子宮頸癌のワクチンが2009月10月に正式に承認されました。
子宮頸癌は、女性のガンでは乳がんに次いで発症率の高いガ ンです。 特に20代から30代の女性の発症率が高くなっています。
原因はほぼ100%HPV(ヒトパピローマウィルス)です。
HPVには100種類以上のタイプがあり、皮膚と皮膚(粘膜)の接触で感染します。 すなわち性交渉で感染すると言われていて、なんと、女性の80%が一 度は感染するありふれたウィルスなんです。
このウィルス、全てのウィルスが悪さをするわけではなく、発がん性のあるのはその中の15 種類程。 そして、その発がん性ウィルスに感染しても、子宮頸癌を発症するのはわずか0.15%だということです。
今回承認されたワク チンは、この発がん性ウィルスの感染を予防するもの。
なんと、ワクチンの接種で約8割の子宮頸癌を予防できるそうです。
このワクチンは、海外ではヨーロッパ、アメリカを はじめ100カ国以上で接種されています。
対象年齢は10歳以上。 海外では、10歳か ら13歳の間に接種することが多いとか。 性交渉を持つ前に接種するということです。
ガンの好発年齢が20代から30代なので、10 代に接種するのが良いとされています。 20代以降でも、30代40代でも、新たな感染を防ぐという意味で有用だということです。
感染 予防ワクチンなので、がんの治療効果はありません。
接種の方法は3回接種。 1回目接種、その1ヶ月後2回目接種、2回目の5ヶ月後3 回目接種、計6ヶ月かかります。
費用は一度の接種で15000円から20000円、3回で5~6万円になります。
効果は、 現在6.8年だということ。
う~ん、高いですよね。
我が家の上の娘が14歳で、ワクチン接種を考えて いるのですが、国の補助が欲しいところです。
接種すれば子宮頸癌の8割が予防できるワクチン、ぜひ、みなが平等に受けられるように、政 府の対応を願います。