さやえんドッグ、龍に乗る?! ⑫ | さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

童話作家を目指していたトウは、ある日ひらめいた!
\さやえんドッグって可愛いかも!!/
フウがサラサラ絵に描いて、トウが羊毛フェルトでチクチクしたら、やたらと元気でやる気MAXのヒーローが誕生!さやえんドッグの旅、みなさまどうぞお楽しみくださいませ♪

ぼくは、さやえんドッグのさや王。
むらさき色の
大きな女の人にかわって
空から降りてきたお姫様は
ちょっぴり怒ったように
話し始めた。


「あなた達、ちっとも驚かないのね。
いったい、だれなの?」
「ぼくは、さやえんドッグのさや。
東の国の王です。」
「おれは、たまねぎドッグのたま。
よろしくな、お姫様!」
「私は青龍です。
あなたこそ、だれなんですか。」


「わたしは、この青の泉の精、
ブルーベリー姫よ!!
いったい、何のために
この泉に近づこうとするの?!」


一瞬、ブルーベリー姫の顔が、
むらさき色に変わった…?気がした。
「うわあー!」


「青龍、びびり過ぎだよ。
大丈夫、ちっこいお姫様だ。」
「ちっこいですって!
大きくなって見せましょうか?!」


「いやいや、ブルーベリー姫、
落ち着いて!
ぼく達は、青の泉を荒らしに
来たわけではありません。
青龍さんの宝、
青玉を探しに来ました。
この泉にあるらしいんです。
ご存じありませんか?」
「さや王、さすがに紳士ね。
すてき❣️
青玉…。ああ、たしかに、
一月前ぐらいに、何やら
空から落ちてきたわ。」



「それです!
きっと私の青玉です。」
「ブルーベリー姫、青の泉を
探させてはくれませんか?」
「頼むよ、お姫様。」

ブルーベリー姫は、
しばらく考えていた。


「あなた達が悪者では無いことは
わかったわ。
私の願いを聞いてくれたら、
青玉を探させてあげる!?」


「お姫様の願いだって…!」
ぼく達は、顔を見合わせた。

ブルーベリー姫の願いって…?





つづく