躓いて穴へ投げ出されては

流れるように滑りだし

気がつけば黒の世界

強く打ち付ける心

もがいても掴めない

下へ下へと滑ってゆく

手を見ればどす黒い

どうしてこんなに汚れたの?

わたあめな脳で考えても

焦げ臭い答えしか出てこない

外は雨なのか筒を鳴らす

いっそ僕をぐしゃぐしゃにして

弱虫は声も出せない

ただ落ちるだけの毎日

眠れない毎日

柔な糸では切れてしまう

勇気を置いてきてしまったみたい

遠くから君の声が聞こえる

きっと僕を上から見てるんだろう

光を浴びてるんだろう

疑問の風が不信に変わる

何処まで来たのか上は見えない

目を閉じたら

何かにぶつかった気がした

マシュマロな君の匂い

触ったら君は溶けてしまう

そう言っても匂いが居座る

包まれるように染み込む

涙を拾ってきたのか

冷たい君の手が引っ張る

光の中へ