この世界や宇宙を僕たち一人ひとりのマインドが生み出しているのと同じように、すべての情動も、何らかの因果により自分たちのマインドが生み出した結果に過ぎません。


イヤなことをされてイラッとするのも、かわいい動物動画を観てほっこりするのも、マインド次元にて情報処理が行われるからですよね。


これはもうお分かりのことかと思います。



ただし、すべての人間が同じことに感動し、同じことにイラッとするわけでは当然ありません。


なぜなら人それぞれ、オリジナルの自我を有しているからです。



簡単に説明すると、自我とは【評価関数】そのものです。


評価関数とは、この世にある全情報を評価点数順に並べ替える関数のことをいいます。


僕たちのマインドは、外界の情報に点数をつけて、点数の高いものだけ認識するようにプログラムされています。


例えば、ネコが大好きな人はネコに10点を付け、そこまで好きではない犬に対しては3点、嫌いな昆虫には0.2点、というふうに好き嫌いに応じて情報に点数を付けていくのです。


このように評価関数とは、点数の高いものから低いものへと情報を並べていく機能ということになります。


そして人間は、点数の高いものだけが認識できて、点数が低いもの、ゼロに近いものほど、視界に入らず、見えなくなる生き物であるようです。



僕の闇耐性記事に絡めると、殆どの人が見ようとしない情報、目を背けたくなる現実の闇などは、評価ポイントがマイナスに振り切っているといえるでしょう(笑)


動物やペットの評価ポイントは高くても、殺処分場の評価ポイントはゼロ以下。


そのため屠殺場やペットの殺処分の風景など、誰も見たくないわけです。


良し悪しは置いといて、これが評価関数としての自我ということになります。



こんな好き嫌いの激しい自我くんですが、学びや瞑想を深めていくと、やがて【自我と宇宙は表裏一体】という理解に至ります。


サトリの一つの風景ですね。


まぁここまで上り詰めるのに対して苦労はないのですが、こちらを体感的に理解するためには、少々時間がかかります。


誘導すれば別ですが、一人でクリアするためには、いくつものステップを踏まなければならず、結構大変です。



そこで今回は、最初のステップをクリアするための瞑想ワークをご紹介します。


具体的には、自我を捉えるワークになります。


自我を認識せずに、自我を書き換えることは不可能。


そこでまずは、自我をキャプチャーすることから始めましょう。



やり方は、実はとても簡単です。


自我の動きを捉えるだけ。


例えば冒頭述べたように、イヤなことをされたらイラッとしますよね。


このときに【イラッと思うのは、誰ですか?】


と、イラッとしている情動を生み出しているのはそもそも誰ですかと、視点を上げて考えてみてください。



どんな情動でも構いません。


嬉しいとき、悲しいとき、辛いときなど無数に情動はありますが、それぞれ立ち止まって【情動を生み出しているのは誰か】を考えていきます。


いわゆる、止観瞑想です。


立ち止まって自我を観察するのが止観瞑想ですが、僕らは一歩進んで、情動の発生源にまで意識を向けていきましょう。


これだけで自分の自我が見えてきます。


どんなときに、どんな情報に対し、どんな情動が働くのか、コツコツ見ていくだけで、自我が姿を現します。



もう一つコツをいうと、起点を定めるとGoodです。


鼻の先から自我バルーンが膨らんでいるようなイメージでもいいし、心臓が中心にあり、同心円状に自我が広がるイメージでもOKです。


僕は【誰か?】と視点を上げるとき、心臓らへんに意識を持っていき、そこが自我の起点と認識することで、広がる自我を認識するようにしています。



それでは参考にしてみて下さい👽


今週末募集予定の瞑想セミナーでもお伝えする内容になります。