初の香道体験 | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 
この度、念願の香道を初体験してきました!
志野流、21世を継承される蜂谷一枝軒宗苾若宗匠の組香体験です。
 
数日前にFBでイベントの開催を知り慌てて予約。
当日午後、OKの返事が来て、滑り込みセーフ!
宗匠がフランスにいらっしゃることは
なかなかない機会。
イベントの告知を見かけると、数年前のものだったりして、ずっと待ち望んでいました。
この機会を逃すわけにはいかない!
本当にラッキー。
 
畳のお部屋では、すでに正座で待っている方たちが。
私は空いている椅子席に。(しびれなくていい💙)
すると、袴姿のフランス人の若いお弟子さんが
流暢な日本語とフランス語で解説してくれます。
 
宗匠の所作は、どこを見ても
うっとりしてしまうほど美しい。
ひとつひとつの動きが細かく決められていて
それが室町時代から500年以上続いていると思うと
私の生徒さんが精油を一滴なのか二滴なのか
どっちを先に入れるのかなどと
細かく質問してくることが
日本人のこういう細やかさから来ているのだろうなと、妙に納得してしまいました。
ガサツになっている自分に反省…。
 
今回は組香の1つを体験しました。
3つの香木の香りをまず見本として嗅いで
次に4つの香りを嗅ぎます。
1つは嗅いでない香りが入っています。
それをどの順番なのかを当てるゲームなのです。
が、香りの名前やゲームのやりかたを
源氏物語などの和歌に例えていて
とても風流で優雅な遊び。
この世界観、インテリなフランス人には堪らないはず!
 
私は半分しか当てられませんでした。。。
香木の香りは微かで繊細。
鼻には自信があったつもりだったのですが、まだまだですね。
また機会があれば絶対参加したいです!
 
香道は、香りを聞いている女性像の日本画やお道具を観たり
香道をされている調香師の方からお話を聞かせていただいたりしました。
そこからすごい興味が出てきて、どんな風に行われるのか、本も読んだのですが
実際見て、体験して、宗匠に質問をして
ぐーっと理解が深まりました。
こういうものなのか!
本当は習いたいくらい。
ただ、何でもかんでも手を出したら危険なので
今は我慢!
 
日本にいた時は、若かったからかもしれませんが
日本の文化にはあまり興味がありませんでした。
日本美術史などは、必修だったのでもちろん最低限のことはしっていましたが。
 
でも、こちらの大学の日本語学科に入ったところ、日本について何も知らない現実を突きつけられることに!
フランス人の日本研究者の教授にしごかれまして
美術史だけでなく、音楽史も民俗学も歴史も文学史も一から学び直したのです。
 
この経験があってから、フランス人と文化談義を対等にすることができ
どちらの国の良さも享受することができるようになりました。
(政治や経済に疎いので、こちらは対等に議論出来ないんですけど…)
 
香道も、フランス人の調香師の方は結構知っているので
香水やアロマテラピーとなにが違うのか
日本人の香りに対する姿勢など
もっと色々意見交換がしたいなあ。
そのためにもやっぱり、源氏物語くらいはまた読まなくてはいけないかな。
 
フランスにいると予期せず日本人代表になってしまうことがあるので
日本の文化をきちんと伝えられたらなと思います!
今年は日本イベントが目白押しで、限られた時間で見逃してばかり!
時間と折り合いをつけて、いろいろ吸収したいと思います!
 
 
 
香炉は温かく、ほんのりと香りがします!