第3部 理想の愛  第6章  伝えたい想い | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

夜更けの時計の秒針は別れのカウントダウンのように奈緒には感じられた。壁の時計は4:20をさしている。窓の外はうっすらと闇が青く薄れている。窓の外には鳥が遥か彼方に飛び立っている。奈緒は携帯を見ている。恭一のアドレスを開くとゆっくりダイヤルをした。

プルルー  プルルー  プルルー  プルルー  プルルー

5回のコールも虚しく恭一は電話にでない。

(宇佐見千広・・・・・宇佐見千広・・・・・宇佐見千広・・・・・)

プルルー  プルルー  プルルー  プルルー  プルルー

10回のコールであきらめようと思った。

「。。。もしもしー。。。」

「・・・・・・・・」

「だぁれぇ~?」けだるそうな女の声が奈緒の耳につんざく。奈緒は耐え切れなくなって電話を切った。ゆっくり携帯を机の上においた。

 

終わった。。。。。もう終わった。。。。全てが終わった。。。。

 

奈緒は白みがかった空をぼんやり見つめた。

「一緒にはなれなかったね・・・・」奈緒は放心したように呟くと恭一から贈られた指輪をゆっくり外した。

恭一の机の上に飾られたツーショット写真をの写真立て。奈緒はその写真立てを伏せた。

奈緒は恭一の机の中からメモ用紙を取り出しペン立てからボールペンを一本取ると傍白した顔でゆっくり文字を走らせた。大きな文字で

   さ     ・     よ      ・      な       ・      ら          元気でね!                   奈緒

                                                         

名残惜しそうに指輪を紙の上に置くと奈緒は自分の鞄を持ち吹っ切るように部屋を後にした。


                                                      つづく、、