illca(イルカ)の教育奮闘記 -3ページ目

国語力のある子とない子

国語力を鍛える上で、文章のジャンルによって何を意識して読むべきかとか、答えの見つけ方とか、答えの書き方だとかのテクニックを教えることはすぐにできますが、もっと根本的なところで文章を読んで理解する力は成長過程において後になればなるほど難しいことだととつくづく実感します。特に小学生で国語の文章を音読させるだけでも、こうも差がでるのは何故だろうかと思ってしまいます。

長年教育に携わってきて思うことは、子どもが小さい時に親に読み聞かせを全くしていなかった、というもっともな理由もあるのですが、一番の理由は過保護な親御さんにあると実感しています。

例えば教育熱心な親御さんでも過保護が理由で成績が伸びない場合もあるのです。国語の読解力は全ての科目に通じます。

子どもに色々な体験をさせようとしたり、将来を思うのも親御さんの愛情からですが、過保護なほど子どもの気持ちを親御さんが代弁してしまいます。子どもの気持ちを忖度して親御さんが代弁してしまうと、子どもは自分の言葉を考える必要がなく、自分の意見を考えなくなります。「うん」とか「ううん」とかの返事だけの会話をしているご家庭は要注意ですよ。子どもが何か言いかけているのをもどかしく感じて、途中で遮ってしまい親御さんが結局言ってしまうのもよくありません。我慢して子どもの言いたいことを最後の「。」まで人に伝わるように言わせることが大事なのです。子どもに考えさせ、子どもに言わせることで、子どもの国語力は自然に身についていくはずです。できれば異ジャンル、異年齢の空間でコミュニケーションをどんどんできる機会を増やして下さい。人と交わることによって人の気持ちや考え方を知り、挨拶や感謝する気持ちなども自然と身についてきます。国語は結局は作者の気持ちを考える問題が多く、普段から人の気持ちを考えられる子は自然と理解できるものです。

子どもの好きなゲームでも漫画でも、興味あることは何でも聞いてみてください。知らない人にも面白そうと説明できるなら立派なプレゼン能力です。

自立性を踏まえながらコミュニケーションの内容を意識して、自分の意見をはっきりと言えるように、親御さんはやきもきしても我慢して子どもの成長を見守っていくことも大事かもしれません。

 

 

宿題なし定期テストなし担任なし

そんなことが中学校で許されるのだろうかと最初は疑問に思いましたが、教育者の中ではすでに既知のことで、子どもの自立性を重視した対策です。定期テストなしと言っても単元テストが随時あるのでそれをクリアする為に勉強は自分でしないといけないのでまさに自主性を重んじた改革です。

確かに毎日授業をしていて感じることは、子ども達の考える力が弱いなと思います。基本問題を理解して応用問題をチャレンジすると平気で習っていませんと考えることをしない子もいます。

教育や勉強の目的が社会で自立して生きていくことであれば、自立心、すなわち自分で問題を考える力が一番必要です。

暗記事ばかりやってきた教育ではもう優秀とは言えない人材になっているのが現実です。現状を打破していくことをブレイクスルー思考と言いますが何か新しいことをやるには常に批判がつきものです。それを実行する信念と行動力は尊敬に値します。

担任制をなくして全員担任制にする。これも各担任に責任をなすり付けがちな負担を全先生がお互いの得手不得手を補い合い、全員で助け合いながらみる。これも先生達の自主性を促すやり方ですね。

 

子ども達に自主性を促す為にまず大人が見せる。子どもも大人も一緒に成長する。人が人として成長する時はそんな環境に身を置いている時だと思います。

パソコンで授業をする

パソコンで授業をする

 

コンピューターがその子に合わせた問題を適切に選び成長となる

 

コンピューターが楽しくしゃべってくれて解答をクリックする

 

書くという脳にとっての刺激はなくなり

 

ノートを使うという頭の整理をすることなしに

 

何を学び

 

子ども達は何になっていくのだろう

 

パソコンで授業をする

 

パソコンの授業をするならわかるけれど

 

先生の代わりにパソコンで授業をする

 

タイピングの練習や気分転換にパソコンをアクセントとして使うならわかるけれど

 

先生の代わりになんでも知っているAIが授業をする

 

便利な社会になっていく

 

何を学び

 

子ども達は何になっていくのだろう

 

人と面と向かって話をする緊張感

 

人と直接コミュニケーションをする空気感

 

人は人によって人になると教えられた

 

それは勉強を通じても得られるものでありたいと思う

 

パソコンで授業をする

 

断固反対