前回からのつづき・・・。
ふなむしを退け、ようやく釣りをスタート出来るところまで辿りつく事が出来た我々一向。
険しい岩場の上に立った私は、達人から伝授された釣法を用い、竿を荒れ狂う大海原に放った。
息を整え全神経を指先に集中させた・・・。そしてその時が来るのをじっと待った・・。
そして数分がたとうとしていた頃、私は指先に僅かな振動を感じとった。
「来たか・・。」
竿がグッと撓り、糸が左右に振れる。指先には”そいつ”の生きの良さがビンビンと伝わってくる。
焦る気持ちを懸命に抑え、次第に激しさを増す”そいつ”を観察しつつ、反撃のチャンスを伺った。
「今だ!!」
”そいつ”のリズムを完全に見切った私は、引かれる力が弱まった瞬間を見逃さなかった。
勢いよく竿を振り上げる。水しぶきをあげ”そいつ”が姿を現した!!
「・・・・おや?」
灼熱の太陽が降りそそぐお台場海浜公園。
レインボーブリッジ沖に浮かぶ屋形船からは、宴を楽しむ若者達の歌声が鳴り響いていた。
達人: 「あ!これAKBじゃねえか♪」
・・・・・・。
つづく・・。



