セクハラ?性差別?ヤジ?暴言?メディアリテラシー? | ワーママから社長に。NPOと株式会社を立ち上げたロックな起業家のブログです♪

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株式会社シーズプレイス代表取締役、NPO法人ダイバーシティコミュ理事長、森林育代のブログです。
立川駅南口でコワーキングスペースCsTACHIKAWAと、みらいのたね保育園を運営、武蔵村山市公共施設の指定管理をしています。起業、仕事、子育て、よもやま話など。

虹都議会での女性蔑視発言について、その後の顛末があまりに情けない状況で、もうどうしたものか、、と思っていましたが、男性、女性スタッフと日々いろんな角度からこの問題を話し合いつつ、日経・読売・東京新聞各紙記事を切り抜いたものを、ふれあいセンターロビーにて展示しました。

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この件を扱う各社の記事の量の差、温度差に、現在の日本を動かしている主流層である、政治・経済・マスコミ界にいかに女性が少ないかをあらためて感じ、また、この問題が、日本の女性たちが受けている固定的性別役割分担意識による性差別にとどまらず、結婚や不妊に悩む男女、そして世界の中での日本のあり方にとってどれほど大きい問題なのかが、この主流層中心社会において、まだまだ理解されていないように感じます。

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今回の不規則発言の報道の「セクハラ」「ヤジ」という言葉が世論をリードして、問題を軽くしている気もします。
個人的には一番考えて欲しい読者層である日経紙にこそ、大きく取り上げて欲しかったです。


今の日本において、結婚や出産を取り巻く問題は「女性の問題」「家庭・生活欄の問題」ではありません。
男性も男性ゆえに、小さい頃から「男らしくあらねば」「強くなければ」そして社会に出たら選択肢も少なく「仕事を続けなければ」がほとんどなど、ねばねば問題を抱えています。


名乗り出た都議は「早く結婚していただきたいという気持ちで」「軽い気持ちで」言ってしまった、と発言していましたが、世の中の多数の人たちが、少子化、不妊、結婚は「軽い問題」「女性の問題」、しかも「自己責任」だと思っているからこそ出た発言ではないでしょうか。


少子化問題に対し質問している都民の代表である議員に対して、共に解決すべく仕事をするはずの議員自身が、少子化を解消したいなら早く結婚すればいい、などと、問題を都民に丸投げ、しかも仕事場である公けの議場で叫んでしまうという事自体も信じられないことです。


そして、この問題を、「軽い問題」として幕引きを図ろうとする都議会、政党や、暴言を浴びせられた女性議員の個人的問題にすり替え、問題の本質をうやむやにしてしまうマスコミやネットの風潮に対し、男女関わりなく、私たちひとりひとりが良識ある市民としてチェックし、何かしら行動していく必要があるのではないでしょうか。  


さもないと、この国はいつまでも一人一人の人生を軽んじ、一事が万事「まあまあ、目くじら立てないで、、」のまま、声なき声は白紙委任とされ、この先ずっと同じ道、もしくは、とんでもない道を主流層に舵取りされて行ってしまいそうな気がします。