賭博破戒録ナカジマ -3話目- 完成。 | 命短シ楽シメ人生!

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前回の続き。

 

 

ざわ・・・・・ざわ・・・・・・・・・ざわ、ざわ・・・・・・・・ざわ・・・。

 

ノリスケ「僕にはまだ、残ってるのさ。」

中島「は?一体何を根拠に勝ちの目を?」

ノリスケ「ふふふ・・・・・・・・確かに6を出されちゃあ9割9分、勝ちは中島くんのものだが、それはそう。通常のチンチロならこの6で終わる、親の総取りだ、子はサイを振れずに負ける・・・・・がっ!」

 

ノリスケ「忘れてないかい?ここだと振れるんだよ、振れる以上・・・どんなに少ない確率でもまだ可能性はあると言うわけさ!まだ負けが決まったわけじゃないって事。」

 

中島『あ!そうだった!忘れてた!』

 

ノリスケ「中島君と同じ出目の6を出せば引き分けで終わるが、もしジゴロやゾロ目を出したら大逆転!こっちの勝ち!・・・・・・・となるわけだ!こちら側に望みはまだあるって訳さ。」

 

中島「マジで言ってるの!?」

ノリスケ「そうだよ?だって事実じゃないか~w。」

中島「あのさーノリスケおじさん、そんな奇跡滅多に起きないでしょ!?そりゃあたくさん振ればジゴロやゾロ目は出るかもしれないけど・・・・・・・・そんなの滅多に出ない!世の中そんな都合よくいかないんだから!それをアンタも分かってるはずだ!違うか・・・!?」

ノリスケ「ふむ・・・・・・・・まぁそれは分かってるよ、僕も大人だし・・・・・・でも、僕は信じてるのさ。」

中島「一体何を根拠に?」

 

すると、ノリスケから予想もしない言葉が・・・。

 

ノリスケ「念だよ、念。」

中島「は?」

ノリスケ「念が時には、サイの目を左右する事をね。」

 

皆・・・・・何が何だか分からない様子である。

「???」

中島「はい!?」

ノリスケ「念力を高める!起死回生の可能性をね。」

 

中島「・・・・・・・・・・・はぁ!?」

ノリスケ「分かるかい?」

中島「いやいやいや!分かんないよ!!!!!マジで言ってるのかアンタは!?何?ノリスケおじさんは超能力者?魔術師?異能力者?」

ノリスケ「そうだねぇ・・・・・・・幻想郷風に言うと・・・・・・・【念力でサイの目を操る程度の能力】かな?」

中島「はい!?」

西原「マジで!?」

橋本「嘘でしょ!?」

男1「それは本当ですか!?」

男2「本当かよ!?」

男3「マジで異能力者!?」

中島「おいおいおい!!!」

 

そう!確かにバカげている!無能力者のはずのノリスケが念を使えるなんて・・・・・・・・と思っていた!

 

すると、みまつやの親父の番で・・・・・・・・・何と!

 

 

ジゴロ!!!倍づけ!!!!!!!

みまつや「よっしゃー!!!やったー!!!」

中島「!!!!!!?????」

みまつや「ハーッハハハハ!!!!!残念だったねー中島君!2万の倍づけは4万だ!これで君の勝ちは飛んだね、手持ち8万は、あっという間に残り4万だ。」

 

中島『バ・・・・・・・・・バカな!こんな事があり得るのか!?』

 

そして!ノリスケ!

 

ノリスケ「全集中・・・・・・・・・念の呼吸~!!!!!」

 

ノリスケ「ぬ~~~~~~~!!!!!!!!カーッ!!!!!!!!」

 

 

中島「ぐ・・・・・・・・ぐぐぐぐぐぐぐっ!!!!!」

 

 

結果は・・・・・・・。

 

中島『ま・・・・・・まさか・・・・・まさか・・・。』

 

 

恐る恐る中を見ると・・・・・・・・・そこには、想像を絶する事が!

 

中島は、開いた口が塞がらず硬直してしまった・・・・・。

 

周りも、思わずこの光景に驚きを隠せなかった。

 

ノリスケ「ふふふ・・・・・・・・・くくく・・・・・・・ハハハハハッ!!!中島君・・・恐ろしいよね~。」

 

 

ノリスケ「本当に博奕は恐ろしい!!!」

 

何と!ノリスケ・・・・・5ゾロ!!!

 

 

圧勝の3倍づけ!!!!!

 

中島は、思わず愕然とした!

