第10部 ブルー・スウェアー 第18章 あの夜の出来事 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
愛那と直美は実に2年ぶりの再会になっていた。あずさのマンションが近くにあるサテンで落ち合った。
愛那が何より驚いたことは直美が赤ん坊を抱いて入ってきて、唖然とした。
(・・・嘘!?)愛那は目をまん丸にした。直美は愛那をみるなり、嬉しそうな表情(かお)を浮かべて、小走りに赤ん坊を抱いてやってきた。
「やだー!!久しぶり〜!」直美はまるで水を得た魚のように明るい顔になっていた。
「・・・直美、その子、誰かから預かってきたの?ベビーシッターのバイトでもしてるの!?」
「はっ?ベビーシッター!?してないよー!!」
「・・・その子・・」愛那はまさかといわんばかりに驚いて直美をみた。
「私のコだよ。他の人のコじゃないわよ。ベビーシッターだなんて!!」直美は少しぷんとしながらもすぐにニコッと笑った。
「嘘!!・・・いつの間に・・」愛那は信じられないといった感じで驚いていた。
「いつの間に・・だよ・・」直美もいつの間にだよ・・といわんばかりにしみじみとした表情(かお)でいった。
「信じられない!!」愛那はすっかり真一のことやあずさのことをあっという間に忘れてしまった。
「ホント!!愛那に会わない間にいろんなことがめまぐるしく変わったよ!」直美はしみじみとした口調でいった。
「・・・」愛那はまだ呆然と表情(かお)で直美をみていた。
「今日はどうしたの?急に愛那から会いたいなんて?なんかあったの・・?」直美は呆然としている愛那に問いかけた。愛那は急にいいずらくなった。やばい男の子供をみごもっているなんていいにくくてたまらなくなっていた。直美は前の陰気くさい感じが抜けていて、さっぱりとした感じになっていたのが何より印象的に思えて仕方がなかった。雰囲気が変わったな・・・と愛那は心底感じていた。
直美がこんなに変われるなんて愛那はとにかく驚きの何者でもなかった。なのにおかしな男の子供をみごもるなんてまるで天国と地獄のようだと思えてきて、自分がひたすら惨めに思えてきて仕方がなかった。それを感じとると真一のことやあずさのことを相談したかったのに、なかなか切り出せなかった。直美は幸せになれたというのに、こんなお先真っ暗で惨めな自分など哀れでしかなかった。
「今日はどうしたの?何があったの。先輩のところにもいくなんて・・。彼氏さんと何かあったの!?」直美はいろいろ想像を張り巡らせながらいった。
「・・・」
「もうあずささんと会わないっていってたじゃない!」直美は理解できないといわんばかりにいった。
「・・・私も嫌だし、あの人も嫌だったのだと思う」
「何があったの!?」直美は顔色の悪い愛那に単刀直入に聞いた。
「・・・」愛那は黙り込んだ。幸せそうな直美をみたら子供のことを一つとったってこれはまさに天国と地獄の明暗というものがはっきりしているかのようだった。愛那の中には言い知れぬ不安と怒りのような感情がわきあがってきていた。
「もうどうしていいかわからないよ」愛那の言い知れぬ不安とはもう逃げられない、行き場のない不安だったからなのかもしれない。
(私の人生、終わったよ・・・)
「もうダメだよ・・」愛那は泣き崩れた。
「どうしたの?あずさ先輩のところにいったということは彼氏が先輩とよりが戻ったということなの!?」直美は推論をするようにいった。

p.s
今日から別の原稿を書き始めましたぁ〜、、、
私は最近気がついたのですが、一つのことにしか集中ができない事に気がつきました。書くなら書く!趣味なら趣味!って感じで両方は精神的にきついのかも💦ってつくづく思いました。もし、これから原稿書きが忙しくなるようなら、趣味は少しお休みした方がいいのかも!と思いました。趣味のことばかり考えていると、モノがきが疎かになるということで、、、本当は一つのことしか集中できないタイプなのかも。。と気がつきました。もともとその趣味というやつもつまらなさすぎる現実(5年位前→アロマを始めた頃、人生が強烈につまらなくてつらいと思っていたある日をふと思い出した)から気を紛らす為に始めたものだったから、、忙しくなったら趣味はひとまずお休みするかもとふと思いました💦ある日、ケーキのことをお昼から考えていたら、気がつくと深夜になっていて、、1日がこんなので過ぎていき、時間を忘れ、原稿も忘れていたり、、あるディプロマのことを考えて(まだやっていないものですが)いたら、1日があっという間に過ぎていき、趣味が多すぎて精神的にきつくなってるので、、このいろんなことを考えては疲れるキツさ(体力的にも)から解放されるべく、最近、、趣味はお休みしたい、、気分。
そして、原稿があまり進まない現実💦ということで今は過去の遺物の小説の夢を叶えるために今は頑張ろうと思います。
ケーキのことを考えて何もしないで1日が過ぎていくほど、無駄な時間はない気がします。ほんとがーっとそのことだけを考えてると、不思議と1日が余裕で過ぎていき、、時間がもったいないから、、少し離れたいこの頃です。

※でも最近、ひと昔前まで朝から晩まで毎日キャンドルのことばかり考えていて苦しかったキャンドル熱は収まったな。何気にケーキ熱が再熱中。あと陶器熱もあり、更にステンドグラスについてずっーと考えていてこの1週間。やばいな。でもラジオドラマは書き終えた。あとラストもう一本!!気合いを入れて💕