鳩山由紀夫首相は30日、新たな経済成長戦略を決定した臨時閣議後、首相官邸で記者会見した。首相は政官民一体となった取り組みが重要との考えを示した 上で、「古い壁を壊さなければ新しいフロンティアは生まれてこない」と強調。新戦略の実現には政治の強力なリーダーシップが不可欠として「新政権の実行力 が試される時だ。何としてもやり切る」と決意を述べた。
 また、首相は、旧政権の成長戦略が政治的リーダーシップの不足に加え、公共事業依存や市場原理主義の呪縛(じゅばく)で失敗したと指摘。環境・健康・観 光で需要を創出するとともに、国民生活の向上に主眼を置き「友愛精神に基づく『人間のための経済』で、この国の成長をしっかりつくり上げる」とアピールし た。
 また、同席した菅直人副総理兼国家戦略担当相は「民主党には成長戦略がないのか、と指摘されてきたが、満を持して打ち出すことができた」と語った。 
イスラエルでマツダが12月から行っている大胆な広告が話題を呼んでいる。『MX‐5』(日本名:『ロードスター』)をPRした広告だが、キャッチコピーは「コンドームを使おう!」である。

マツダはイスラエルでトップシェアを握るメーカーとして知られるが、マイナーチェンジしたロードスターの販促用に製作された広告がこの写真。いや応なしに目立つ赤い文字で、「コンドームを使おう!」と書かれている。

そして、右下には控え目なロードスターの写真と、「2人のための空間」の文字。2シータースポーツカーのロードスターが、脇役といった感じでPRされている。

この広告は、これまでにもユニークな広告を手がけてきたBBR Saatchi&Saatchi社の作品。12月1日の「世界エイズデー」に絡めた広告であり、ロードスターでデートの後は安全な…を、という意味を込めたものだろう。

日本ではちょっとあり得ない広告だが、現地ではロードスターの知名度アップは間違いなし!?


一攫千金を夢見て、世界中で人気の宝くじ。中でもロトくじは、当たりが出なければどんどん当選金が膨らんで行くとあって、世界中で人気を呼んでいる。日本 では最高4億円と上限が決められているが、海外では数十億円~数百億円という桁違いの金額になる場合も多い。カナダにも、11月に同国史上最高額となる 5,000万カナダドル(約42億円)の当選金を射止めた夫婦がいた。当然現地メディアでは大きく報道され、一躍注目を集める存在になったこの夫婦。当選 から1か月が経った現在、2人が次々と起こす行動が、さらに大きな注目を集めている。

人口3,000人足らずという、マニトバ州の田舎町 に住んでいるカービー・フォンテーンさんとマリーさん夫婦がその話題の2人。昨年、夫のカービーさんが脳卒中に倒れてからは治療に専念し、マリーさんが働 きに出るようになったこともあり、決して楽とは言えない生活を送っていた。そうした中、マリーさんは近くの街へ買い物に出たときにロトくじを買うと、11 月6日にカナダ史上最高賞金となる5,000万カナダドルが大当たり。すると夫婦は、当選金を次々と街の人のために使い始めたという。

例 えば最近、カービーさんは地元の男性数人を雇って、街の清掃作業を行わせている。「氷点下37度という気温の中で、それは困難な仕事」(カナダ紙ナショナ ル・ポストより)だが、カービーさんは日当100カナダドル(約8,400円)で仕事をしてもらい、街の美化に取り組んでいるという。また、アイスホッ ケーが好きなカービーさんは、来年3月にトーナメント大会を主催することも決定。大会に参加する友人らやユースチームに、最新の道具も提供した。

カー ビーさんのアイスホッケー好きは相当なようで、こんなエピソードもある。カナダ紙ウィニペグ・フリープレスによると、先日、スポーツ用品店に親類と出かけ た際に、アイスホッケーチームのジャケットを着ていた13歳の少女を見かけた。すると、カービーさんは少女に声をかけ、ゴールキーパー用の防具を買いに来 たと知ると、「私に買わせてくれないか」と申し出たそう。驚く少女と母親を前に、カービーさんは気前よく700カナダドル(約6万円)を自分の支払いに加 えて、防具をプレゼントしたそうだ。

また、カナダ放送局CBCによると、ほかにも地元の3つの学校に対し、子どもたちの朝食と昼食費の寄 付を計画したり、食べ物や飲み物を詰めたクリスマスセットを教会の代わりに用意して配るなど、積極的な活動を展開。CBCの取材に応じたカービーさんは、 「妻も、みんなが受け取れるように助けていきましょうって言ってるよ」と、夫婦の意思で行動を起こしている。自分の娘やその友人、家族、親類にも車をプレ ゼントしたそうだが、これまでに使ったお金は100万カナダドル(約8,500万円)と、当選金の2%程度に過ぎない。

夫婦の行動は、地 元の人たちからも歓迎されている様子。昔からよく知るという地元の小学校校長は、「2人より素晴らしい人に会ったことがない」(ナショナル・ポスト紙よ り)と絶賛し、朝・昼食費の援助にも喜んでいる。夫婦は今後も引っ越すつもりはなく、当分の間、この小さな街は幸せな気分に満たされることになりそうだ。