中島『そ・・・そんなッ!そんなバカな!!!何でこんな事が・・・・こんなバカな!!!!!あってはならない事が何で!!!??』

 

ノリスケ「カーッカカカ!フォフォフォ!中島君・・・・・・・悪いけど、君はこれで破産だよ、5ゾロは3倍づけだから。2万張りは6万払い、中島君の手持ちは4万では、6万の時点でもう払えないから・・・・・君!マイナス2万!」

浜さん「さすがに可哀そうだから僕はパスしてあげるよ~w」

 

そして、ショックのあまり中島は後ろにへたり込みそうになってしまった。

 

橋本「中島!」

西原「しっかりしろ!」

 

中島『何で・・・どうして・・・・・・・こんな・・・こんな・・・・・・・・こんな理不尽な事が僕の身にこんな時に限って降ってくるんだ!!!』

 

中島の大逆転大負けで、今回のチンチロは幕を閉じた。

 

そして、25日が過ぎても、中島は未だにショックを引きずっていた。

 

そして、季節は12月になりクリスマスや年末シーズンだが・・・中島はそれどころじゃない。

 

ノリスケとのチンチロ勝負からあの日・・・・・・・・ジゴロ、5ゾロと出され完全敗北。

 

一時は8万まで持ち直したが、それらを全て吐き出す形になり、逆にマイナスの1万8000となってしまった。

決定的の敗北!!!これのより中島は、この地下でも泥沼・・・・・・・・・・・救いのない貧窮地獄 借金生活へと落とされてしまった。

 

ノリスケ「は~い!給料日だよ~!皆ご苦労さん!」

 

月に1度の給料日、きつい労働の日々、先の見えぬ地下生活、時折訪れる小さな灯。

 

細やかな希望と喜び。 本来、今日はそんな癒しのような日だが・・・・・・・・・。

 

ノリスケ「中島君。」

中島「・・・・・・・・はい。」

ノリスケ「はい、ご苦労さん。」

中島「ありがとうございます・・・・・・・・・。」

 

そんな日に中島は、思い知ることになる!現在の自分の境遇を。

 

今もらったこの給料は翌々月分の前借り、よってもらえる額は正規の10万の半分である5万2000アンダー。

 

中島「・・・・・・・・・。」

 

給料のたびにこの前借りを繰り返していけば・・・・・・・ずーっと5万2000!永遠にノリスケから給料50%搾取される!

 

それが納得いかないとなれば、強引に抗うことも出来るのだが・・・この今もらった給料と来月分の給料・・・・・・・・・・この2ヵ月分をもらわず生活していけばいいのだ!2ヵ月耐えればその次の給料10万4000アンダーに元通り!正規の給料がもらえる。

 

そして、売店タイムに。

 

OUT ROADがスタッフと共に売店のワゴンを運び入って来た。

 

オダ・ノブナガ「おーい!今日も開店だぞー!」

トヨトミ・ヒデヨシ「ビール等の飲料冷えてるぞー!」

八田 美咲「今日からメニューにケンタッキーの オリジナルチキン8ピースパックのバーレルとオリジナルチキンボックスとオリジナルチキン4ピースパックと6ピースパックが加わったぞー!」

カグヤ「バーレルは7000アンダー!ボックスは2500アンダー!4ピースパックは4000アンダー!6ピースパックは5000アンダーよー!」

 

「マジ!?」

「ケンタッキーなんて2年振りだよ!」

 

アケチ・ミツヒデ「しかも!今の12月はバーレルはクリスマスのパーティバーレルのオリジナルとバラエティ仕様だ!」

 

「本当かよ!?」

「地下でクリスマスだー!24日25日まで待ちきれなかったんだよ!」

 

櫛名 アンナ 「落ち着いてください・・・・・・・・在庫はたくさんあるので・・・・・・・・。」

ヒデヨシ「なくならないから安心してー!」

 

 

今日も飛ぶように売れる。

 

そして中島も・・・・・・・そう!今の中島にはそんな耐える気力は残ってなかった!

 

ケンタのオリジナルのバーレル、コーラ、ラムネ、レディーボーデンのバニラ味・・・・・・・・結局使ってしまう!

 

 

そんな様子を・・・・・・ノブナガは見ていた。

 

ノブナガ『どうやら、ノリスケに搾取されまくったようだな・・・・・・・目が死んでやがる。』

 

ノブナガ『ノリスケの勝ち過ぎもどうかと思うけどな、あのおっさん・・・・・絶対何か隠してる!』

 

 

もう届かない希望・・・・・・・・・遥か彼方へと行ってしまった希望。

 

中島『もういいんだ別に、そう!ガッカリする事なんでないさ、元々無謀だったんだよ100万貯めるなんて』

 

中島『仮に貯めれたとしても、あの外出券には条件の但し書きがある!R.T.D側が適正と判断された場合に限るという但し書きだ』

 

中島『多分・・・・・・・これが僕には無理だ。 入って1年も経ってない自分に簡単に許可が出るわけがない、結局許可が下りずにダメになる。』

 

そして、翌日・・・・・・また労働!労働労働!また労働!

 

中島『そうだよ!それに出たって1日で1億なんて大金、とてもじゃないが何とか出来る額じゃない!』

 

中島『元々絵空事、あり得ない夢見がちだったんだ・・・・・・・・!幻・・・・・・・決して叶わない夢!結局は・・・・・・・・・僕はここで働くしかないんだ、15年以上はかかるけど・・・・・・・くそー!!!』

 

中島は、同じ作業員のおじさんと台車を押していたが・・・・・・・・突然!隣のおじさんが倒れ込んでしまった!

 

中島「ど・・・・・どうしたんですか!?大丈夫ですか!?」

おじさん「ゴホッ・・・・・・・・ゴホ・・・ゴホ・・・・・・ゴホゴホゴホ!!!!!」

「ど!どうした!?」

「大丈夫ですか!?」

「おーい!誰か水と担架を!!!」

浜さん「どいてどいてー!」

 

浜さんは、バケツで持ってきた水をすかさず倒れたおじさんにぶっかけた!

