ボストンで産前産後のケアをしています、助産師(日本資格)のIkuyoです。
ケアの内容やプロフィールは下記から↓
ご存じかと思いますが、我が家には18歳の双子の娘たちがいます。
彼女たち小学校3年生からアメリカ育ち。
今年の6月に高校までの12年課程を終えて、卒業しました。
2人は双子(2卵生)なのですが、それぞれあまりにも個性が違うので、幼稚園の時から別々のクラスにしてそれぞれのペースで育ててきました。
なので、
1人はアメリカの大学へ、1人は日本の大学に進学します。
1人はギャップイヤーを取っていて、行く大学入学は決まっているのですが、行き始める時期は本人が決めて、1年後でも半年後でもいいと言うわけです。その間、自宅で家族と過ごしてバイトやインターンシップをするお子さんもいます。家族から離れて、世界中を旅に出て色々な経験を積んできる子もいます。
先取りで、他の大学の単位や海外からで日本のクラスのオンラインで単位を取ることもできるんです。
アメリカの大学に入学する娘はギャップセミスターと言って、1月から始まるプログラムの学部に入学します。
マンモス校なので9月から始まるクラスの分散化を図ってるのかな、、?と勝手に思っていますが
だから今はボストンの自宅で家族4人が久しぶりに揃った生活をしています。
さて、ここからは何回かに分けて、アメリカの大学受験を通して、私が聞いたり、娘が体験したことをまとめていきたいと思います。
教育コーディネーターではないので、あくまでも一保護者としての体験談として、読み進めくださいね
現地校の高校生 9thGradeのクラスは
9年生は日本では中学3年の学年に当たり、9月始まりで翌年の6月にその学年が終わります。
公立高校の9年生の授業のクラス分けは、実は7、8年生のミドルスクールの成績から始まっていて、数学が得意な子、語学が得意な子はすでに同じ教科でもレベルの高いクラスを取る設定になっています。
なので、
アメリカのエレメンタリー(小学)、ミドル(中学)スクールはのびのび教育で感性や個性を伸ばす教育でいいねぇと言われる事はありますが、
教育熱心な親たちは、ミドルスクールには専門教科のチューターや塾に通い始める子もみられはじめます。
私が住んでいる地域は研究者が多いので、親が教えていると言う場合も
我が家の場合アメリカに来たばかりの頃
我が家の娘たちは小学校3年生の時にアメリカに渡ったので、英語は現地校の授業と日本人のチューターの先生、日本の勉強は公文で数学と国語という感じで行っていました。
ミドルスクール(6-8年)になってからは、現地のチューターの先生に変えて、エッセイの書き方(ライティングスキル)とスピーキングに切り替えました。
日本語は公文をやめて、
国語と算数は日本人学校の補修校で週1回の授業。
しかしながら、こうなると日本語力が劇的に下がる訳です。
その頃、同じアパートメントの住人で、日本で小中学生の教育のお仕事をしていた方がいて、
親が関わるのが難しい、思春期の女子の日本語力を支えるサポーターとして、
日本人学校の宿題のフォローなどをお願いしたこともありました。
日本の学校を目指していた1人の娘は、
ほんの一時期ですが、ベストゼミというオンラインの受験対策をしてくれる授業を受けていた時期もあります。
この頃、2015年当時はボストンに日系の塾がなかったんですね。
今(2022ねん)少しずつ増えてきました。
1人の娘は7年生の時、数学の百分率が日本人学校の学び方と現地校の学び方で混乱している様子があったので、現地校の先生からクラスを落とすように私たちに話があったんです。
でも、
親としては、日本の中学レベルの数学ができるのに、なぜアメリカの数学教科のレベルを下げられるのか意味がわからず、
慌てて、現地校のお母さんたちが通わせている、ロシアンマス(ロシアの数学の学び方)のクラスに通わせることに。
そこで、英語で計算だけに捉われない数学の考え方に触れて、だいぶ数学の成績が上がってきました。
アプローチした事は、やはり本人にも返ってきます。
現地の先生も、クラスを下げずに高校にもいけそうだと本人も納得して1年半現地の塾通いをるという経験を積みました。
アメリカでは家庭教師?塾?
初めの1ー2年は英語が上手く喋れないので、日本語を英語に置き換えてくれる大人の存在がある必要があり、日本人のチェータ(家庭教師)の先生をお願いしていました。
10歳前後の女の子は、学校では好きなアイドルやテレビプログラムを見ておしゃべりに花をさかせるので、到底、現地の仲間にすぐ入れるわけではないんですね。
算数が得意な日本人くらいの括りで、グループワークでは重宝されていましたが、アメリカ籍の真の友達はほとんどいまいませんでした
もちろん、日本人の先生の勧めもあり、帰国子女必須の英検も受験させましたよ
アメリカ東海岸の試験会場はNYになるので、「旅行に行けるよ」、「日本のお菓子や食べ物がたくさん買えるよ(その頃は日系の大型スーパーはNJにしかなかった)」
という理由で、準1級が取れるまではひたすら通いました。
ELL(ESL)を卒業っていつなの?
