最近、クマが人の住む地域に出没して、人間を襲う被害が多発していますが、現在人間が住んでいる地域は、元々はクマなどの動物のテリトリーでした。そこに人間が住む場所を求めて開発してきたので、彼らは仕方なく山中に追い込まれていきました。この現象を思うと、人間が人間を追いやったアメリカの歴史を思い出させます。

 アメリカ大陸は、元々は先住民であるインディアンが、それぞれ自分のテリトリーを決めて、平和に暮らしていたのに、ヨーロッパ大陸から大勢の人々が船に乗ってやってきて、「おーッ、これぞ、新天地!! 土地が有り余ってるじゃないか──」と言って、アメリカ大陸の東海岸から西海岸に向けて開拓していき、邪魔になったインディアンたちを排除していきました。これがいわゆる“西部開拓史”と呼ばれるもので、インディアンたちにとっては、いい迷惑です。

 現在日本で見られる人間対クマとの攻防も、この現象と同じ構図です。ここは、クマを人間の生活のために邪魔な存在だと撃退するのではなく、共存共栄してはどうでしょう----。

 クマは食べるものがないので、それを求めて人間の住む場所に出没しているのですから、その餌を確保してやればいいだけのことです。つまり、彼らのテリトリーに餌を撒いてやれば一件落着です。人間が餌を撒きに行くとまたクマに襲われる危険性があるし、ヘリコプターを使うとカネがかかるのでドローンを使って餌を撒けば、簡単に解決するのではと思われます。 

 そんなことをすれば、クマが繁殖しすぎてしまうという反対論もあるでしょうが、クマに襲われて死傷者が頻発するよりはいいでしょう。

 

 最近、ドローンは兵器として使われていますが、これなどは核と同じ構図です。核も、当初は平和利用のために開発されたにもかかわらず、悪知恵が働く政治家、軍人たちが、武器として利用したがために、現在人類は、滅亡の危機に直面しています。各国は競って核を保有することによって、自国が核で攻撃されることの抑止力になっていると考えているようですが、この考えはまったく真逆で、人類を、地球そのものを破滅に追いやる愚行と言っていいでしょう。

 どうせ、核を保有して武装しても、攻撃されれば一瞬で滅んでしまいます。そうなれば、映画『猿の惑星』のラストシーンそのものです。

 

 

 現在進行形の新型コロナウイルスも、どこかの国が細菌兵器開発の途上で生まれた、人間が作り出した人為的災害としか思えません。

 人間は、自分たちは他の動物と違って、“万物の霊長”と思い上がり、遺伝子操作などをやっていますが、これなどは神の領域に踏み込んでしまったとしか思えません。最近起きている異常気象、天変地異、エイズ、新型コロナウイルスなどは、それら人間の愚行に対する神の怒りでしょう。