 

 

おじさん「ゴホゴホ・・・・・・ゴホ・・・・・・・・・ゴホ!」

 

みまつや「どうだ?」

浜さん「これは限界かもしれないなぁ・・・・・・・・担架で彼を病棟へ連れて行ってくれ。」

男「はい!・・・・・・・・あ!中島君!手伝ってくれるかい?」

中島「はい!」

 

 

担架で運ばれるおじさん・・・・・・・・まだ苦しそうだ。

 

おじさん「ゴホゴホ・・・・・・・ほ・・・・・本当にすまない・・・・・・・ゴホ!」

 

そして、病棟へ・・・・・・・そこは、一般の病院とあまり変わらない。

 

 

男「先生!急患です!」

医者「あー、そこに置いといてね・・・・・・ちょっと彼を空いてるベッドに寝かせておいて。」

看護師(女性)「あ、はい!」

 

中島「では、お願いします。」

医者「どうも。」

 

中は、症状が収まってグッスリ寝ている者、まだ収まらず咳をしている者がいる。

 

男「さーて行くか。」

中島「はい。」

 

 

中島「結構立派ですね。」

男「まぁね、さすがに死なれちゃ困るし、病気になると話は別、担当している医者と看護師はちゃんと医療免許を持っている本物の医療関係の人間だよ。」

中島「カイジさんが出ていたアニメの地下労働施設より全然しっかりしてますね。」

男「あれはいろいろ盛っていたりするからね、まぁ元が漫画だしそうだけど。」

中島「そう言えば、売店に薬は売ってるんですか?」

男「薬は売り物になっていないから病棟に行けば普通にくれるよ、風邪や腹痛や筋肉痛に頭痛とか薬の種類は豊富だよ、漢方薬もあるし。」

中島「骨折や歯もですか?」

男「余裕で対処出来るよ、歯の掃除も予約制でやってくれるよ」


男「数人のプロの整体師による整体もあるから疲れが溜まったら受けてみるといいよ?マッサージ師も駐在してるから。」

中島「整体やマッサージまで!?」

 

男「重症の場合でも、もっと質の高い病院へ移してくれるし、過酷な労働の割には結構面倒見が良いんだよこの施設。」

中島「せめてもの救いですね。」

男「体壊しておしまいはシャレにならないからね、空気は換気されてるけど油断は出来ない、油断してると粉塵で胸をやられてしまう!」

 

男「中島君も気を付けてね。」

中島「はい。 (コンッ)」

男「お・・・おいおい!大丈夫かい!?」

中島「え?まだ大丈夫ですけど、そんな咳1回でお大袈裟な・・・。」

男「何を言ってるんだ!弱い性質の人間だと1ヵ月で最初の兆候が出るんだからさー!ましてや君はまだ子供なんだからー!油断しちゃダメだよ?」

中島「あ・・・・・はい。」

 

それでも、中島には不安が過った、確かに彼の肺から湧き上った最初の咳音!もしはそれは・・・・・・・・遠くない未来を暗示している、死神からのサインかもしれないと・・・・・・・。

 

そして、それ以降・・・中島は徹底的に粉塵を気にするようになった。

 

中島『ふざけるな!こんなとこで死んでたまるかってーの!!!何としても生き延びて生き残る!呼吸に細心の注意を払う!』

 

中島『そりゃ無理だろうと思えるかもしれないけど、空気をなるべくハァハァ言わないこと!そしてなるべきドキドキせず同じペースで歩いて働いて・・・・・・・マスクは三重!!!ちょっとした間にも、うがいを欠かさない!』

 

 

そして、仕事終わり夕飯後、部屋に戻って寝そべる。

 

中島『後は耐えるだけ、欲望を断ち切る!貯めるんだ!10ヵ月くらいすれば100万は貯められるはず!外出券に手が届く!外へ・・・・・・・・外へ行ける!』

 

だが!そんな中島の決意も1週間で雲行きが怪しくなる!どんどん汚れ光を失っていく決意!

 

替りに頭をもたげてくるのは発散の欲求!快楽の行使!

 

中島『そう!行使なんだ!もうなんでもいい!思いっきりダイブしたい!崩れ落ちたい!身を委ねたい!破滅に!』

 

中島『何も死ぬって訳じゃない!これほど我慢する必要があるのか!?あれ以来コンコンも無いし。』

 

すると!何者かが中島の肩を叩いたかと思ったら、振り返ると西原だった。

 

中島「西原?」

西原「頑張ろうよ!」

中島「え?」

西原「あらゆる欲望を振り払ってやっとここまでたどり着いたじゃあないかあ!」

橋本「そうだよ!ここで使っちゃダメだよ!あと数時間でしょ?決戦まで!」

中島「橋本!・・・・・・・・って決戦!?」

橋本「そう!僕も今分かるんだよ!中島の気持ちが狙いが!」

西原「悲願は外出券でしょ?一発大当たりして借金を返すってやつ。」

中島「そ・・・・・・・そりゃそうだけど・・・・・・。」

徐倫(以降,ジョリーン)「それを、今夜のチンチロで勝負するってやつでしょ?」

 

何と!いつの間に{ Coloration◆Extreme }のメンバーも。

中島「え?・・・・・・・ってまたいつの間に!?」

麻倉 葉 「その為に、種銭確保のために1週間飲みたい物と食べたい物を我慢してきたんでしょ?」

橋本「分かるよ中島の気持ち!」

西原「僕も!」

 

実を言うと、橋本と西原も、初日の勝利に気を良くして賭場が開かれるたびに参加し続け、気が付けば負けが込んで込んでの前借り生活を3週間で中島と同様翌々月まで給料を前借りしてしまった哀れな大馬鹿者である。本当に救えない!

