本物の、挽きたての、蕎麦を食べたい。晴れた初夏の日には蕎麦が合う。


関東の幾つかの場所が真夏日になった日に、妻と蕎麦を食べに自宅近くの店を訪れた。


店の主人(あるじ)は、腱だか靭帯だかを痛めて手術をして、リハビリをして、ということで、半年前後かな、店を(も)休まれていた。


嗚呼、再開はいつになるんだろうと、店のHPをあらためて見てみると...


数日前にゆっくりと再開したらしい。善は急げ?膳も急げ?ということで...


自宅からはクルマならば10分もかからない、blogタイトルの蕎麦店へ。


再開をHP以外では告知をしていないからなのか(TwitterとかInstagramはやっていない)...たまたまなのか、すんなりと店内へ。


僕と妻が食べ終えて店の外に出ると、待ち客が数名いたので「たまたま」だったのかもしれない。土日などは結構な行列ができる店だから、僕たちは単にラッキーだったのかもしれない。


妻はエビスの瓶ビールを。僕はノンアルコールビールを注文。合わせて蕎麦味噌を。


サクッと揚げられた蕎麦の実と、味噌、とその中から香る味わいと木の実(胡桃?)のテクスチャのコントラストが秀逸です。



妻が日本酒を、追加で注文...地元の酒蔵「瀬戸酒造」のものを。


敢えて?蕎麦焼酎などを置いていないのは、押し付けがましくはない、主人の拘りなのかもしれない。そんなことを考えた。



妻はとろろ蕎麦を。僕はおろしそばを、大盛りで。蕎麦を箸で持ち上げると、蕎麦の香りが。


蕎麦つゆに合わせることなく、最初に蕎麦だけを味わってみたのも、初めてか。


そして最初の二口、三口は「おろし」を蕎麦つゆに入れずに「もりそば」として味わってみた。当然、まだ新蕎麦の時季ではないけれど、蕎麦自体だけでもとても美味しい。


その後、辛味大根「おろし」を蕎麦猪口に入れてみるも、おろしの主張が強く...


美味だけど、蕎麦自体の香りや味わいを減じてしまう気がして、蕎麦猪口が空になり蕎麦つゆを足す時に、おろしを直接は入れずに、直接蕎麦に乗せて食べるスタイルに変更して。


奥さまの接客も心地よく、蕎麦はもちろん喉越しよく、風味よく。


店を出て「嗚呼、美味しかった」と妻。田んぼの上を駆け抜けてくる風が爽やかで。



帰りには、何度も訪れている古道具屋に顔を出して...妻は自身のベーカリー様にと角皿を。


僕はフランスの1970年代の皿を2枚、我が家の普段使い用に。


そんなことを、思い出しながら、夜中に目覚めてblogを書いています。


少しずつ空が白んできたのか、寝室のブラインド越しに入る光も明るさを増して。


ベッドの上、僕の横には愛猫シロが、その隣には妻が、その隣には三女が。


1匹と、寝姿がそっくりな2人の寝顔を見ていると、じわりと多幸感に包まれて...もうひと眠り。