ことの次第 | 翠色の部屋

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月曜日の朝一番で、乳癌の検診へ。

乳腺外科の先生、たぶん夫の主治医と同年代。
こざっぱりとした感じの良い先生だった。

もっとも、今現在一番私の身近な若い男性であるところの、うちの夫とくらべるとみな“こざっぱりとした”感じの良い男性に見えてしまうことだろう。

9年前摘出した腫瘤のグラム数(22kg)を言ったら、びっくりしてたよ。

その時は痩せたでしょう?
リバウンドしましたか?

こちらの返事も聞かず、タカタカPCに入力して行く(~_~;)

マンモグラフィ。

おねえちゃん、それ“のしいか”だよね?

故郷の妹に検査することを伝えると、そんな返事が来る。

聞いていたほど痛くなく、案外簡単に終わる。
もっとも、脂肪の量が多いから(;^_^A、どこからどこまでがおっぱいかわからなくて検査技師の娘も難渋していた。

検査終了後、
「お手数おかけしました」
苦笑い。

こんなんだったら、もっと早く検査を受ければ良かった。
体重を測りたくない=現実と向き合いたくない、と言う単純な理由で。
見れば余分な脂肪をつけていることなんて、わかることなのに。

今まで出会った医療関係者が最悪だったからだけれど。
考えてみると20年前のことだし、最悪のタイミングだったし、たまたまそのナースが最悪だったのだ。
どうしてこんな病院を毛嫌いしていたのだろう。

9時2分前、外来に向かう夫の主治医を見かける。
小柄な背中に向かって、

先生、これまで本当にありがとうございました。

心の中でお礼を言う。

暑い夏はとうの昔に終わりを告げた。