では、昨日の質問の解答と解説です。

 

まずは昨日の一文と質問を振り返ります:

 

<3段落目>

The company said on a website dedicated to the compensation Wednesday that it will fully comply with the panel's decision and pay the compensation quickly.

 

Q1. この文の主語と述語動詞はどれでしょうか?(主語一語、動詞一語)

 

Q2. ここでの"that"の役割は何でしょうか?

 

単語&表現:

・dedicate : (人が)(時間や精力など)を〜に捧げる;〜に専念する

・compensation : 賠償(金)、補償(金)

・comply with ~ : (要求や命令、規則に)従う、応じる

・panel : アドバイスや意見を述べる専門家の集団

 

★Q1の答え主語は"company" 、動詞は"said"です。 

 

★Q2の答え:この文のthat以下の部分(that節(that+主語+述語のこと)と呼ばれています)は、文の動詞"said"の目的語となる部分です。思考や認識(think, knowなど)、伝達や要求(say, claimなど)を表す動詞にはthat節を目的語に取るものが多くあります。つまり、that以下は名詞と同じ働きをしています。文法的には、このthatは名詞節(=名詞と同じ役割をする)を導く接続詞と言います。(ただし、think, hope, sayなどの動詞の場合は、口語ではthatが省略されることも多々あります。)

 

簡単に言うと、今日の一文は、

 

You said this.(あなたが これを 言った。)

S(主語: You)+V(動詞: said)+O(名詞: this)(第3文型)

 

と同じ文型です。

 

このシンプルな文型のSVOの間に、色々な説明が入って文が長くなっているのです。

 

いつものように、文の核となる主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)以外の部分をカッコで囲んでみるとよくわかります:

 

(The) company said (on a website dedicated to the compensation Wednesday) that (it will fully comply with the panel's decision and pay the compensation quickly).

 

残った赤字部分のみをつなぎ合わせてみると:

 

"company said that ~."(SVO(第3文型)の構文)

「会社は〜と言いました。」

 

文の核となる語を素早くつかむことによって読むスピードも速くなります。英語が得意な人は、これらのカッコで囲まれた部分がどんな役割を果たしているのか、どこの部分を修飾・説明しているのか、かたまりとして一気に目に入ってくるので速く読めるのです。

 

では、カッコの部分を少し説明しておきます。

 

①on a website / decicated to the compensation / Wednesday

 

・on a website: 「ウェブサイト上で」

会社が「どこで」言った(said)のか、詳細を説明している部分です。

 

・dedicated to the compensaion:「補償に特化されている」

直前にある名詞"website"の詳細を説明している分詞句です。分詞は元々は動詞だけど形容詞の役割を果たすもので、目的語や修飾語(ここではto the compensation)を伴う場合は名詞(website)を後ろから修飾します。

 

・Wednesday:「水曜日に」

「いつ」言ったのか詳細を追加している部分です。

 

②(that) it will fully comply with the panel's decision and pay the compensation quickly

 

・この文の目的語となるthat節中にある文です。that節(that+主語+述語)は「〜が・・・する[である]ということ」のように訳されます。

「会社(it=company)は専門家らの決定に従い迅速に補償を支払う」(ということ)

 

 

★全文直訳:

会社は(補償に特化されているウェブサイト上で水曜日に専門家らの決定に従い迅速に補償を支払う)ということを言いました


★全文意訳:

会社(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)は被害者救済委員会の判断に従い、迅速に補償金を支払うと述べた。

 

 

OK!

That's all for today!

See you next time!