 

滅多に勝てないからたまに勝つと大喜び!もうその時点で有頂天!そして大敗する!

100%以上人生失敗するタイプであろう。

 

中島「すいません・・・・・・僕は博奕は諦めた、貯めるんだ。」

「え?」

中島「地道に100万。」

エルメェス「はぁ!?お前バカか!?今まで貯めようとして失敗してるだろ!?」

ウェザー「言っておくが、お前では無謀だ。 途中で耐えきれなくなり欲望の海にダイブするのがオチだ。」

中島「何でそうと言い切れるんですか!?」

エンポリオ「それは簡単だよ、君には根性が足りてないからだよ。」

アンナ「そーいう事よ、アンタには出来ないわ。」

中島「う!・・・図星・・・・・・・・。」

アナスイ「お前が外出券を手に入れるのはズバリ!博奕で勝つしか方法が無いと言う事だ!!!」

中島「でもしかし・・・・・・・・・・。」

西原「それなら!」

 

すると西原は、チンチロの時に使っていたメモ帳を取り出した。

 

西原「ここまで、はっきりした傾向があったとは・・・・・・。」

中島「それってアテに出来るの?」

西原「ちゃんとメモってあるから大丈夫だよ!」

中島「その割には、連敗してるじゃん!甲斐なく大負けしてるだろ!」

西原「そんな事言わずにさー!一応見てよ!」

中島「う~ん・・・・・・・・これの「ノ」って何?」

西原「これはノリスケおじさんのノだよ、ノリスケおじさんの目っていつも強くてさー、でも穴が無いってわけじゃないんだよ。」

 

すると・・・・・・・ウェザーリポートは西原のメモ帳を見て何かに気づいた。

ウェザー「ちょっと見せろ!・・・・・!?」

中島「どうしたんですか?」

ウェザー「シッ!」

 葉「何か分かったのか?」

Coloration◆Extreamのメンバー全員、メモ帳を見て何か違和感を感じた。

 

因みに、賭博の状況も監視カメラできっちり監視されている。

 

カメラは、スマフォとかの携帯でズームで見れたり出来るのでサイコロの出目も確認出来る程の高性能高画質。

 

R.T.D関係のバンド勢、そしてスタッフもその様子を各自のスマフォとかの携帯で見ていた。

因みに、PCやタブレットでももちろん監視出来る。

 

ウェザー『これは偶然か?奴がいい目を出す時はいつも、一投目』

 

葉『そしてノリスケおじさん、みまつやさん、浜さんが隣同士でいつも連なってる』

 

ジョリーン『そうだ!そう言えば中島の時も、あいつ等は並んでた!そして一投目だった!あのジゴロも!5ゾロも!』

 

アナスイ『あれ?・・・・・・待てよ!?ひょっとすると・・・・・・』

 

メンバー全員思った!

 

『サイコロは立方体だから・・・・・・・こう見ても、どう見ても、こう見ても・・・・・・!?』

 

『もしかすると・・・・・まさか!?』

 

何かに気付いた!

 

ジョリーン『そう考えるしか・・・・・・・・ない!』

 

ジョリーン「くっ!そう言う事か!」

中島「?」

 

ジョリーン『あのおっさん!卑劣且つ汚すぎる!許せない!!!!!どこだ!?どこにいやがる!?』

 

ジョリーン「ノリスケー!何処だー!?」

中島「え?」

 

ジョリーン「くそっ!!!!!」

道蓮「おい!ジョリーン!!!」

 

ジョリーンは、怒り任せにノリスケを探し出した。

 

ジョリーン『許せない!くそっ!何処だ!何処にいる!!?』

 

すると・・・・・・偶然、通路でノリスケ、浜、みまつやのオヤジを発見!3人ともアンダーを大量にほくほく顔で談笑しながら歩いてた。

 

ジョリーン『いた!・・・・・・・あいつ等!特にノリスケ・・・・・・・・許せない!絶対に許せない!!!』

 

ジョリーン「おい!ノリスケ!」

ノリスケ「あれ?ジョリーンちゃんじゃ~ん!どうしたの~?」

 

すると!有無を言わさずノリスケの掴みかかるジョリーン!もはや彼女の怒りは吹き零れ暴発寸前だった!

 

ノリスケ「え!?ちょっと何!?」

ジョリーン「卑怯な事までして勝ちたいのか!?この下衆野郎!!!殴らせろ!」

ノリスケ「ひっ!」

 

殴りかかりそうになった時に!ウェザーから事情を聞いた中島が間に入って仲裁に入った!

