先日、「ABKAI 市川海老臓 第一回自主公演」を観に妻と娘二人、そして歌舞伎に詳しい私の従妹の五人で渋谷のブンカムラに行ってきました。
歌舞伎十八番の内『蛇柳』と新作歌舞伎『疾風如白狗怒涛乃花咲翁物語』でした。
古典と新作、歌舞伎には無縁の私にもその面白さを十二分に伝えてくれあっという間に時が経ってしまいました。
その時は十分に楽しんで、「ああ、面白かった。しかし、さすが歌舞伎の人たちは基礎をしっかりと鍛錬しているからうまみのあるの技を見せるなあ。」ぐらいでした。
ところがところがです。今になっていただいたパンフレット本を読み返したところ『蛇柳』は150年の歴史を持つものであると同時に長い間埋もれていたに等しい作品ということです。それを数少ない資料や伝説をもとに、全く新たな構想のもと長唄の舞踏劇として構成したということです。
『疾風如白狗怒涛乃花咲翁物語』は日本昔話の「花咲爺」をもとに構成しているのですがその中に歌舞伎ならではの要素をふんだんに取り入れているそうです。
歌舞伎どころか演劇などには全くの素人の私にはどこにどんな歌舞伎ならではの要素が入っていて、どんな工夫や見どころをちりばめているかなどは説明書を読むまではほとんどわからなかったのですが読んだらなるほどと思うところも多くあり、改めて出演する方々のみならず作品にかかわる人たちの芸のすごさを見せつけられた気がいたします。
でも、細かいことはよくわからないけど「海老蔵」、さすがです。
細やかな工夫などは分からなかったけどとにかく楽しませてくれたし、動きにしても早変わりにしてもプロとしての風格がありました。
私も「お産のプロ」としての風格を持ちたいものですがどうですか?少なくとも分娩室で見るときは少しはプロとしての風格みたいなのは漂ってますか?
当院の職員も医療スタッフのみならずすべての職員がプロとしての自覚を持って働いてくれていますので感じ取っていただければ幸いです。
それにしても、海老蔵さんの風格もさることながら麻央夫人の凛とした風格はどこからくるものなのだろう。