ホロGTAのことを書こうと思ったけど長くなりそうなので別の事を少し。

最近Vのことがニュースで話題になっていたので。
たまにはそういうのにちょっと触れてみようかと。

 

 


話は以下の4つに分かれている。

1「グッズの販売と動画配信で得られる収益が軒並み減少」
2「熱狂的なファンを持つ「ホロライブ」とライト層を開拓した「にじさんじ」」
3「海外の顧客開拓を進めようとしたが…」
4「売れっ子VTuberの離反に悩まされるカバー 」




〇記事内容

まず以下3つに関して。

1「グッズの販売と動画配信で得られる収益が軒並み減少」
2「熱狂的なファンを持つ「ホロライブ」とライト層を開拓した「にじさんじ」」
3「海外の顧客開拓を進めようとしたが…」


エニカラの2024年5-7月の売上高が前年同期間比で17%近くも減少したことと、その原因について書かれている。
適当にまとめると、

・その大きな原因は「グッズ販売の売り上げが落ちた」ということ。
・その理由はグッズを買うライト層を開拓できなくなった。つまり新規が入らず、ファンが固着した。
・新規開拓できなくなった理由の1つはVはの支持層は漫画・アニメファンが多く、その母数が少ない。
・もう1つはYoutuberと比べてVtuberはやることが限られる。

みたいな感じ。
んでは、記事の内容にそって引用しながら見ていく。



〇記事の引用に対する感想(2、3に関して)

2「熱狂的なファンを持つ「ホロライブ」とライト層を開拓した「にじさんじ」」

「「にじさんじ」は、最大のライバルである「ホロライブプロダクション」の弱点を克服するようにして成長したVTuber事務所だ。」

そうなの?
むしろ「にじさんじ」が先で「ホロライブ」が後だと思うんだけど…
違いがあるのはわかるけど、むしろ「にじさんじ」が基準であって、後発のホロライブ
が違う方法で成長してきたというイメージがある。
もちろん自分も詳しくはないから、何が正しいのかわからないけれども。
ここらへん、どういう資料によるものだろう。

「「ホロライブ」は熱狂的なファンを多数抱えており、それが喜ばしいことであるのは確かだ。一方、ファンが固着化しているのも事実。」

そうなの?
その「ファンが固着化している事実」というのが何のデータによるものなんだろう。
一番熱狂的なのは「にじさんじの女性ファン」というイメージがあるが…

ただホロは箱推しが基本で、大体のホロメンをある程度知っている必要があるから、そのハードルがやや高いことにより固着化している、といえばそうかもしれない。

「その対極にある「にじさんじ」は、VTuberのライト層を開拓して成長した。」

これもそうなの?って感じ。

にじさんじはホロよりライト層向けなんだろうか。

にじリスナーって継続視聴年数の平均みたいなのがホロより短かったりするんだろうか。

そして、その理由の1つが、

「2022年4月末時点のANYCOLOR IDは、60%が男性だった。しかし、2023年4月末時点では、女性が65%となっている。」

らしいけど、ライト層と男女比の間に相関関係があるのだろうか。そのへんが書いてない。
ただ確かに、たとえば芸人の一発屋とかは女性子供のライトなにわかファンに好かれる
、というイメージはある。
ただ、ホロライブも同様に女性のリスナーは結構増えてるんだよなぁ。
男性ライバーを除けば、にじホロ共に女性のリスナーの増加率はあんま変わらん気がする。

「VTuberのライト層は、アクリルスタンドやアクリルパネル、デジタルボイスなど、手軽に手に入るものを好む傾向がある。」

そうなの?ここら辺何かソースとかあるんだろうか。
あるなら、1つの指標になって良いんだけど。

ただ、個人的には「メンシ」と「少額スパチャ」の方がライト層のイメージがある。
グッズの「注文して受け取る必要」「保管するスペース」という物理的な手間が不要だし。

ボイスは確かにライト層も手を出しやすい。



3「海外の顧客開拓を進めようとしたが…」

「VTuberのファンはマンガやアニメ好きであり、YouTuberやアイドル、お笑い芸人などが好きな人と比べて、その比率は圧倒的に高い。」

アイドルファンとかぶってないのが結構意外。
やっぱ一次元の違いは大きいのか(笑)


けどVの文化ってアイドルから来てるものが多い。
用語も大体アイドルファンのものを借用してるイメージがあるんだが。
そこらへんの関係性はどうなっているんだろう。

YouTuberファンとかぶってないイメージは確かにあるなぁ。
ただ、V好きにお笑い芸人好きは結構いそうなきもするけど。

「VTuberはファンの潜在的な属性と、挑戦できるジャンルが限られるという2つの面から、裾野を広げられないという根本的な問題を抱えている。」

「挑戦できるジャンルが限られる」ってのはVの最初期からわかっていたことだからしゃーない。

潜在的な属性、つまりVファンとなりやすい潜在的な母数が少ないのも最近の伸び率から
もわかっていた。この記事でそれが数値に現れた。

だから自分は視聴に特別な感性もサブカルの知識もそれほど必要ない一般人でも楽しく
見れる「兎田ぺこら」的Vtuberが重要だと言っていた。
配信以外に向けてはすいちゃんや船長が活躍している。