 

中島「ちょ!ちょっと待ってください!」

ジョリーン「中島!?」

ノリスケ「中島君!?」

中島「ジョリーンさん!どんな事情だろうと暴力はダメです!そんな事してもどうにもなりません!」

ジョリーン「はぁ?あんたこいつに下劣なやり方で散々毟り取られたんでしょ!?悔しくないの!?」

中島「あれは僕の運の悪さが原因なんです!ノリスケさん!すいません!どうかここは!」

ノリスケ「まぁあれを見て疑念や疑惑を抱かれても仕方ないからね~、よく怪しまれるんだよ、いいよいいよ大丈夫。」

 

何とか収まったが・・・・・・・ジョリーンの怒りは収まりきれない。

 

ジョリーン「中島!あんたどうして?」

中島「気持ちは分かります!でも・・・・・・・殴ってどうにかなる問題じゃないんです、それに決定的な証拠もまだ無いし・・・・・発散しても・・・・・・・。」

ジョリーン「くっ・・・・・・・・・確かにそうだけど・・・・・・・・・証拠か・・・・・・あいつの姑息の元を掴む決定的な証拠・・・・・・。」

 

その場は何とかなったが・・・・・・・・・。

 

そして、ノリスケ班大盆!中島は、ただ見ているだけ。

 

中島「・・・・・・・・・・・。」

 

場は大盛り上がり。

橋本、西原はもちろん、はまじ、ブー太郎、関口、永沢も参加している。

 

実は、ノリスケが面白半分と興味本位で前々に他の組からトレードしていたのだ。

 

まぁ、目的はチンチロの稼ぎを増やすのが目的であろう。

 

 

中島『殴りつけ、怒鳴り散らしても・・・・・・・・・何も変わらない、だからと言って周りの大人の力を借りてもそれは彼らのおかげであって僕の力じゃない。』

 

中島『変わらない・・・・・・・変わらないんだ!僕達が負け組であることが!』

 

ただただ・・・・・・・悔し涙を流すしかなかった。

 

中島『僕は、いつもいつもいつも・・・・・・誰かの噛ませ犬にされたり踊らされたりロクな目に会わない。』

 

中島『もう学ぶしかない!負け組である事を!仮に、ノリスケの仕掛けが僕らの読み通りだとしても、僕はまだしっかりした証拠をつかんでいない!』

 

中島『仮にそれが出来て証拠現場を押さえても・・・・・・・おそらく奴は、初めてやったんだすまん!とか言い出してそうとう頭をペコペコ下げて詫びるだろうけど、結局はその時の勝負を負けたものとしてせいぜい倍払いで「これで勘弁してもらえないかな~?」何てほざくだろう』

 

中島『許せるか!そんな事!そんな詫びで潜り抜けてたまるか!許してはいけない!そんな悪行を!そんな世間ずれしたぬらりとしたやり口を!』

 

中島『とは言え・・・・・・・・一矢報いたとはいえ結局は、敵に踊らされてる範疇の出来事・・・・・・・くそ!』

 

そこに・・・・・・・・。

太宰治「やぁ~、いろいろ大変だねぇ君も。」

振り返ると・・・・・・・・中島の様子を見に武装探偵社ストレイドッグスの面々・・・・・・・その後にポートマフィアの面々まで訪ねてきた。

 

中島が莫大な借金を抱え地下労働施設で働いているのを小耳にはさみその様子を見に来たようだ。

 

中島はこれまでの出来事を彼らに話、ノリスケがイカサマをしている疑惑も。

 

与謝野晶子「確かに、証拠物件を押さえても土下座までして必死に潜り抜けるのは目に見えているな。」

中島「もう、どうしたらいいのか分からないんですよー・・・・・・・・その枠を超える何かを!何としてでも与えたい。」

中原中也「つまり、潰滅的な打撃策が必要って訳だな。」

中島「でも、どうしたら・・・・・・・。」

江戸川乱歩「潰滅的な打撃ねぇ・・・・・・・。」

 

乱歩は、何気にチンチロの他の取り決めを見ていた・・・・・・・・・すると!

彼の頭で・・・・・・何かが閃いた。

 

【親の目に関わらず、子も振る事が出来る、単純に目の強い方が勝ち。】

 

 

乱歩『あ!・・・・・・・待てよ?・・・・・・って言うことはだから・・・・・・・・・いける・・・・・・いけるぞ!これなら倒せるんじゃないか?』

中島敦「どうしたんですか乱歩さん?」

立原道造「何か閃いたのか?」

乱歩「そうなんだよ、皆ちょっと聞いてくれないかな。」

 

自分の案を話しはじめる・・・・・・・・これには全員が賛同した。

 

福沢諭吉「なるほど。」

森鴎外「それは良い考えだね。」

芥川龍之介「ほう、悪くない案だな。」

樋口一葉「でも、それを中島君1人で行うには難しくないですか?」

谷崎潤一郎「そうなると、彼に賛同する協力者が必要だな・・・・・・・。」

中島「そうなんですよ、1人じゃイマイチだし、数です!多勢が圧倒的に効果的!・・・・・・・そうだ!」

 

中島は、博奕に負け落ち込んでいる橋本、西原、はまじ、ブー太郎、関口、永沢に声をかけた。

 

