科学の領域に多大な影響を及ぼしました。
フランスの作家アンドレ・ブルトンはフロイトの影響を受けて夢うつつで文章を書く自動記述の方法を編み出しました。
これはのちにシュールの語源になったシュルレアリズム運動に繋がって行きます。
シュルレアリズムの代表的な画家サルバドール・ダリは夢で見た非現実的な光景を作品にしたと言われています。
時計がチーズのように溶けている有名な「記臆の固執」はフロイトの提唱した無意識の具現化と言えるでしょう。
幼いころの子どもと親の関係性でかなりの人格形成が決まってしまうんですね。
またフロイトの推奨する精神分析医が日本には40人しか居ないことも知りました。現在の精神医学はエミール・クレペリンによる分類と診断の流れをくんでいて、精神分析学は魔術のような扱いになってしまったことも知りました。
少し東洋医学と西洋医学の戦いにも似ている気がします。