カバーもとうの昔からそういうことはわかっていて、今は配信より配信外の収入の方が
多くなっている。

またコロナの特需も大きな要因の一つ。
コロナが終わってVに使っていた時間・金が、コロナ前に元々使っていた物へ戻された。
スパチャがめっちゃくちゃ減っているのはこれが大きな原因。

むしろコロナ終わってもにじホロとも減収しても問題なくちゃんと経営できてるんだから悪くないと思う。



〇【悲報】4で馬脚を露わす

ここまでは良かった。
証拠の無い話でも「ふーん、そんなもんか」と思っていた。
しかし4の記事は蛇足だった。
この文章で

「Vtuberについて1ミリも知らないまま記事を書いた」

というのがばれてしまった。



4「売れっ子VTuberの離反に悩まされるカバー 」

ここで記者が記事にインパクトをもたせるため、どういう風に話をもっていきたいかがわかる。
それは「離反」という言葉をわざわざ使っていることからもうかがえる。

つまり「湊あくあ卒業」という話題性のある事件を取り上げて、

「人気YouTuberの大量離反に加え、ショート動画の台頭で広告収入が落ち込んだUUUMは、タイアップ商品の販売に注力。

逆にそれが不良在庫となって評価損を計上し、業績は急悪化した。今も回復しきっていない。VTuber事務所も似た道を辿っているように見えてならない。」


という方向にもっていきたいだけである。
特に、

「VTuber事務所も似た道を辿っているように見えてならない。」

などは的外れもいい加減にしろよ、と言いたい。



〇カバーとUUUMの大きな違い。

まず湊あくあは「離反」ではない
方向性の違いによりやめただけである。

これはしょうがない部分がある。
なぜなら、

「カバーの大きな方向性が決まったのが4期生~5期生あたり」

だからである。
その方向性は黄金期と言われる3期生を基準にしているか。
だから0、1、2期生は

「現在の方針に納得して加入したわけでは無い」

のである。
箱の雰囲気も全く変わってしまっている。
そういう理由で、このあたりの期生は本人希望で辞めることがあっても仕方ないと思っている。
逆に卒業が1人だけで済んでるのはカバーがうまくやっている証拠だろう。

そして一番の違いは

「ホロライブは箱の力が絶大である」

ということである。

大きいVの箱はどこも同様ではあるが、特にホロライブはそうである。


もしうまく才能を見出されて加入することができれば

登録者数1万が100万になる。
同接数2桁が5桁になる。

なんてことも夢ではない。
そういうわけで、ホロに雇ってもらったという恩を感じるホロメンも多い。
そして、逆にホロライブを卒業すると

「人気は大きく落ち込む」

ことになる。
それは「中の人+ガワ」が1つのモノとして見られるからである。

ガワが変わってしまえばある程度は別のVとして見られてしまう。

だから転生前のガワに寄せる、なんてこともあったりする。

そして同箱の人とコラボができなくなるのも大きい
ホロはライバー同士の関係性が重要な箱売りの事務所である。
そのコラボができなくてはライバーの魅力も半減してしまう。

また、大きな活動ができなくなってしまう
Vtuberはバーチャルであるがゆえに何をやるにも多くの金がかかる。
だから何かやろうとすると事務所のバックアップが必須である。

すいちゃんがこれだけ有名になれたのはカバーの大きなバックアップがあったからである。


そして、上記は全部UUUMにはあてはまらない。
Youtuberはもともと本人の力で売れた。事務所はあまり貢献してない。
だからカバーとは天と地ほども違う。


この2つを同列扱いするのはさすがに無理がありすぎる。
トーマス・ロックリー以上に無理がある(笑)



〇補足

けど、こういう記事が書かれるのは仕方ない。
ライターは絶えず新しいネタを探し出して何か記事を書かなければいけない。

とはいえ急に記事を書くためにVtuberの事情を深く知るのは無理である。
ホロとかなら、多分1か月視聴したぐらいじゃまだわからない。
しかも特に自分の興味のない分野でそんな労力は払えない。
ネットでVの解説ページのテキストみたいなものだけを読んでも実際のイメージはつかみづらいだろう。

もしかしたらこのライターはYoutuberの事情についてはある程度知ってたのかもしれない。
んで、それと対比して「湊あくあ卒業」という人の目をひきそうな大事件を引っ張ってきて、

自分の知ってるUUUMと適当にこじつけて

「VTuber事務所も似た道を辿っているように見えてならない。」

みたいな不安を煽っとけば記事の人気出るやろ、という魂胆だろう。
いくらか話題になったので成功だと言える(笑)

ここら辺はライターの人も仕事なので仕方ない。

ようは、読む側の問題である。
ヤフーの記事なんかも自分が知ってる分野が出て来ると結構間違ってたりする。
ライター自身が詳しくない分野は間違いも多いだろう。

というわけで、有名サイトの記事であっても、エンタメに関する記事は話半分で聞
いておいて、半分はエンタメとして読むのがいいだろう。



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以上。
かなり長くなってしまった。

こんなに労力を費やすならホロGTAの方を書けばよかった(笑)