中島「皆、ちょっといいかな?」

はまじ「おう・・・・・・・何だ?」

中島「ちょっと話があるんだ。」

西原「話?」

 

中島が声をかけた西原達は、中島と同じ52組(ごにぐみ)。

 

正規の給料の約半分の5万2000アンダーしか貰えない連中を指す言葉である。この地下の最下層に位置する2ヵ月給料前借り組。

 

はまじ「あんだよ?」

 

完全にどよ~んと落ち込んでる雰囲気。

それを、割って入る中島達。

 

芥川「まぁしかし、改めて言うのもあれだが・・・・・お前らはつくづく・・・・・・・負け組だよな?」

はまじ「は!?」

関口「何だと!?」

太宰「そうだよね~、たまに自分の顔を鏡で見てみるといいよ?揃いも揃って・・・・・・・・・・典型的なダメ人間!自分はクズでございまする~!って顔をしてるよ君達w。」

永沢「何!?」

与謝野「だな!生涯浮かばれない一生コキ使われて吸われてはい終わりって人生の顔だな。」

ブー太郎「何だとブーッ!!!」

関口「お前らだって裏社会の人間じゃねーか!!!ポートファイナンスは裏じゃ異色マフィアとして怪しい事業をしてるのは見え見え!ストレイドック探偵社は違法の武装探偵で裏じゃ探偵と名乗ってほぼ違法行為してるじゃねーか!しかも2社揃って裏でボロ儲け!表で正規事業して裏で違法事業してるこっちは知ってるんだよ!」

樋口「残念ですが、私たちの行為は世の中の助けにもなってるので見逃されてますので、いくら訴えても無駄ですよ?まぁあなた達よりかは幾分マシですから。」

はまじ「ぐっ・・・・・・・・借金さえしなければ・・・・・・・・・。」

鴎外「どれだけ世の中や国に貢献しているかどうかだね。」

関口「くそー・・・・・・・・・殴りたいけど即やり返されて俺がダウンするのがオチだ・・・・・・・・・・。」

中島「僕も君達と同様だよ。」

はまじ「は?」

敦「中島君も同じだよ、君達と今同じ境遇だよ。」

中島「僕も働かされて終わるかもしれないクチ・・・・・・・気が付きゃあ人生の端っこ世の中の片隅。」

中島「頼まれた訳でもなく、気が付けばそこが指定席・・・・・・・まるで解く事が不可能の呪い、ずーっとそうだったんだ。」

 

中島「認められず軽んじて蔑視され疎まられ、結局は耐えきれず落下に次ぐ落下、学校でも社会でも・・・・・・・・・・落ち続けてゆく落下人生真っ逆さま、その結果がこれだよ・・・・・・地の底奈落の底まで落ちてきて・・・・・・なのに!ここでも負け組だ!」

 

ルーシー・モード・モンゴメリ(以降,ルーシー)「そうよ、こんな地の奈落の果てまで落ちてまた負け組になる気なの?」

敦「ルーシー!」

立原「お前いつの間に!?」

ルーシー「話はガルダさん達に聞いたわ、アンタ達の計画性の無さには本当に呆れるわ、ご利用は計画的にって金融業者のCMで聞いた事あるでしょ?」

国木田独歩「ご利用は無計画が1番良くない、最後は底なし沼にハマり二度と抜け出せない蟻地獄状態になって詰むぞ。」

はまじ「やっぱり・・・・・・・計画性って大切なんだな・・・・・・・・。」

中也「そうだ、それにお前らはいつもこうだろ?そしていつも誰かの喰い物状態!借金はお前らの原因もあるが、搾取はもとより、本来仲間であるはずの班長になってるノリスケからも、気が付きゃピンハネだろ?給料の半分もピンハネされてる、なんだこれ?って思わねーか?」

 

国木田「マヌケもいいとだ!ヘラヘラにこにこしてる場合じゃないだろ!それに、R.T.D側が善意でやってる売店の利益もノリスケも手伝ってるから半々らしいが、あいつはその善意を悪用して金儲けだ、半分も掠め取ってるわけだ!」

 

国木田「ここで計算してみよう、締めていくらか。」

 

国木田「ノリスケ班は全員で25人、博奕でいくらか金は出たり入ったりするが、結局は、給料はほとんど例の売店の買い物で消費される。 25人分の給料の合計、正規の10万組の18人分、18×10=180万・・・・・君達ピンハネ52組が7人、これで5.2×7で約36万くらい・・・・・・合計で216万。」

ルーシー「時点で216万!?」

 

国木田「ここで、この給料の半分108万が・・・・・・言うならシャバで物を仕入れてくる原価をR.T.D側に支払う為に消える、残った半分が要するに儲けだ。」

敦「原価を払うのは、「これくらいやってるんだからそれなりの対価を払え」って事みたいだよ。」

永沢「まー、タダでと言う訳にはいかないみたいだね、班長なんだからそれなりの対価を支払えって事か。」

 

国木田「まっそうだな、こいつをR.T.D側とノリスケが半々って事は・・・・・・・・月々54万アンダーを獲得してる事になる。」

 

国木田「これに、君達ピンハネ分、5.2×7で約36万が入って・・・・・・・54+36で90万アンダー。二ヵ月であっという間に180万だ、その翌月になれば270万・・・・・これだけの金が何の苦労もせず手に入る、しかもノリスケは班長だから売店の商品は無料でいただける話だ、あいつの元には楽して大金が手に入ると言っても過言じゃない。」

