亡くなった愛犬の事… | il mare's Diary

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日々の事を綴っています。

10月のとある日。

亡くなった愛犬が生きていたら

15歳の誕生日でした…。





四つ葉のクローバーは、
車椅子生活が始まってから、
いつもの海に散歩に行った時に見つけたもの。



葉が茶色くなってるのが、
時の経過を感じさせる。
この時は、
この後、失神したり、
亡くなるなんて、全く思いも寄らず…

今でも大好きな大好きな愛犬。
海辺を歩いていた頃の笑顔は、
ずっとずっと忘れないよ。



治療後に、
長年通っていた慣れからか、
気が緩んでいた病院の医師とスタッフ達。
ただでさえ、老犬で足腰弱ってきてると言うのに、
診察台の上から目を外し、
誰もおさえていなかったのか、
後ろ足の神経を痛めて帰宅した愛犬。
直立出来なくなっている事に気付き病院に電話。
そしたら、
私の愛犬が自分で立とうとして、また座った。
その時に神経を痛めたかもしれない、
とだけ言われました。
真相は何を聞いてもyesnoしか言わず、
最後まで
きちんと回答を得られませんでした、実は…。
(私は待合室で、かすかな音ですが、"あぁーっ!!という女性スタッフの叫び声を見逃さずに聴いていましたよ…)

家族全員が、正直なところ
怒りでいっぱいでした。
診察台で動いたりする犬なんて
沢山沢山います。暴れてる子だっているはず。
それに比べたら愛犬は歳も取っているし、
大人しいほうなのです、力は強いけれど。
ましてや、
飼い主はここ1年程、
腰を痛めて歩けなくなったら、
高齢犬故、
筋力が落ちたら生命に直結するなと感じていたので、
階段や車、高低差のある場所は全て、
私が抱き抱えていました。
愛犬ファーストで過ごしたここ数年。
とにかく側に居ようと、
自分の時間はほぼ全て愛犬に注いできた中で、
飼い主がとにかく1番気を付けていたのが、
愛犬の足と腰。
その腰の神経を痛め帰宅してきた愛犬。。。

それ以来、
歩く事が出来なくなりました。
痛めた足以外は正常なので、
いつものように力強く歩こうとすると、
バランスが取れないので倒れてしまう。
それを人間が支え続ける生活を続けていたら、
今度は家族全員がギックリ腰に💧
歩きたがるのに倒れてしまうから、
誰かが犬を支えて見ていないといけない毎日で、
日々の仕事に支障をきたしてしまい、
これではきちんと介護出来なくなってしまうと、
家族で話し合いの結果、
車椅子にお世話になる事に。

病院からは、
"今回は申し訳ありませんでした。
スタッフ皆んなで話し合いをして、
今後は、診察後も気を抜かないようにします。"
という謝罪と共に
多量の服用タイプのステロイドを無料で処方されました。

元々耳血腫の治療をしており、
高齢故、手術も出来ない為、
水抜きに通いつつ処方薬として
ステロイドを飲んでいた為、
そこに更に、
腰の痛み止めとしてのステロイドが
追加された形になります。

1.5〜2錠だったステロイドは
5錠まで増え、
多量のステロイドで痛みは取れてきても
夜中に何度も起きて排泄するわ、
興奮気味になるわ、
明らかにいつもとは違う愛犬の姿がありました…
飼い主は正直ヘトヘトでしたが、
愛犬はもっと大変な状況でしたので、
無我夢中でお世話しました。

明らかにおかしい様子の愛犬に、
薬の多さが飼い主は心配でした。
身体と肝臓に負担のかかるステロイドは、
もうこれ以上飲ませたくありません、
と医師に伝え、徐々にへらしていきました。

混合ワクチンのシーズンでもあったので、
医師には
こういう状況でステロイドも多飲してるので、
ワクチン打つの心配なのですが、
大丈夫か否か相談したところ、
"昨年も大丈夫なら別に大丈夫"と。。。

ステロイドが終わってから月も変わり、
今度は耳血腫の水抜きと共に
混合ワクチンを打ちに行きました…。

それから数日後、
車椅子でお散歩中、突然気を失いました。
失神して草原に倒れ込み、
慌てて車椅子を外し、
気道を確保しながら身体を支え、
抱き抱えて一目散に車へと向かいました。
必死に名前を呼んでいた気がします。
叫びながら名前を連呼…

しばらくして目を覚ました愛犬。
目を覚ましてくれたのは良かった。
けれど、
気を失うなんて初めてで、
そのまま近所の救急へ。

色々検査してもらったけれど、
心臓にも異常なし。
血液検査、心電図、レントゲン、エコーetc...
あらゆる検査も異常なし。
てんかんは、
こういう年齢の犬に
こういう発症の仕方はしないので、
違うと思います。
いわゆる失神です。
失神は死に直結しますので
また失神したらすぐ来てください、と。
丁寧迅速な病院の医師とスタッフの方々。
長年通っている主治医の先生にもどうぞ見せてください、
と検査の結果やエコーなど、
全ての検査結果をスマホに撮ってくださいました。

