小田原に最高の和食をいただけるお店があると、某雑誌の編集長から聞いたのが数ヶ月前。


某雑誌...西湘も含めた湘南エリアの食やカルチャーなどに興味がある人には、地域で1番!有名な人気の雑誌かもしれません。



GW中に小田原を訪れた際は「なんでもいいから蕎麦!」だったので...


今回はGW中に電話で予約をしてランチに訪れてみました。凛としてはいるけど店構えと店内は「普通」の和食屋さん、和定食のお店の趣きです。


でも?カウンターに妻と腰かけると、目の前には京御膳という名のおばんざいが。


そして自称「偏屈」というご主人が...目の前の木椀、ご主人共にいいお顔です。「普通」じゃない。


大きな木椀の大きな蓋、その蓋を取ると、おばんざいの数々が盛りつけられていて。


12時の位置から時計回りに、本鮪と真鯛とヤリイカのお造り。白魚の山椒和え、おからの炊き上げ、りんごの白和え、北海道産わかさぎ...


椀の外側には鰊と茄子の炊いたんやつ。京風だし巻き玉子に、胡麻豆腐と香の物。


「ごはんと赤だしはタイミングでおっしゃってください」と奧さまが柔らかい物腰で。


カウンター越し、透明のビニールカーテン越しにご主人と暫しお話を。


岡山で生まれて京都へ。京都吉兆から赤坂見附の辻留に70歳過ぎまで。


辻留時代の皿に金継ぎを施したものなどを、取り出してきて見せていただきました。


御歳85歳...盛りつけも味付けも僕が言うまでもないが、完璧で。


薄かったり、濃かったり、堅すぎたり、柔らか過ぎたり、が一切ない。


細工物のやり方や、玉子の出汁のひき方や、ご飯を炊くコツを色々と教えていただいた。最後にはりんごのコンポートを。


こちらは、また近々に来ないと...夜も凄く興味があるんだけど、ドライバーな僕はアルコールNGだから、それがもどかしい?です。


近くの「勝寿し」と、「さがみ」も、気になっちゃいました。ま、食いしん坊ですから。


兎にも角にも、こちらのご主人と奥さま、いつまでも素晴らしい御料理とサーヴィス...


感動しました。これからも通わさせていただきます。ごちそうさまでした!



PS

開店してから数年...食べログの採点は0回のお店。ほぼ予約で埋まるという今回のお店。


僕自身も最近はGoogle mapsを参考にすることが多くなりました。


しかし、このお店、編集長に聞いてなければ行くことは無かったかもしれません。


「是非、是非」ということで、今回、伺いました。ありがとうございました編集長!


僕の写真がダメですが、しっかりと量もあります。でも、良い素材は消化が早いです(笑) そしてお値段は1,300円です。凄いですね。