西麻布ワイン&ダイン『IL MEL』のブログ -23ページ目

西麻布ワイン&ダイン『IL MEL』のブログ

西麻布の交差点にあるワインレストラン『IL MEL』です。

いつか伝えなければなるまい。









私がこの土地に移り住んで3年余り。




毎朝、駅で会う彼女に。










いい加減想いを伝えなければ・・・。









彼女はとても気が優しい。








彼女はいつも、見ず知らずの私に微笑んでくれる。









伝えたい・・・。









伝えなければいつまでも平行線だ。









伝えよう・・・。














わかめが嫌いな事を。

















彼女はいつも私に元気に声をかけてくれる。









「いってらっしゃいませぇ!!」









伝えたい・・・。












私はこれから帰るんだってことを・・・。













あじさい茶屋のおばちゃんに。


























「おそば?おうどん?]













うどんが嫌いな事を。

前回からのつづき・・・。








壮絶な戦いの末、己のやる気と引き換えに、見事な!それは見事な!!”だぼはぜ”を釣り上げる事に成功した我々一向。






完全にやる気をなくした私は、木陰できーんと冷えた”7UP”を飲み、渇いた喉を潤おしていた。




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しばらくすると、そこへ達人が顔をほころばせながら戻って来た。




私は若干の苛立ちを覚える。




「・・・しっかしこの野郎、なんだかんだ偉そうな事を言ってもひとつも釣れてねえじゃねえか・・。


何にやにやしてやがるんだ腹立つなぁ。さてはこの野郎開き直りやがったな。」 



一瞬私は、この男を岩場で転ばせたい衝動の駆られた。この男が転んで膝あたりを

擦りむいたらどれだけ気持ちがいいだろうか。







私が行動に移ろうとしたそんな時、達人がこちらに何やら差し出した。





「釣れたぞ!これが”はぜ”だ!」




達人は、得意気な表情で”そいつ”を私に近付ける。















「・・・ん?」










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・・・ちょっと待て。












「これ俺がさっき釣ったやつと何が違うんだい!!」






私は達人に食ってかかった。







すると達人は私の殺意を煽る驚愕の一言を放った。

















「え?・・・・・・」




















「・・・・・・・・・色。」



















うん。殺ろう。
























・・・・完。




















・・・・・追伸。





この男、帰りの「ゆりかもめ」においても賃料についてぼやいていた事については


言うまでもない。

















・・・・・続追伸。






当店では”はぜ”は取り扱っておりませんのであしからず。































完!!



















































前回からのつづき・・・。











荒れ狂う荒波にも負けず、見事手の平サイズの「ぬまちちぶ」、通称”だぼはぜ”を釣り上げる事に成功した我々一向。



さらなる大物を求め、果敢に竿を投げ続けること2時間。次から次と”だぼはぜ”ばかりが釣り上がり、

釣っては投げ釣っては投げを繰り返す作業に、私の体力も限界に近付いていた。






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いい加減暑いしお腹も空いたので、帰ろうよと達人に交渉を始めていたその時。





「どん!!」と、とんでもない振動が私の竿から腕にかけて伝わってきた。




次の瞬間、もの凄い勢いで竿が撓った。




「きたぁ!!」




達人が振り返る。こちらの異常事態に気付いたのであろう。険しい岩場を駆け足で向かってくる。





おそらくは”近海の主”であろう、尋常ではない力でグイグイと竿が引っ張られていく。少しでも気を抜けば体ごと海にもっていかれる。


そうなれば”やつの”餌食になるのは間違いない。




体力は限界に達していた。あとは気力との勝負だった。私は持てる力を最大限に振り絞り竿を上げた。




「網いぃ!!」





「ねえよ!!」




すかさず達人が突っ込みをいれる。









私と”やつ”の全存在を懸けた壮絶な戦いは数分にも及んだ。




絶対に負ける事の許されない戦いだった。ここで不覚をとるようであれば私は料理人の名を返上せざるを得ない。料理人としてのPRIDEだけが私を突き動かした。








「ざぱぁん!!」







激しく悶えながら”やつ”が海面から姿を現す。






もう力も入らない。立っているのもやっとだった。


私は後方に尻もちをついた。





達人がすかさず”やつ”を押さえつける。





「勝った・・・」




立ち上がる事さえ出来ずにいる私の元へ達人が身悶える”やつ”を持ってやってきた。












「ほれ」










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「・・・ん?」


















つづく・・・。