その数日後、
朝イチ、庭に出て用を足したら、
その後また失神…。
気道を確保しながら
身体に負担が掛からぬように支え、
必死で名前を呼び叫んでいたら、
意識が戻った…。
きょとんとしている愛犬。
とりあえず普通に大丈夫そう。
しかしながら、
心配MAXな飼い主。

その日の午前中に
車椅子にされてしまったけれど
長年通っていた病院へ、
愛犬と検査結果を持参して行っていました。

僕の経験上
これは失神ではなく、てんかんだと思います。
まずは飼い主さんが落ち着いて。
気を失ったら、あまり動かしたり触ったりしないで
そのままベッドに寝かせて、
毛布か何かかけてあげて、
大丈夫だよ、大丈夫だよ、と優しく声を掛けて。
必死に名前を叫んだり、慌てないで。
自然に自分から起きるのを待つように。
てんかんだから、命に関わらないから、
死なないから大丈夫。と。

30分くらいかけて、
てんかんの場合の対処方法、
日々の記録の取り方、
そして肝臓の値が悪いからと、
強肝剤と、
てんかんに効く漢方薬を処方されて帰宅しました。
(肝臓値が悪いのはステロイドのせいじゃ?とか思うけど…)

車椅子にさせられてしまったけれど、
長年診てくれていた医師でもあり、
愛犬の性格も把握しています。
愛犬の体調が心配だから待ち時間少ないのを希望したけれど、悉く無視されたまま
母と愛犬を車に預け、
私だけ診察室にもどりアドバイスを受けました。
その後、自信満々に30分も説明するという事は、
相当な確信があるのだろう。
家族全員でこの日の説明を共有、
そして"死なないから大丈夫"という言葉も共有…

命に関わる失神なのに、
致命的な診断ミス(←医師の中では死なないから大丈夫、と言うてんかん)をしたこの医師の言葉で、
私達家族は、
その日の夜、失神した愛犬を
そのまま上記に記した
"てんかんの場合の対処方法"をして、
そのまま愛犬を亡くす、という
なんとも言えない哀しい出来事にあうはめになりました。。。

遡って考えると、
やはり車椅子にさせられてしまった事、
歩けなくなってしまった事が
全ての発端で間違いない、というのが
家族全員一致の見解です。

そして老犬の身体には
ステロイドに続き、
ワクチン、ノミマダニ駆除薬など含め、
あまりにも薬に対する負担が大きかった事も、
ここには記載しておきます。

診断ミスについては、
他の救急に行った際に、
医学的にきちんとした立証があり
この症状はてんかんではない、と言えるそう。。。つまりは、かかりつけ医の勉強不足。

本当に元気で力も強く、
後ろ足は弱ってきていたけれど
神経を痛める前日までは、
1キロ弱をゆっくり歩いてお散歩していましたので…

半年経ちますが、
未だに悔しさや憤りを手離す事は到底出来ず、
涙も出ます。
もう返ってはこないけど、
元気に歩けていた愛犬を返して欲しいと思うのは
仕方のない事。

死後に伺った際の医師の言葉が
言い訳と保身のオンパレードで、
飼い主は愕然とした事も付け加えておきます。
飼い主は、ここで、
信じるべき選択肢を間違えた事にも気付きました…
なんていうミスをしてしまったのだろう。

本当は書かないまま…
と思っていましたが、
まだまだ生きられたはずだったという確信が
家族全員にあり、
もう2度とこういう事件が起こってほしくないという意味を込めて、
ざっくりですが、
備忘録として書いておく事にしました。
まだまだ書いていない事も沢山あるのですが、
診察台の高さや、ワクチン、投薬の影響など
老犬を飼われている方は
どうか気をつけてください。
迷った時に医師にアドバイスを求めた私ですが、
近しい犬友さんにもまずは聞く、
というのを忘れずに…。
ワクチンは、私の犬友さん曰く、
愛犬がちょっとでも具合が悪い時は、
医師がやらないで延期にしましょうとアドバイスくれるよ、いつも、との事。

........

※ご縁があり、
新たなパピーがやってきた事も
付け加えておきます。
亡くなった愛犬が繋いでくれたであろう命は
大切に大切にお世話しています。

色んな感情が入り混じりますが、
いつか風にふわりと乗せて、
さらりと流れていくように…。
いつか再会出来るその時に
ギュッと抱きしめられますように…♪

ilmare.