性奴隷が欲しかった男が、同じフロアに住む何の落ち度もない女性を襲い、罪を隠すために殺害して死体を切り刻みトイレに流すなどした事件。
この事件の裁判で検察は死刑を求刑しましたが、裁判所が下した判決は
冷酷ではあるが残虐極まりないとまではいえない。
死刑をもって臨むのは重きにすぎるというべきである。
ということで無期懲役。
検察は控訴しましたが棄却され刑が確定しました。
この事件のどこが残虐極まりないとまではいえないのでしょう。
裁判官にとっての残虐極まりないとはどういうものなのでしょう。
自分が、自分の家族が同じ目に遭っても同じことが言えるのかな。
殺された女性も死刑を望んだ遺族も無念極まりないと思います。
この事件とは別ですが、
「無期ならすぐに釈放してくれ、自分の手で殺す!」
そう言った被害者遺族もいました。
気持ち、すごくわかります。
仇討ちも許されず、報復感情にも応えてもらえない。
加害者に優しく、被害者を軽視する司法。
被害者はどこに心のやり場を持っていけばいいのでしょう。
夫の不倫発覚前から司法判断には納得できないことが多くありましたが、自分が裁判所に通って加害者有利な状況にばかり直面するようになりその想いが一層強くなりました。
このような事件を目の当たりにする度、我がことのような怒りと悔しさと苦しさが込み上げます。
死刑反対という人は、「自分がどんな殺され方をしても犯人を死刑にしないでください」というカードを持ち歩いて欲しいものです。
私も今こういう司法の場で闘っている。
時々諦めのような気持ちにもなります。