某洒落たカフェに似つかわしくない会話が行われていた。
ヨルは聞いてはいたが上の空で道行く人をただ眺めていた。
『ちょっと!ヨルさん聞いてますか?』
あまりの聞いてなさっぷりのヨルにニバンが言い寄った。
『聞いてるって。ちゃんと。そのボークンが現れたって話でしょ』
『そう!なんとかせねばです!』
『声でかいって。周りの人から注目されてるからもう少しトーンを下げて』
とヨルが苦笑いしながら手元のアイスコーヒーを一口飲んだ。
『それもそうですね‥‥』
ニバンは周りに目を向けながら小声になった。
『ヨルさん。暴君を退治しましょう』
『ヤダよー。暴君なんてほっとこう?』
『えー?暴君のマイナスパワーに今や街が汚染され始めてるんですよ』
『みんなが望んでないならそのうち淘汰されるでしょ?この街は甘くない』
『けどですね‥‥』
『おぅ、おめえヨルだな』
突然、話に割って入ってきた人物がいた。
ヨルは声の方に目を向けた。
『おぉ!誰かと思えば。ご無沙汰しています』
ヨルが軽く会釈をする。ニバンもヨルに続いて会釈をする。
『アイスコーヒーうめぇか?』
『はい』
『だろう〜俺もスッキなんよ。ここの。隣り座るぜ』
ヨルの隣りに座る。
『ヨルさん、こちらどちらさんですか?』
『ん?ニバン知らんかったかな。こちらダンシャク』
『はぁーーーだ、だだだ、ダンシャク!』
ニバンば椅子からひっくり返った。
『おぅおぅ、おまえ大丈夫か?』
ダンシャクが立ち上がりニバンに手を差しのばした。
『き、恐縮です』
ニバンは手を出すと引き起こされた。
店内の客の目が再びこのテーブルを見ていた。
『ヨルさん、驚かせないでください』
『え?だって誰って聞いたじゃん』
『だって、まさかのダンシャク様とか思いませんでしょ?ましてや真昼間にいるとかありえないでしょ』
『え?でも、今隣にいるしな』
ヨルがダンシャクの方を向く。
『おぅ、俺だって昼間から動くぞ』
『いやぁ、伝説のダンシャク様は夜にしか動かないとばかり思っていました』
『おぅおぅ、俺はいったい何者だ?』
『そうゆうことで進めるが良いかね?鼓動さん』
上座の中央に座る老人の案にただただ頷く鼓動ノ宮のオーナー。
『それでは、この議を締めー』
上座の老人の言葉を遮るように会議室の両開きの扉が勢いよく開いた。
会議に参加していた全員が何事かと扉へ目を向けた。
『おまえ‥‥ここをなんと心得ている。表の者が通したのか?』
『いやぁ、悪いと思ったんだけどよぉ。通してくれるわけないから眠ってもらった。』
『おまえの破天荒な行いには呆れるわ!』
老人の右に座る高そうなスーツを着た50代ぐらいの男が扉の前に立つ男に指を突きつけた。
『うっせーな。別に暴れに来たわけじゃねーよ。
むさ苦しジジイどもと楽しくなにやれってか?』
騒つぐらいの室内。罵詈雑言が扉前の男に向け飛ぶ。
『静かに!静かにせい‼︎』
上座の老人が静止すると場が鼻息すら聞こえないほど静まりかえった。
『おぅおぅ。流石、会長。老いても尚強い権力があるようで。』
『世間話にでも来たか ダンシャクよ』
ダンシャクと呼ばれた男が首を横に振りニヤけながらテーブル上にのり胡座をかいた。
『議題に上がっている話が面白そうだったからな。傍聴しに来たんだよ』
『ふん。一足遅かったな。議は先ほど終わったよ』
老会長が答えた。
『まじか?残念だな。しかたねー、帰るか。邪魔したな』
立ち上がるとテーブルから降り扉へ向かうダンシャク。
扉の前で立ち止まり、思い出したようにこう言った。
『ほっといてやれよ』
己の人生を
『つまらん人生』だと言う奴の人生は
ほんとつまらん人生だと思う。
よく言うよなあ。情けないねえ。
努力云々の前に
腐った臆病者で圧倒的に経験不足なだけじゃん。
卑屈屁理屈
つまらん人生を送れば良いと思う。
それが人生なのだから。
僕はつまってるな。キツイけど、
楽しい人生なんだよな。
『つまらん人生』だと言う奴の人生は
ほんとつまらん人生だと思う。
よく言うよなあ。情けないねえ。
努力云々の前に
腐った臆病者で圧倒的に経験不足なだけじゃん。
卑屈屁理屈
つまらん人生を送れば良いと思う。
それが人生なのだから。
僕はつまってるな。キツイけど、
楽しい人生なんだよな。
持て余す程の時間が羨ましい。
欲しい。
お金はどうでもよくなってくる。
だって使う時間が無いのだからね。
自分の自由時間が約1時間
睡眠時間は毎日4時間
よくやってるわ自分
ネロ
『さぁ、ここから脱出するぞ!』
?
『え?ちょと、ちょと待って』
ネロ
『時間が無い。キミと約束しただろう。ヨゾラの下へ
連れて行くって』
?
『でも‥‥‥。危険だわ』
ネロ
『大丈夫さ。警備が今なら少ない。抜け出そう』
ネロは?の手を半ば強引に引っ張る。
?
『‥‥‥‥。』
ネロ
『どうした?嫌なのかい?』
?
『ネロ‥‥‥、警備が少ないのは罠よ。』
ネロ
『な、どうして?』
?
『此処は、わたしを逃さない‥‥‥。』
ネロ
『でも、やってみなきゃ』
?
『ダメ!此処を甘くみちゃ。わたしは鳥籠の中の鳥』
ネロ
『だからこそ』
ボーイ兵
『あのお客様、こちらにお越し頂けますでしょうか?』
ネロ
『な、なにか?』
ボーイ兵
『うちの者が嫌がっているようなので』
さらに後ろから現れたボーイ兵2人に抵抗も虚しく両脇を固められ、通路の奥に消えて行った。
?
『だから言ったのに‥‥』
後ろの席から一部始終を見ていたヨル
『ねー、今こそ手薄だと思わない?』
?
『あなたは?』
ヨル
『俺はヨル。君は?』
?
『アオイです』
ヨル
『そっか。君は本当に逃げ出したいの?』
アオイ
『できるならば‥‥‥。でも、私、みんなを不幸に』
突然現れたボーイ兵が2人の話に割って入って来た。
ボーイ兵
『あの、お客様‥‥こちらにお越し‥』
ヨル
『ん?あぁ、グラスが空になってたね。ブランデーを』
ボーイ兵
『お客様、こちらに』
ヨル
『だから〜ブランデー1つよろしく』
ボーイ兵
『おい』
ヨル
『ん?』
『やめろ!すぐにお持ちしろ』
ボーイ兵はバツが悪そうに奥へ下がって行った。
ヨル
『ん?』
『わたくし、こちらでメインチーフをしておりますガガイと申します。うちの者の無礼をお詫びさせて頂きます。本日はお代は結構です。それでは、引き続き楽しんでくださいませ。でわ』
ガガイは一礼すると軽やかに去って行った。
ヨル
『ちっ。バカばかりだと思ってたら、やっぱりいるよね。難しいか』
アオイ
『な、何がですか?』
ヨル
『ソフトな忠告 笑 そして、俺 バレてそう』
アオイ
『なにが?』
ヨル
『今日はどうしようもない。』