オタクはある部分で一般人よりはるかに優れた能力がある。
ただし、それが認められるの事はあまりない。
そこへんの話でも。
〇オタクへの迫害
最近はある程度市民権が得られたオタク。
しかし、昔は、特に宮崎勤の事件とかがあって、迫害されまくって
いたオタク。
例えば殺人事件があったとする。
その犯人の部屋にある程度残酷性のあるアニメがあったとする。
すると、
「アニメは有害だ」
となるのであった。
そして同じ棚に有名な殺人事件の起こる推理小説が本棚にズラリと
あったとしても、そちらは問題にされることはない。
はっきりと差別されていた。
覚えがあるのは、高校生の娘が警察官の父を殺した事件。
詳しく覚えているわけじゃないけど…
ナタでの殺人は「ひぐらし」の悪影響だとかなんとか。
じゃあ犯人がひぐらしを見ていなかったとすればどうか。
「違う方法で殺すだけ」
である。
問題なのは方法ではなく父娘の関係性の方だろう。
もうその時代にはオタク差別もだいぶゆるくなっていたから、
擁護の意見もだいぶ聞かれたけど。
〇オタクの優れた能力1
それは、
「審美眼」
である。
もったいぶった言い方だけど、他に言葉がみつからないので。
要はうまい絵か下手な絵かみわける能力である。
自分は子供の頃からネットとかで画像を漁っていた。
まだドットが粗くてきれいな映像とかも少なくて。
それで気に入った画像をハードディスクに貯めまくっていた。
そういう人はオタクには結構多いだろう。
実はこの「審美眼」ってのは、若い頃から好きで絵画を見てい
ないと身につかない能力である。
そして、実はこの能力は一般的な美術鑑賞にも適応できる。
ある程度そちらにチューニングする必要はあるけど、
例えば美術館に行っても
「一般人よりはるかに美術品に対する鑑賞能力が高い」
のである。
よく「萌え絵」とかディスっている人がいるけど、そういう人
は一般的な美術品の良さも一生分かる日は来ない。
オタクは目が肥えてるから
「わずかにデッサンが狂ってるだけでも耐えられない」
それだけ実はイラストや絵画に対して厳しい。
ただ、審美眼の無い一般人は、
「非常に技術の高い美術品」
「美大生辺りがそれを適当に真似して描いたもの」
あたりの区別がつかない。
自分がこれに気づいたとき愕然とした。
審美眼0の一般人があきらかに技術レベルの差がある作品を
「同じようなもの」
みたいに評したのだった。
今まで「審美眼なんて誰でも同じく持ってるもの」だと思っていた。
でもそうじゃなかった。
そこから意識するようになると、ほとんどの人が審美眼0の一般人だった。
審美眼の低い人間は
「特に団塊の世代あたりに多い」
のもわかった。
あそこらへんの年代が美術館にいっても美術品の良さに気づくことは無い。
ただ「文化的な雰囲気を味わってるだけ」である。
逆に若い人は技術の高い絵やイラストに囲まれてるから審美眼を持っている
人はとても多いと思う。てか、一般人レベルでいる。
審美眼のあるなしはもちろん「絵を見るのが好き」という嗜好性が必要だが、
「若い頃から絵画が好きで鑑賞している」
のが必要条件である。
成人を越えて美術鑑賞をはじめた人はまず審美眼は身につかない。
知識的に鑑賞するしかない。
それは団塊の世代あたりの人に接していてわかった。
自分がその世代で「この人は審美眼あるな」と思うごく少数の人は、
「若い頃から美術が好きでしょっちゅう美術館に行ってた」
人であった。
ただし、あの時代の人は周りにあまり綺麗な絵画がなかったから
仕方ないと言えばそうではあるけど。
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以上。
オタクは多分美術館とか行っても楽しめるから、一度行ってみればいいかも。
自分も積極的に行かないけど、行ったらいったで楽しい。
なんか長くなりそうなんで分ける。