ボストンで産前産後のケアをしています、助産師(日本資格)のIkuyoです。
FBの方にもあげたのですが、
サンフランシスコ経由で帰った時に立ち寄った左利き専門店。
世界の人口の10-11%が左利きといわれています。
90%が右利き
つまり左利きはマイノリティ🫱
私の身内にはほとんど左利きがいないのですが、唯一双子の娘の1人が左利きです。
全世界的に
双子のうち1人が左利になることが多いということがわかっていて、もれなく我が子もそうでした。
人間が左利きのなるのは
遺伝要素、文化、環境的要素いろいろあるそうですが、今でもはっきりわかっていないそうです。
左利きが多い国は
オランダ、ノルウエー、ニュージーランドで15%以上の左利きがいるといわれています。
アメリカ、イタリアは意外にも少なく3-4%くらい、
どちらかというと両利き者が28%いるという報告もあり、本当は多いのかもしれません。
宗教上(カトリック教やヒンドゥ教など)左手によくない意味合いを持つ文化や
アメリカでは左利きの矯正は悪い影響を与えるという思考の元に、
利き手の矯正というよりも「クロスドミナンス」
と言って状況によって使い分けする文化が発展してきたそうです。
by Wikipedia「利き手」からの引用
サンフランシスコのお店では
キッチングッズ左利き用
文房具などもたくさん!
缶オープナーは左手で回せるもの。
色合いがアメリカっぽく原色が多いのが面白いですね🤣
日本の左利きの矯正の文化
戦前、日本は左利きを矯正していました。
一部宗教(仏教の教え)によるという説もある中、
ほとんどが右手で行うなが当たり前という広義の考えかららしいです。
戦後復興する中で
1950-60代アメリカの文化がたくさん入ってきたため、
その世代が出産した1970代生まれから右利きに矯正する文化は少し残りつつも
1980-90には文化的に矯正する動きはほとんどなくなってきたようです。
だからといって、
私が出産した2003年
左利きのまま育てていたものの、左手用のグッツが常にお店にあるようなことはまだまだ少なかったんですね。
利き手が決まってくる時期
子どもって、利き手がわかってくるのは
ボール投げ、フォーク、スプーン、クレヨンを使うようになる1歳半(18-24ヶ月くらい)過ぎてからなのですが、
我が家は双子の育児だったこともあって、
手先を使うようになって、
いろいろなものを持っても、
自分ででやりやすい方に持ち替えてしまうし、
つきっきりで利き手を見ている時間も余裕もなかったので、
本人の自由にさせたというのが本音です
2〜3歳を過ぎて、
親って、
折り紙や牛乳パックなど切りさせていましたが、
始めは危ないのでプラスチック製のハサミを与えることが多いですよね。
プラスチックだから子どもが切れないのも当然だと思って使わせていました。
左利きの日常の練習
3-5歳幼稚園になると刃のついた安全ハサミや糊を使ったお製作が始まり、
刃物の安全な使い方、ルールを教わりますよね。
人には刃の方向を向けない、振り下ろさない
指で抑えて怪我しない切り方を覚える、
こんな感じで
左利きの娘は何度練習してもうまく切ることができないので
なんでだろう?本気で思っていました。
そう、
左利きは普通に売っているハサミでは
一生懸命力を入れても刃の向きが逆で、力が加わらず切れてこないのです。
この事実、
右利きの自分や家族親戚は全く知り得ないことでした。
物の違いもアドバイスの仕方も知らないのですから、
お箸の使い方、文字の書き方、包丁の使い方、靴紐の結び方を理解してもらうのに本当に時間がかかりました。
ひらがなはよくミラー文字になっていましたが、ちょっと違うタイプのミラー、
「あ」「は」○の部分が反対になるんです。
こんな感じ。
包丁は右手で押さえるので、スライドさせる方向が逆だと自分の手を切ってしまいそうで、教えながらドキドキでした
親が教え切れないものは、やらせず、見ててもらう、本人ができることだけやってもらうということになっていくスタンスで、本人の意欲よりも危ないからやらなくて良いと
いうふうにしてしまったなぁと反省しています。
きっと
そんな親御さんが多かったんでしょうねー。
今では、
日本にも「日本左利き協会」というのがあり、
右利きの親が左利きの子に教える方法なども詳しく載っていました。
20年前は左利き用のハサミや売っているこことを近くで探すことは難しかったたけど、今はネットでどこでも注文して購入できるようになりましたね。
そして、今は文房具は両手使いが増えてきましたよね。
今はわざわざ左利きのハサミを買うのは、日本の場合裁縫用の裁ちハサミや糸切りバサミだけになっているのかなって思います。
小学高学年で家庭生活科の授業で購入するこれです↓
こんなのもありました
左利き用専用グッズが売っている店は
日本にもあるそうです。
「菊屋浦上商事」
おしゃれで可愛い「左きき道具店」
ロフトなどにもブースがあるとか
スポーツの利き手、足、目??
左利きであることに慣れてしまったので、
ふと、あれれそうだったと思うのが、
娘たちの食事の位置。
左利きの子が向かって右側に、右利きの子が左側の
席に並ぶと、腕が当たらずに済むので自然にこの位置になっていたのですが、
今回、日本に帰った時座席ことはすっかり忘れててそうだったなぁと思い返しました
lefty goodsやで買ってよかったのは
リングノートの部分が邪魔にならない左利き用のノートだそう。
彼女はほとんどのことを左利きで行うのですが、
大きくなってから習ったスポーツの中で、ラケットやバット、ゴルフクラブを使う物は右利きで行うことが判明しました。
チェロも引いていましたが、楽器は左利き用でなく、通常のものを弾いていました。
始めて触れた時に教わったやり方が右利き用だとそういうものだと思ってやりこなせるそうです。
ずっと続けてきたアーチェリーに関しては、
利き目が優先されるので、彼女は左目と左手で矢を撃つフォームでした。
実は私ももう1人の娘もアーチェリーを一緒に練習したことがあるのですが、
2人とも利き目が左らしく、左手で打つことになり上手くなりませんでした
スポーツ選手は実は左利きという方が多いのということもわかっているそうです
こう考えると面白いですね。
利き手問題、左利きの皆さんのいろいろ利きたいですね。
娘、本人の話もまた載せていきたいと思います^_^