 

梶井基次郎「なぁ、君達も思うよね?・・・・・「何だこれ?」「おかしいぞ?」と。」

 

梶井「考えるとつくづく間抜けな話だなぁって思うよね~?こつこつ10万ずつ1年くらい貯めて100万なんていうのはバカ丸出しアホ丸出しだな・・・・・・・ノリスケはこう言うぞ~?」

 

ノリスケ「そんなの、とても正気の沙汰とは思えないよ~www」

 

梶井「ってな。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

福沢「そして、こう言ってはなんだが・・・・・・この滅茶苦茶な状況・システムがここでは合法で何の問題もない、結局この合法の中班長ノリスケは永遠に潤い続けお前たちは、ただそれを支える役目、どうだ?それで満足か?」

 

橋本達は、俄然暗い表情を浮かべた。

 

永沢「・・・・・・・・しょうがないでしょ・・・・・・・・・そんな事今更言ったってどうにもならないんだよ・・・・・・。」

橋本「そ・・・・・・そうですよ!?もう済んだ事だし・・・・・・・。」

夢野久作(以降.Qちゃん)「いいの~?ず~っと負け組だよ~?」

エリス「それでいいの~?」

宮沢賢治「頑張らないとだめだよ~!」

橋本「やめてやめてー!!!!!!聞きたくない!聞きたくない!聞きたくない!僕らは負け組なんかじゃない!」

中也「バカヤロー!!!現に負け組じゃねーか!ちったぁ自覚しろ!学生の敗北者!」

橋本「違う違う違う!」

太宰「そうじゃそうじゃな~い♪」

中也「いきなり鈴木雅之ぶち込んでくるんじゃねーよ!つーかボケてる場合じゃねーだろ!」

はまじ「もう行こうぜ!」

敦「だから示すんだよ!」

はまじ「え?」

中島「そう!僕が!勝ちへの道を示す!」

谷崎「とりあえず、一旦座って!」

はまじ「あ、はい・・・・・・・つーか道を示すって?」

中島「倒すんだよ!ノリスケを!そして・・・・・・得るんだ!大金をっ!」

 

中島「勝ちを得るんだ!僕たちが!」

フランシス・フィッツジェラルド「良いねー!悪を倒し大金を取り戻す、まさにストーリー性のあるメイクドラマだ!」

敦「あ!フランシスさんにルイーザさん!」

ルイーザ・メイ・オルコット「話はガルダさん達とサトシさん達に聞きました、事情は理解しています。」

フランシス「しかし、ノリスケと言う男は悪質且つ卑劣なヒルみたいな人間性の持ち主だね、これは一層叩きのめさないと分からないだろう。」

関口「でも、どうやって?」

乱歩「それは、僕が説明するよ・・・・・・。」

 

乱歩は、チンチロの場を少し見て・・・・・・・。

 

乱歩「ここ一度だけ、奇蹟を見せてあげるよ、実は・・・・・・・・・ノリスケはちょっと癖があるんだよ。」

西原「癖?」

乱歩「彼は、場が沸騰して、まさに今・・・・・・・ここぞって時・・・・・・・・勝負強くなる癖が。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

ざわ・・・・・・ざわざわ・・・・・・・・ざわ・・・ざわ・・・・・・・・・ざわ。

 

 

乱歩「中島君は感じてたけど、君らはどうやら無いようだね。」

永沢「まぁ・・・・・・・・あるって言ったら嘘になるし。」

乱歩「だったら、見せてあげるよ。」

 

そして!賭博は頃合いに!ノリスケが親になって子の出す金が多めになり。

 

乱歩「頃合いだね・・・・・・・いい?一度だけ!何度もしないよ?ここ一度だけ・・・・・・・ノリスケの目を言い当てる!」

橋本「え?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

乱歩「・・・・・・・・ジゴロ!」

 

そして出た目は・・・・・・・・。

 

「おぉっ!!!!!!!!」

 

「うわ!」

「マジかよ!」

「嘘だろー!?」

 

ノリスケ「カーッカカカカカ!悪いねぇ皆の衆~!」

 

 

 

ノリスケ「ジゴロ!!!!!倍づけだよ~!!!!!」

 

「!!!!???」

 

はまじ「・・・・・・くそ・・・・・・・うぐぐ!・・・・・・・・って事は・・・・・やっぱり・・・イカサマかー!!!!!!!!あの野郎!!!」

乱歩「待ちなさい。」

はまじ「え?」

乱歩「僕は一度もそんな事言ってないよ?」

はまじ「え?インチキじゃなくて?」

乱歩「そんな簡単な事で済ませちゃいけないよ、とりあえず座って。」

はまじ「あ・・・・・・・・・はい。」

中島「これは合法なんだ!合法!」

ブー太郎「合法ブー!?」

中島「そう、これは合法なんだよ!しかし!このチンチロには僕らに説明してなかったルールがあった!・・・・・・・故に、ノリスケは特別な強運を持っている!」

「・・・・・・・・・。」

 

