ボストンで産前産後のケアをしています、助産師(日本資格)のIkuyoです。
アメリカでは産後ドゥーラの認定です。
今日はCVSで目にしたものお伝えしますね。
CVSって?
まずはCVSを知らない人のために、
CVSとはアメリカ国内最大手のドラッグストアです。
どの州にもあって、予防注射、ミニッツクリニック(簡易的診療所)、処方箋がある薬の処方、市販薬、食品、日用品などが買える場所です。
電話番号やメールアドレスなど登録しておくと、お得なクーポンが随時送られてきます。
こんな感じ↓
私はCVS Extra careに登録しているので、毎月1回$5-10の値引きがされます。
登録は無料です。
https://www.cvs.com/extracare/home/
今日の買い物は$23.28でしたが、$10値引きされました。
今年は1年間で$246.91得したよ!!
とメールにメッセージが来ました
アメリカ在住の皆さんは結構使っているんじゃないかな?
ポイントカードもレシートもスマホに送ってもらえ入っているので忘れても大丈夫なのもとっても便利です👌
妊産婦ベビーコーナーで
さて、本題
仕事上、CVSではオムツやベビーの薬、ベビーシャンプーなどに他、ママの母乳ケアのものをチェックしています。
赤ちゃんの風邪薬やアレルギーの薬は病院では処方されず、市販のもの買ってねと小児科で言われます。
0歳児から飲めるタイレノールは常備薬としてママさんたちは持っている方が多いですよね。
そして、
妊婦コーナーに帝王切開のものが置かれるようになったのは少し驚きました
こんな感じ↓
アメリカで帝王切開した場合、
シャワーは出産後1日目からOKが出るんですが、
傷口をそのままガーゼなど当てずにシャワーを浴び、自然乾燥させるように勧められるのんですね。
その場合、
やはり傷は生々しいし、その後、消毒をしてくれる訳でもないそうで…
これは良さそう。
また、帝王切開は出産後4日目に退院になるのですが、自宅で日常生活する上で、傷がやはり心配だっていう方も多いんです。
リカバリーバンドは保護できていいかも
こういうコーナーがなかったので
今までは、両親学級では火傷用の保護テープなどお勧めしていたのです。
日本のニチバンさんから市販でも手術後の保護用のバンドエードなど売っているので、必要な方は取り寄せするようにお伝えしたりもしました。
そして↓
こんなものも売っていたり
アメリカではつわりの時、栄養剤やビタミン剤だけでなく、処方薬(抗ヒスタミン系の薬)も認可になっていますが、
やはり心配な方には酔い止めと同じ効果のリストバンドが安心してセルフケアしやすいかも。
1番の驚きグッズ
そして、
そのコーナーで昨日発見したもの
母乳育児中の女性向けに、母乳内のアルコール残量チェックスティック
を見つけました
アメリカではここ10年、国を挙げての母乳率の向上に努めています。
以前、MoHouseの光畑さんがボストンに研修にいらした縁で、その後、河合蘭さんとの勉強会の中でもアメリカの現状をお話させていただきました。
その時のスライドの一部↓
母乳が母体にもベビーにもいいというエビデンスを元に、妊産婦への知識の啓蒙はほとんど行き届いていて、
今は、
母乳育児を行う本人のサポートのための支援システムを構築する動きになってきています。
もちろん、アメリカの産婦人科学会では
妊娠中のアルコール摂取は勧めていません。
母乳にはアルコール移行少なからずあるものなもで、出産後の女性がアルコール摂取に関しては賛否両論あります。
ただ、アメリカでは授乳間隔があくようになってからは(新生児の時期が終わり乳幼児の時期)、
ストレスを溜めるくらいなら少しくらいのアルコール摂取はリラックスのためにもいいというのが主流です。
アメリカの国家機関、疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention):CDC)ではこのように規定されています。
母乳育児を行う女性は1日に摂取するアルコールの総量として、
- アルコール度数5%のビール360ml以下
- アルコール度数12%のワイン150ml以下
- アルコール度数40%のウイスキー45ml以下
なら可能、
かつ授乳2時間以上前であれば特に問題ない。
上記スライドにも載せましたが、
アメリカでは2030年までに1年以上母乳育児を続けてる人数を増やすという目標も掲げています。
できるだけ母乳を長く続けてもらうためにも、精神的なストレスよりもリラックスができる嗜好品は大事で、
それに危険が隠れているのなら、自分で安全を確認できるものを作った!セルフケアの国ならではなのかなと感じますね
日本では母乳のアルコール濃度を測るものはまだ売られてなさそうですね。
今日はここまで。