第10部 ブルー・スウェアー 第22章 明かされていく真実 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

何それ!?一番誰が悪かったのかって、酷すぎるな) 

ーでもあの車の中で男女が心中した時の車だったんです。男は助かって、女は亡くなったですー

貴美恵は遠因のような噂で聞いたことを呟くように言い放った言葉を思い出していた。

更に車の中にかかっていた「ブルー・スウェアー」という曲もある女性に捧げられた曲だという。その女性は呆気なく捨てられたのだという。そして自殺をはかったのだという。女の怨念のような何かが不思議なほどループしているような気がしてならなかった。

永遠の愛を誓うという内容の歌の歌詞だったが、捨てられて恋人の帰らぬ部屋で服毒自殺を図ったということからも不思議とそのことがループしているかのようだった。

愛那と同じように助かった生存者・貴美恵の証言が何故今ごろになって出てきたのか不明だった。今さらそんなことを言われたってどうにも、レンタカー屋が証拠がなく裁かれる訳がないのだから言われる方がつらい気持ちになるのだろう。それにしてもなんで奈緒はあのレンタカー屋で車をわざわざ借りたのだろう・・。そんな疑問が一瞬湧き上がってきたが複数人が乗るには必要だったんだろうと思ったらすぐに納得してした。愛那が前にいってたな。奈緒が突然、別人のように豹変したと。声が男のように変わって、猛スピードを出したと言っていたな。

あの事故以来、たしかに愛那とは距離が生まれ、離れていったことも事実だった。何故なのか?それは今でもわからないことでもあった。

2人の運命の歯車が狂い始めていったことは間違えがなかった。

どうしてなのか?何度考えてもわからなかった。わからないまま5年という歳月が流れていた。わからないまま5年という歳月が流れていた。俊也はあの古ぼけて、ホコリをかぶっていた地蔵を思いだしていた。廃屋のようなところに誰からも手入れなどされていない雑然とした地蔵を思い出していた。

俊也は藁にもすがる思いで土下座をした。愛那の命を助けて下さい、自分の命と引き換えにしても助けて下さいと。そして愛那は運良く助かったというのに何故このような状況になってしまったのか全くわからなかった。まるで別人になったかのようだった。自分には別の人の娘がいて、愛那は犯罪者の子供をみごもっている。そして、あの事故はブレーキが効かなかったからなんて、今さらになって貴美恵がモニター越しに告白したって、全てがめちゃくちゃすぎる。でも貴美恵は落ちついて暮らして幸せになっているとあずさは言っていた。まるで明暗がはっきりとしているかのようだった。

貴美恵のことは俊也も知らないが名前は聞いたことはあった。愛那と貴美恵だけが助かったということは聞いたことがあったが、どんな人かは知らなかった。貴美恵は平和に家庭をもって暮らしているとあずさはいっていた。実際は誰も知らないところだけれど、何故一緒に助かったというのに、こうも相対的な命運を辿ってしまったのだろうか?自分にとってはあの事故に以降、愛那も失ったようなものだった。助かったとしても別人のようになって自分の元から呆気なく離れていった。

今さら嘆いても時間など戻る訳ないのだから、仕方ないとわかっていても、何故こんな風になってしまったんだ。

どうして、昔の恋人のことで、鈴華が傷ついて命まで落とさなくてはいけなかったのだろう・・・。

それも本当に不倫していた訳でもなんでもないというのに・・・。

結局は愛那が悪い訳でもなく、自分の態度が知らずのうちに妻を傷つけていたのだろう。それに気がつかなかった自分はなんて馬鹿だったのだろう。何回考えても自分の馬鹿さ加減に嫌気がさしてくる。全部自分が悪かったのだと。愛那はこれから一人でお腹の中の子供を育てていくのだろう。きっとシングルマザーとしてイバラの道が待っているのだろう。

そして俺も・・・まさかのシングルファーザーになるなんて、なんてこったぁ・・・。晴天の霹靂だよ。こんな辛いことが俺の人生にあるなんて、信じられなかった。

本当に信じられないよ。愛那がシングルマザーになり、自分がシングルファーザーになる同じ境遇になる

なんて・・・信じられない。

ーチーンー

俊也の携帯に気がつくとあずさから

ショートメールが送られてきていた。

俊也はゆっくりと開くとURLが送られてきた。

<今日の貴美恵さんのインタビューがアップされていたから送るよ>

と記されているURLをクリックしてみた。


p.s

高尾山に行って降りてから、今年はとにかく趣味ではなく夢の為に頑張るぞーという物凄い力が湧いてきました。

趣味をしたい気持ちとも違うこの気持ち。

今がどんなものであろうとも、どんなことがあってもやるんだ!何が何でもやるんだ!という凄いエネルギーが湧き上がってきました❤️

現実がどうであろうとも必ずやり遂げるよっと思えてきた不思議。現実はぎゃーと思うようなことがあって落ち込んでましたが、それでも身体中から何故かすごい力が湧き上がってくる不思議。

生まれてきたミッションらしいので、暫くは書こう❤️世界の果てまで動くぞぉー(→世界の果てまで動いたら骨と皮になりますねー)

とにかく今までと違う力が湧き上がってくる!!

不思議ー!!!

やり切るよぉー❣️

今年第1弾の新作、もうすぐ完成♫