【その5あらすじ】

調子に乗って竜宮城をフラりフラりとうろつく浦島太郎ご一行。



何が目的でうろついているのか分からなくなって来た。



【その6本編】

S課長のおかげでゴーゴーバーなるものにも慣れた気がしている。



本来の姿は全く見えていないのだろうが。



最終的に落ち着いたのは昨日のお店バカラであった。



何故ここに落ち着いたか。



結局はS課長がバカラ好きであったために他ならない。



2階席に陣取りビールを注文。



しばしステージを眺めると昨日のMが近づいて来る。



入店時に姿を見られていた様だ。



今思えばやはりぽっちゃり系でステージでダンスをする訳でも無いので売れ残り易いのだろう。



良い鴨がネギを背負ってしかも自分から鍋に入りに来た状況だろう。



正しくは程よく煮えたところでやって来た状況だろう。



直ぐにMが絡みついて来る。



耳元でコーラー、コーラーと連呼する。



こちらも酔いが手伝い、勝手にSoi Cowboyにも慣れた気になっている処だ。



気が大きくなっている分だけコーラー攻撃を許すのが早い。



しかもMはコーラと言っておきながらテキーラを持って来る様な事は無い。



本当にコーラなのだ。



ここからはひたすらにボディータッチ攻撃だ。



胸や股間を触りまくってくる。



気を付けていないとズボンのチャックまで下ろしてくる。



こんなところで「サワディー クラップ」するほど酔ってもいない。



どんなに酔っていてもサディークラップしない。



準備はしているがここではない。



気が付くと昨日のOもあにぃに絡んでいる。



S課長もロバ君もいつの間にか尾根遺産が付いている。



こうなれば恥じらいは薄くなる。



酔いの勢いで自分の視界が狭まっている証拠だ。



触られた分だけ触り返す。



耳元でMが甘ったるい声で「パイ ドゥアイ」とつぶやきだす。



それが目的でこの営業攻撃である。



時間的にも状況的にも各自スタンバイOKである。



後は誰が口火を切るかだけである。



このシチュエーションに於ける男の連帯感と言うかなんと言うかである。


ふと思った事がある。


Go Go Barの場合はその気が無ければ女性を付ける必要は無い。


カラオケの場合は強制で女性が付く。


この差は大きいと思う。


私の様な小心者がカラオケで女性と一緒に帰りたくなっても中々言い出せない。


それは、複数人でカラオケに行って一人だけお持ち帰りは気分的に弱味を握られた様な気がする。


その為、カラオケでお客様や上司がお持ち帰りする際は、可能な限り私も持ち帰る様にしている。


処が不思議とGo Go Barではその感覚が薄く感じる。


女性を付ける=気に入ったの構図だからだろうか。


カラオケの様な煩しさは薄いが疑似恋愛感も薄い様な気がする。


さて、各自スターティンググリッドに着いた後はブルーシグナルを待つだけである。


フライングをしても罰則が無い以上、全員がフライングしている。


Kiss程度なら可愛いものである。


ここはやはりS課長の出番であった。


チェックの仕草と共に全員が連れて帰る旨をウエイトレスに指示した。


続く


ぽちっとイってね

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