熊野古道の中辺路を

初めて歩いたとき、


ハッとさせられた瞬間がありました。


いにしえの道の交差点などには

道標が設置されていて

進む道の方向性を確認することができます。


つまり、

道標 = 目標 です。



そして、

道しるべとしての機能だけにとどまらず、

ここに記される距離によって


「よし、あともう少しで休憩できるから

頑張って歩こう〜」


のように

自分を奮い立たせることもできるのです。


それによって、


ほんのちょっと前までは

歩き疲れてヘトヘトだったとしても


不思議なことに

チカラがジワジワ湧いてきたりもします。


目標に対しては

私はあまりよいイメージを持てずにいました。


苦しい、ツライ、楽しくない…

のようなネガティブなイメージでした。


ところが、

熊野古道での道標を見かけて

チカラがジワジワ湧いてきたその瞬間、


「あっ!そうかぁ〜!!」びっくりハッ


私のなかで目標に対するイメージが

ガラッと変わりました。


目標があるから頑張ることが出来る、

そういう一面もあったことを

すっかり忘れていたようです。


余命が残りわずかと診断された患者さんが

入院しながらも目標に向かって過ごす姿を

TV番組で観たことがありました。


病院内で年に一度の演奏会が開催され、

患者さんは舞台に立つ自身の姿を

家族に見せることを目標に掲げていたのです。


目標を達成させるために

日々の治療に励もう


目標を実現できるための体力が必要だから

食事もきちんと食べよう


そのようにお話されていたことを

思いだしました。


先日、4年ぶりに

同じいにしえの道を歩きながら

道標を見かけて


これら一連のことが

頭のなかに次々と蘇ってきたのは、


やはり

熊野詣が「よみがえりの旅」と

言われるゆえのことかしら。。

(その『よみがえり』の意味とは

違うとは思うけど〜ウインク


YUKI