飛行機は予定より5~6時間も遅れて、夜中の11時半に到着。
入国手続きをすませて外に出た私は、飛行機の中にガイドブックや、宿泊先の住所や電話番号を書いたメモを置いてきてしまったことに気づいた。

ドジな私にはありがちなことだけど、既に深夜12時をまわっていたので途方にくれてしまった。
その時、
"May I help you?"
と声をかけてくれた人がいます。
紳士的なアラブの男性でした。
彼はリビア人で、自分の家族、弟の家族と合計10人くらいでヨーロッパの旅行から戻ってきたばかりだとのこと。
「よかったら僕たちが泊るホテルに一緒に行きませんか。
4部屋予約しているので、もし部屋が空いていなくても
一部屋あなたに譲りますよ。」
と申し出てくれたのです。
とても上品そうな家族で、子供達も礼儀正しい。
どう見てもこの家族が悪い人達には見えない。
もう深夜だったし、私はお礼を言ってタクシーに乗り、彼らの泊ると言うホテルに行ってもらえるよう運転手に伝えました。
幸いそのホテルは空き室があったので、予約なしでも泊れました。
そして翌朝、そのリビア人の家族は私の分もホテル代を払ってくれて、更に返さなくていいからと私にお金まで渡そうとしたのです。

もちろん、丁重にお断りしましたが。
たぶん、遠い国の若い女性が一人で旅行だなんて、リビア人からしたら何か余程の事情があるのだろうと思われてしまったのかもしれません。

ともかく、あの時のご恩は忘れないし、私はリビア人に対して今でもいい印象があります。
今、アメリカを賑わしているニュース。
リビアでアメリカ領事館が襲われ、駐リビア大使を含む4人のアメリカ人が亡くなった。
そしてエジプトのアメリカ大使館前にも数千人の暴徒が集まり、武器を用いた暴力的な抗議が続いているし、米国への抗議は他のイスラム諸国にも広まっています。
反イスラムを描いた動画が発端と言われているので、その動画をYouTubeで観てみましたが、本当にそれだけが原因なのだろうか。
9月11日にロケット弾を使用して襲撃されたことから、用意周到だったと言われています。
もちろん暴徒達はごく一部の過激派によるものなのでしょうが、今週末にベリーダンスのショーを控えているので、少し複雑な心境です。
今までで一番大きなショーでのパフォーマンスで、お客さんは20ドルの入場料を払ってきてくれる。
ベリーダンス=中東が起源のダンスと誰もが認識しているはず。
でもとにかく今は、純粋に中東の文化面アート面を伝えるためにも、精一杯踊ろうと思う。
イスラム諸国での暴動が一刻も早く沈静化しますように。