さて、現地校に通って7年生になる頃には準1級が取れたのですが、
うちの娘が通う現地校の小中一貫校は
ELL (English language learner) もしくはESL(English as Second Leaning)プログラムを卒業させてはくれないんですね。
娘たちは結局、ESLを出るまで丸5年間かかりました。これはかなり時間がかかった方だと思います。
うちの公立校は算数や理科、体育、音楽、第2言語(うちの子はフランス語を選択)は現地校のお子さんと同じ授業です。
英語(国語)、社会は言語力が大切なので取り出しで、ESL教室で簡単な英語を使った授業を先生が行ってくれます。
現地校の友達ももちろんできますが、ELLを出るまでは、英語が苦手と一線を置かれてしまいます。
ELLの内容も学校ごとで、さまざま。
このプログラムを持っていない市(公立校)もありますので、渡米する時はその点チェックしてください。
全ての教科をELLのクラスで行う学校、
授業全ては現地校のペース、教科によってELLの先生が回ってくれるシステムなどなどいろいろ。
ここはご意見が2分すると思うのですが、
英語環境に早く入れたほうが、(早く現地校の生徒の中に入った方)が英語が伸びるのでは、ということ。
私も内心そう思っていました
本当に、日常会話がOKなら半年から1年でELL卒業、普通授業というところもあるんです。
しかしながら、
うちの娘が通う学校のELLの先生は、日常会話の英語とアカデミックレベルの英語は別、
英語で授業内容、現地の子たちと対等に意見を交わせるレベルでなければ、本人が自ら学んだことにならないという方針だったんです。
ELL卒業できるかの州のテストも毎年行われるのですが、スピーキングだけでなくリーディング、教科の理解力、認識力、ライティング力などの複合手的な判定がされます。
そしてそれらが全てレベルが5以上にならないとダメ、という方針の先生でした。
高学年になると、試験の内容も難しくなるのでELLの早期卒業は難しくなるのかもしれませんね。
低学年(k -2)のうちに英語を理解使いこなせるようになった方が、子供たち本人たちは現地の生活に馴染むのが早いと思います。
諸外国の方たちは、アメリカでの教育を考えた時、子供がキンダーになる歳(公立校入学)に合わせてアメリカに移住を選んでくるという方々も多いんです。
1人の娘は5年経つ頃にはかなりスムーズだったのでELLの卒業は決定したのですが、もう一人がシャイなためスピーキングの判定が悪く、来年度も持ち越し、、、と判定。
その娘も1人でELL通うのは嫌だ!!と奮起し、
夏休みの高校のサマープログラムでELLの授業を先取りし、その判定が大丈夫であればELLを卒業していいと、市からの通知があったため7年生の終わりの夏休み中は必死に通いました。
そして、8年生の学年で初めて現地校の皆さんと全て同じ授業が取れるようになった訳です。
ただただ、現地校の先生に英語の学習をゆっくりやっていただいたおかげと
いろいろな日本人に関わっていただいたおかげで娘たちは英語も日本語も嫌いにならず、今に至っています。
9年生(高校)のクラスレベルの決定権は
つまり、前置きが長くなりましたが、
8年生の授業成績というのが、9年生(高校生)のクラスを決めますので、
ELLを卒業したばかりの娘たちが、素晴らしくいい評価をもらえるわけもなく、現地の高校に進学する選択をした1人の娘は
高校最初の年の9年生のクラスレベルを、8年の教科担任と話し合う中で無難に普通レベル(スタンダードクラス)を選択してしまった、、、、ということ。
この事は、後々、響いてきます。
高校のクラスは教科毎にスタンダード、オーナー、アドバンスに分かれています。
娘自身が12年最終学年になる時に本当、嘆いていました。
無理してでも9年から難しいクラスを取っていたらよかった、、、と。
教育ママなのか、、、私。
元々、アメリカで生まれ育ったわけでない生徒は、インターナショナルスチューデントとしてアメリカの大学を受けることができ、来たばかりの生徒(例えば5年以内)は高校課程をELLの授業で、A+優良を取っていた方が、成績の評価は言い訳です。
これは、日本に戻り日本の大学を受験するときも一緒だそうです。
現地人と同じ授業で成績が悪いよりは、ELLの成績でAを取っていた方がいい。
この情報は大学受験の際にアジアンのママ(日本人含む、中国、韓国、インド)にはよく知られている事。
SATやACTの成績を上げること、TOEFULの成績、必要なAP(アドバンスプレイスメント)の数などなど、
もちろん、そのほかの特技やらボランティア諸々、、、
将来のために必要そうな事、子どもの成績を上げるため親が尽力する、これを「タイガーマム」と呼ぶそうで、
日本にいると普通なのかな、、、と感じてしまいますが、アジアのママは典型的らしいです。
そう、私はその気はなくても典型的な「タイガーマム」なのです。
アメリカの教育が求めている事って
アメリカの先生たちの関わり方や大学受験を通して感じたのは、
例え、親がいっぱい関わって、小さい頃(小学生Kー5まで)に色々なスポーツにトライさせたり、楽器にトライさせたり、塾に行かせても
ミドルスクール以降では「自分の丈に見合った行動(学力やスポーツ、音楽、社会活動)が、自分で選べて実行できているのか」ということを求められます。
親が決めた路線を進んでいても、それを自分が決めてやっているという事が大事
本当に、
アメリカの高校生活は親の関わる場面は格段に減ってきます。
だからこそ、海外に長く住むママたちは、中高になると日本とアメリカの大学入試情報収集に翻弄していく訳なのですが、、、、。
そんなわけで今回は書き切れないので、大学入試に関わるアメリカでの教育ことは何回かにわけて書いていきたいと思います。
今日はここまで。
8ヶ月、ママ1人で2人をお風呂に入れている所。
この頃は可愛かった