第10部 ブルー・スウェアー 第18章 あの夜の出来事 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
「もしもし、もしもし!!」愛那は思わず大声で叫んだけれど、電話は無情にも切れてしまった。
しばらく戻らないということは真一が刺したということなのだろう・・。愛那はこれからのことやお腹の子のことを思うと一気に暗獄の暗闇の中に突き落とされたような気持ちになっていた。とにかく事情を知らなくてはいけないと思って愛那は紙に書き殴ったあずさのマンションに訪ねなくてはいけないと思った。
愛那は何があったのかわからず悶々しながらほとんど眠れないまま朝を迎えていた。
真一が普通でなさそうだということは何となく気が付き始めていた頃だったけれど、あずさからの電話をうけて、浮気されていると思ったらキッとなったりもしたけれど、まだ浮気の方がマシだったとつくづく思った。
人を刺しただなんて・・これが本当ならやっていけないよ・・この子とこの先どうしたらいいのよ!?愛那はどんでもないヤツだと今さら実感としてわかった頃にはお腹の中に子供がいるなんてシャレにならないとつくづく思った。
(・・・どうしたら・・・)
愛那は未来がお先真っ暗でどうしていいのかわからなくなっていた。
信じていたものが崩れ去っていく。
愛那はお腹の子とこれからどうやって暮らしていけばいいのか、全く想像すらもできなかった。
(どうしたら・・)愛那は何度となく自問自答を繰り返した。
浮気されるよりもっと酷いじゃないか?薄々他に女がいるのかもと勘づいたりしたりもしたことがあったけれど、そんな裏切りを遥かに上回るショックすぎる出来事だった。修復など到底不可能だった。
「あぁ・・」愛那は言葉にならない嗚咽が漏れていた。
5年間の全てが無惨にも打ち砕かれていく。あっけないほどに一晩にして打ち砕かれていく。あずさから電話を貰ったところをみると何かきっと修羅場でもあったのだろう・・。みずから赴いてそんな展開になったとしたならばさらに滑稽というか言葉にはならないほどのみっともないし、情けなさすぎる。アホすぎる。そしてそんな人を選んだというより、引き返せない所まできてしまった自分がバカすぎる。
愛那はだんだんと真一というより、何と見抜けなかった自分自身がバカだったんだと、自分を責めるようになった。両手で両耳を覆い、塞ぎこみながらこれからのことを嘆いていた。
(お先、真っ暗だ・・・)
愛那は誰かに縋りたい気もしたけれど、今のようになってしまったことも自分の責任なのだと思うとどうすることもできない気がして仕方がなかった。
(・・・どうしよう・・)

愛那はメモをみながらあくる日、私鉄にのってあずさの部屋に訪ねていった。とにかく真相を知らなくては・・・。愛那は少し重たいお腹を恨めしく思いながらあずさの部屋を訪ねていった。あずさのマンションはオートロックマンションだった。
愛那は部屋番号を押して呼びだしのインターホンを鳴らしたけれど、応答はなかった。愛那はため息をついた。折角きてもでないし、不安だし・・・。愛那はもう一度、部屋番号を押してインターホンを鳴らした・・・けれど、何の返答もなかった。
(・・・どうしよう・・このまま引き返す訳にもいかなし・・・)愛那は立ち尽くしていた。今日はとてもよく晴れていた。ふと脳裏に直美の顔が浮かんできた。最後に連絡がきたのは1年以上前だった。自分のことを覚えているだろうか?と愛那はふと思ったけれど、忘れる訳はないよな?と思いながらも勇気を振り絞って直美に電話をかけたら思いの他すぐにつながった。
「・・・もしもし?」直美の懐かしい声が飛び込んできた。
「・・わ、わたし」
「愛那?元気!?」直美は屈託のない声でいった。
「・・・うん」
「元気ー!?」直美は久しぶりに突然かけてきた愛那に思いの他、オープンに心を開いているかのようだった。前のどこか陰気のあるような直美ではなかった。どこか別人のように明るくなったような気がしていた。
「・・・」愛那は元気だよと嘘でも言い返す元気もなく黙りこんだ。
「急に愛那から連絡を寄越すなんて珍しいねっ!なんかあったの?それともハッピーな連絡かな?」直美の明るさは今の愛那には暗と明のくっきりとしたコントラストのようなものさえあるような気がしてならなかった。

p.s
2月・・・ですね。
疲れたぁ。。なんか時代が変わっていくのをヒシヒシと感じるこの頃です。
時代はどこへ向かっていこうとしてるのかなぁ?とふと考えてしまうのですが、、私は新しい芸術の分野を築けるのかも〜って思ったりするこの頃です。新しい分野を作りたくて、、、やっとそれが何かがわかったような気がしました。あと2年半くらいしたら、、、💕新しい分野の芸術を!やっとわかった。ホントに新しい分野のパイオニアになる予定(笑)ポーン
そんな気持ちとは裏腹にとっても調子が悪い。この倦怠感が何なのかな?
お腹も痛い、、この頃。そして、予想外のことで精神的疲労感がどっとくる。

最近、ふと気がついた。
時代がかわる=あらゆる物事の価値が変わる。

pp.s
こないだ、素敵なコネがあるといいなぁと書いたのは、タレントとかアナウンサーとか、、、親が強いとすごいなぁ〜って感じまして、ふと羨ましくなったのでした。コネって別に悪いことではないんだよね。そういう流れに生まれてきた幸運の星の人だったということなので。
占いで人生生まれてから死ぬまで幸せな人って過去世生まれてから死ぬまで大変だった人だともいいますよ。それでプラマイ0にしているという。もしくは物凄い徳を積んだかのどちらかだという。