「文明の生態史観」
梅棹忠夫(うめさおただお)1957年
著者の梅棹忠夫さんが、文明の成り立ちを地政学的に考えた内容の本です。
地政学とは、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するものです。
ざっくりまとめると下の図のようになります。
文化はユーラシア大陸の乾燥地帯から生まれました。
しかしユーラシア大陸の中ほどにはユーラシアステップという乾燥地帯があり、そこには戦闘力の強い遊牧民がいたため、周辺諸国は建国してもすぐに滅ぼされてしまうという歴史が続きました。
しかし離れた場所にある西ヨーロッパと海で隔てられた日本は遊牧民の侵略をあまり受けなかったために順調に発展することが出来ました。
第1地域の西ヨーロッパと日本は文明発祥の地ではありませんでしたが、第2地域から技術を導入して発展し、封建制を確立したことで人々は財産を貯えられて資本家が生まれ近代化に成功しました。
※封建制→王様などの君主が家臣の諸侯に領地を与え統治する、今の地方分権みたいな体制。
しかし第2地域は絶対君主制の国が多く、君主が全てを握っていたため人々は財産などを貯えるようなことは出来ませんでした。
※絶対君主制→君主が統治の全てをにぎっている体制。ルイ14世の「朕は国家なり」という言葉からも当時のことがうかがえます。現在でもサウジアラビアなどは君主制なので王様の悪口なんか言うと捕まってしまうそうです。
この本から60年たった現在では、第1地域から第2地域が技術導入するという逆転現象が起きています。
そしてインドをのぞく中国、ロシア、イスラム地域では今でも君主制が残っています。
YouTube 社會部部長の「文明の生態史」を参考に致しました。
