9月2日(土)と3日(日)に観劇したabcの舞台の感想を書きたいと思いながら、日がどんどん過ぎてゆき、いつの間にか9月半ばになってしまった。
同じ舞台を2度観劇したのは初めてだが、これにはワケがある。実は私が昨年から応援している俳優の辻本祐樹さん(昨年はBS時代劇の「新選組血風録」に沖田総司役で出演、このドラマは今年の4月から地上波で再放送されていた。9月16日からは大河ドラマ「平清盛」に清盛の五男、平重衡役で出演中)がこの舞台に出演されたが、チケットをとってくださるというのでまず3日(日)の千秋楽に申し込んだ。そのあとにチケットが入手できるかどうかは抽選で決まるとわかり、追加で2日(土)の昼も申し込んだ。その時は確かまだ6月下旬だったので、7月半ばから土曜日の午前中に仕事が入ることになるとは予想していなかった。2日と3日のどちらかが当選すればいいと思っていたのだが、驚いたことにどちらも当選した。それでこの舞台の大阪公演を2回見に行くことになったわけである。
http://ameblo.jp/abc-stage/
お芝居のタイトルを見てびっくりされるかもしれないが、キャバレーの話ではなく、オーディションで役者さん(今まで芝居をしたことがない人も含まれてはいるが)が集められ、彼らがプロデューサー、演出家と一緒に一つの芝居を作り上げていく、という内容であった。辻本祐樹さんはプロデューサーの役で、役者たちにチケットを売らせたりしていた。
出演者は大勢いたが、ひとりひとりのキャラが立つように工夫されていたのではないかと思う。特に印象に残ったのは、粟根まことさん演じる腹話術もできる役者の「俺たちは俳優じゃない、役者だ」というせりふと、彼が腹話術の人形、イザベルをなくしてしまったあとにその人形の役を代わりに務めることになった、鈴木拡樹さん演じるお笑い芸人だった。特に鈴木拡樹さんが人形のイザベルになりきっていたのには驚いた。
土曜日に見たときには前から2列目の席で、舞台全体が見にくかったが、千秋楽は右側の通路の後ろの席で、役者さんたちが出入りするのまで見ることができてよかった。