中島「しかし!・・・・・・・その強運にはキズがある!致命的なキズが、落とし穴が!」

関口「キズ?落とし穴?」

泉鏡花「そう・・・・・・・・・一度だけ・・・・・本当に1回だけ、その間隙を突けるっ!・・・・・・・一度だけ出来る、奇襲攻撃!」

橋本「奇襲攻撃・・・・・・・・。」

鏡花「どう?どうなの?・・・・・・・・・・。」

ブー太郎「ブー・・・・・・・。」

尾崎紅葉「そうだ、鏡花の言うとおり・・・・・これを利用せずしてどうする?今、攻める時じゃないのか?」

「・・・・・・・・・・。」

中島「そうだよ皆!これは、散々利用され吸われ続けてきた、僕達に訪れた・・・・・・千載一遇の最初で最後の大チャンスなんだ!」

 

国木田「そうだ!中島の言うとおりだ!今ここで立ち上がらなかったら・・・・・・・・・君達は・・・・・・・・。」

 

 

 

国木田「一生・・・・・・・生涯奴隷だっ!・・・・・。」

はまじ「一生・・・・・・・・。」

西原「生涯・・・・・・・・・。」

関口「奴隷!?・・・・・・・・・。」

 

ざわ・・・・・・・ざわ・・・ざわ・・・・・・・・・ざわ・・・・・・・・・・。

 

すると、中島は持ってるアンダーを全額出した。

 

中島「今、僕の手持ちは3万アンダー・・・・・・・皆の手持ちを出してくれ。」

はまじ「は?手持ち?」

中島「そうだ!どうせ手持ち少ないんだろ?早く!」

関口「お!おう!」

 

そして、はまじ達も手持ちのアンダー全額出して・・・・・・・・中島はそれを集め。

 

中島「合計・・・・・・・・・7万アンダー・・・・・・これから3カ月!この金で凌ぐ!」

西原「凌ぐ?」

中島「そうだ!」

 

中島「これから3ヵ月間・・・このわずかな金で7人の遊興費の全てを賄う・・・・・・・・・当然だけど飲み食いは圧倒的に制限、僕達は未成年だから酒は除外、コーラやジンジャエールは350ml缶1本を皆で紙コップで分け合う、ラムネも同様。」

中島「そして、ミスドとバーガー類とケンタッキーは禁止、アイスは一個を皆で分け合う、映画鑑賞と博奕はもってのほか!」

 

中島「ギリギリ詰めて3ヵ月凌ぐ、そして晴れて前借り生活を明け・・・・・・・正規の給料10万をもらう手筈になったら・・・・・・・その10万で・・・・・・・・ノリスケを仕留める!!!」

 

「!?」

 

中島「小銭じゃノリスケは倒せない、びっくりさせてそこで終わりだ!でもそれじゃーダメだ!!!MAXで一気にぶつかって行くんだ!!!!!!!!!!僕達が今為しえる最高のMAXでね!」

 

そして、中島は・・・・・お金に思いっきりバンッ!!!と手を叩きつけ・・・・・・・。

 

そして、探偵社とポートマフィアとルーシーとフランシスとルイーザも中島に続いて彼の手に次々と手を乗せていき・・・・・・・。

 

中也「さぁお前ら!!!!!もういい加減勝とうじゃねーか!!!」

与謝野「もう負けの人生とおさらばするチャンスじゃないか!!!」

フランシス「あの男の化けの皮を引っぺがす千載一遇のチャンスだ!!!」

中島「重ねよう!」

橋本「え!?」

中島「この奇襲作戦・・・・・・・最終戦略に乗る者!僕らの手に・・・・・・・・・手を・・・・・・・・・・・!」

 

ざわ・・・ざわ・・・・・・・ざわ・・ざわ・・・・・・・ざわ

 

橋本「その、大金を得るって・・・・・外へ行けるくらいの?」

中島「もちろん!100万アンダーだ!もしくはそれ以上!

 

橋本「・・・・・・・・・。」

西原「・・・・・・・・・。」

 

 

迷ったけど、橋本と西原も手を乗せた!

橋本「乗った!」

西原「外に行けるなら!」

中島「ありがとう!・・・・・・・・他は?」

 

はまじ「・・・・・・・・俺、1200アンダーくらいしか出してねーけど?」

敦「関係ないよ!肝心なのは気持ちだよ!」

はまじ「よっしゃ!なら俺も!」

ブー太郎「おいらもだブー!」

 

ルーシー「あと2人、どうするの?」

 

関口「どうもこうもねぇ!」

永沢「そうだよ!」

 

 

永沢「乗った!!!」

関口「乗るに決まってんだろ!!!」

 

中島「これで・・・・・・・揃った!」

関口「ずーっと待ってたんだ・・・・・・・・・こんな日を。」

 

関口「地下に落ちても、グータラしてダラダラして・・・・・・・・その日暮らし、ダラダラとグズグズとしていたけど・・・・・・・実は、待ってたんだ!こんな・・・・・・・・・努力する喫機(きつかけ)を!!!」

永沢「僕も同じだ!立ち上がりたかった!本当の気持ちは!」

 

中島「・・・・・・・立ち上がろう!共に!」

 

結束は固まった!彼らの逆襲が今!始まる!

 

 

続く・・・・・・・・。