日本社会学会刊行の『社会学評論スタイルガイド』に則って同サイトから引用してみる。
「文献から短い文章を引用するときは,本文中にかぎカッコ「  」でくくるかたちで引用をおこなう.[...] 引用文が終わってかぎカッコをとじた後に,文献注をつける.」(日本社会学会編集委員会 2018) 
文献注についてはこの少し前に「典拠した文献を示す注(以下,文献注と略記)は,本文中の適切な箇所に,カッコ書きの割注で記載する.文献注のカッコは全角の丸カッコ(  )を用いる. 文献注は,後述の文献リストと連動するものであり,(著者名 出版年)のかたちで表記する.」(日本社会学会編集委員会 2018)との記述がある。
文献リストは本記事末尾の «参考文献» 以下を参照 (一つしかないが )。


20 とか 80 の文献を列挙する必要がある論文と異なり、引用文が一つしかないウェブ記事において、このような形は少し大袈裟なような気もする。

私はこれまでウェブ記事を引用した場合、引用元の表記を下のような形式で行ってきた (URL だけ、または、タイトル + URL)。
「また作品が発表された 1966 年当時現職のカトリック教会東京教区司祭であった粕谷甲一からの反論も根源的なものであった。[...] この「沈黙」の最も決定的な点は神が沈黙を破った点であり、しかもその内容が、踏絵を踏むようにと訴えた点である。(中略)神は一番尊いことを語り給うが故に黙し給うのである。この書の最も残念な点は、神が「沈黙」を破った点である」。」(https://core.ac.uk/download/pdf/71788523.pdf)

著者、発表年、ウェブサイト、取得日の情報はあらまほしだが、これを本文中に記述するのは煩瑣な感じがする*。だが、形式は揃えたほうがいい。どうするのがいいか悩ましい。

* 上の例だと、「並木信明, 2010, 『遠藤周作・キリスト教・切支丹—『沈黙』に関する一考察』, core.ac.uk, (2024-04-02 取得, https://core.ac.uk/download/pdf/71788523.pdf)」。



また、「長めの文章を引用する――引用文が数行にわたる――ときは,前後各1行ずつあけ,かつ,左側を全角で2字分字下げして,引用であることを明示すること」(日本社会学会編集委員会 2018) ともガイドされている。
html タグの使用が認められないウェブ・サイトへの投稿の場合一段落一行となるので、左側の字下げの効果がうまく働かない (場合が多いだろう)。この辺もどうするかね。

«参考文献»
日本社会学会編集委員会, 2018, 「『社会学評論スタイルガイド』引用」, 日本社会学会, (2024-06-24 取得, https://jss-sociology.org/bulletin/guide/quotation/)