第10部 ブルー・スウェアー 第3章 暗転 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「ブルー・スウェアーって曲を知っている?」愛那は話題を変えるようにいった。

「ブルー・スウェアー?」

「うん。名もなきアーティストの歌なのよ!本当に昔のこと過ぎて覚えていないんだけれど、いつかの曲のよう。

♪blue swear君に誓った

若かった頃の愚かな願いは
忘却の彼方に消えてしまったのだろうか?

blue swearあの頃
真っ白なノートに描かれた
シナリオは忘れてしまったのだろうか?♪

愛那は鼻歌を口ずさみながら歌った。俊也は愛那の鼻歌をじっと耳を澄ましながら聞いていた。
「・・・そこから先は?」
「忘れちゃった。何となくこんな感じの歌よ」
「わからないな」
「何十年後の約束を君は忘れたかもしれないけれど、僕はまだ忘れていないよっていう若い頃の誓いみたいなものを回顧するような歌だよ。まさに今の私たちが10年、20年後のことを歌っているんだよ!」愛那がそういうと俊也はそっと愛那を抱きしめた。
「考えすぎなんだよ。そんなこと考える必要もないんだよ!」俊也は優しくいった。
「・・・」
「何も考えなくてもきっとすべてはうまくいくさ!」俊也は愛那の頭をなでると愛那は俊也の肩に頭をおいた。

「及川さん、明日、世間がゴールデンウィークに入る前に会社が終わったら宮下さんがみんなでドライブがてら海でバーベキューをしようと思っているの?どうせ、次の日お休みでしょう?参加してみない」結衣はロッカールームで着替えをしながら、着替えが終わった愛那に声をかけた。
「明日?」
「そう仕事が終わったら、一回着替えてから会社の横にある駐車場で待ち合わせなのよ。
どうする?やめとく?」結衣の問いかけに愛那は断ろうと思ったりしたがら、とりあえず一度だけ参加してもいいかと思ったり、金沢の旅行にいく準備をしたいと思ったりして迷っていた。
「ねぇ、どうする?断る?」結衣は淡々とした表情でいった。
(父ともゆっくり話したかったけれど・・・ま、いっか?)
「あっ、参加する」愛那はぎこちなく返事をした。
「あっ、そう。わかった。伝えとく」結衣はそっけなく答えると愛那より先に更衣室を出ていった。愛那は違和感を感じながらも少し遅れて更衣室を電気を消してでた。


p.s
いま、ブルースウェアーの暗転を書いているのですが、、超ー怖くなり、同時に面白くなっていくので、ぜひ読みそびれないでくださいね♪( ´θ`)すごい展開になっていきますよ。いやー、すごい展開を迎えますガーン想像できない暗転がおきます。なんか書きながらこんなにワクワクしてきたの、、久しぶり❤️です。「悲しみの雨」を超えたいですねー!!昨日の出来事は私に創作に対する大きな勇気と活力をくれました!!今日、知り合いにその話をしたら、素晴らしいね❤️って言ってくださりました!

明るくてエネルギッシュな笑顔がトレドマークなお方ですが、、ありがとー!!(→ここからyellを贈ります!!)